中小企業のAI活用はどこに頼む?依頼先4種類の選び方と費用
2026年10月20日
最終更新日:2026年10月23日
著者:株式会社ネクストスケール編集部
監修者:石丸真平

中小企業がAI活用を頼むときは、業務が未定なら業務整理から支援する会社、業務も方法も決まっていれば研修・導入・開発を担う会社を選びます。業務は決まっていても方法を選べない場合は、複数の方法を比較して提案できる会社へ相談しましょう。
「社員がAIを使ったことがない」という理由だけで研修に決める必要はありません。この記事では、4種類の依頼先の違い、相談前の準備、契約前に確かめたいことを、当社の研修事例と支援内容とともに紹介します。
最初の相談先は「改善したい業務」から選ぶ
自社の状況に近い行から、相談先と確認することを探してください。
伴走支援は、方針決めから導入・運用まで継続して手伝う支援です。ITベンダーはシステムやIT製品を提供する会社、登録IT導入支援事業者は対象補助金の申請とツール導入を支援する登録事業者を指します。
| 自社の状況・実現したいこと | 最初の相談先 | 相談で確かめること |
|---|---|---|
| 改善したい業務がまだ決まっていない | AIコンサル・伴走支援会社など、業務整理に対応する会社 | 現場の業務を調べ、取り組む順番を一緒に決められるか |
| 業務は決まっているが、どの方法が合うか分からない | 複数の方法を扱う会社。例:AIコンサル・伴走支援会社や、研修・導入・開発をまとめて扱う会社 | 特定の方法を前提にせず、費用と運用の手間を比べられるか |
| 業務は決まっている。社員が自分でAIを使えるようにしたい | AI研修会社 | 自社の資料や業務を題材に練習できるか |
| 業務は決まっている。既製のツールを導入したい | ツールの導入支援会社。補助金を使うなら、登録IT導入支援事業者も確認 | その業務に合うツールか。設定・操作説明・運用支援はどこまで含むか |
| 業務は決まっている。既存システムとの連携や独自の仕組みが必要 | 開発会社・取引中のITベンダー | 作る内容の整理から相談できるか。完成後の保守は誰が担うか |
考え方の例:同じ「毎月の売上集計」でも、社員がAIを使ってExcelの集計を進められるようにしたいなら研修、必要な機能が既製ツールにあるなら導入支援、既存システムとの個別の連携が必要なら開発が候補になります。方法が分からなければ、現在の作業を伝え、どの方法が合うかを比較してもらいます。
複数に当てはまる場合は、最初に改善する業務を1つ選び、その業務に必要な支援から始めます。たとえば「社員が未経験で、何に使うかも未定」なら、まず業務整理の支援を頼み、研修が必要かも一緒に判断します。
開発会社でも、構想の整理や要件定義(何を作るかを決める作業)から対応する会社はあります。技術的な仕様を完成させてから相談する必要はありません。業務整理を含む研修もあります。研修を入口に相談する場合も、業務選びから対応してもらえるかを確認しましょう。会社の呼び名より、今の段階から何を手伝ってもらえるかを確かめてください。
民間の依頼先4種類を、支援範囲と費用で比べる
設定・研修・開発・業務整理などの作業を発注する民間の依頼先を4種類に分けて比べます。一社が複数の支援を扱うこともあるため、費用と契約範囲をそろえて比較しましょう。最初の表で選んだ依頼先の費用・期間・注意点を、この表で確かめます。
表は横にスクロールできます
| 依頼先 | 費用の目安 | 期間の目安 | 得意なこと | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ツールの導入支援会社(補助金を使う場合はIT導入支援事業者) | ツール代・導入支援料。補助金を使う場合は、補助対象・申請要件の確認と審査・交付決定が必要 | 設定・移行の範囲による。補助金を使う場合は公募と審査の日程も考慮 | ツールの設定、操作説明、運用開始。登録事業者は対象補助金の申請も支援 | 自社が扱うツールが前提になりやすい |
| AI研修会社 | 当社の例:1名40万円(税込)。1社5名から、計200万円〜 | 当社の例:6か月 | 社員がAIを使えるようになる | 業務での練習と研修後の相談が含まれるかを確認 |
| 開発会社・ITベンダー | 当社の例:単機能ツール・試作30万円〜、業務に組み込む開発100万円〜(税込) | 開発の規模による | 独自の仕組みやシステム連携を作る | 構想整理・要件定義・保守の対応範囲を確認 |
| AIコンサル・伴走支援会社 | 当社の例:月額33万円〜+初期費用22万円(税込) | 当社の例:最低6か月 | 業務の整理から試行、定着まで | 研修・開発が月額に含まれるかは会社・プランによる |
※「当社の例」は、株式会社ネクストスケールの公開料金です(2026年10月22日に確認)。他社の料金は会社ごとに違います。最後は、見積もりに書かれた作業内容で比べてください。予算の組み方は中小企業のAI導入費用と予算表の記事にまとめています。
頼みたい支援が決まったら、候補の探し方と6つの質問で会社ごとの対応を比べます。
公的な相談先もあります。たとえば、よろず支援拠点は無料の経営相談に加え、継続的なフォローも行っています。AI活用を含む生産性向上の支援もあるため、利用条件や対応範囲を地域の窓口へ確認してください。上の表では、実際の作業を発注する民間の依頼先を比較しています。出典:よろず支援拠点・生産性向上支援センターの案内、経済産業省の支援案内。
依頼先1. ツールの導入支援会社:設定から使い始めるまでを支える
- 頼めること
- 既製ツールの設定、データ移行、操作説明、運用開始を支援します。補助金を使わずに依頼することもできます。デジタル化・AI導入補助金を使う場合は、登録されたIT導入支援事業者と一緒に申請します。
- 向く会社
- 導入したいツールや実現したい業務があり、社内だけでは設定や運用準備が難しい会社です。補助金を検討する場合も、まず業務に合うツールかを確認します。
- 費用の目安
- ツール代と導入支援料で決まります。補助金の対象になるツール・経費や補助率は、申請する枠と会社の条件で変わります。
- 注意点
- その事業者が扱うツールを前提にした提案になりやすい点です。ツールを比べたい段階なら、複数社の対応範囲を比べ、補助金の有無より業務への適合を優先しましょう。
当社が支援するツールと作業の範囲は、Claude・ChatGPT導入支援のページで確認できます。
依頼先2. AI研修会社:社員が使えるようになる
- 頼めること
- ChatGPTやClaudeの使い方と、プロンプト(AIへの指示文)の書き方を学べます。人材開発支援助成金の対象になる研修もあります。
- 向く会社
- 改善したい業務があり、その業務で社員が自分でAIを使えるようになりたい会社です。
- 費用の目安
- 人数、研修時間、内容の調整、研修後の支援範囲によって変わります。当社の料金例は後半にまとめています。
- 注意点
- 一般的な操作を学ぶだけでは、日々の仕事に結びつかない場合があります。選ぶときは、自社の業務を題材にできるかを確かめてください。研修後の質問にどこまで答えてくれるかも、聞いておきましょう。
当社の研修の内容は法人向けAI研修のページで紹介しています。
依頼先3. 開発会社・取引中のITベンダー:独自の仕組みを作る
- 頼めること
- 開発会社は、合意した要件に沿って仕組みを作ります。たとえば「問い合わせメールを読んで、顧客管理に自動で登録したい」という場合です。要件定義から引き受ける会社もあります。
- 向く会社
- 既製ツールだけでは難しい作業や、社内システムとの連携を実現したい会社です。取引中のITベンダーなら自社のシステムを知っているので、連携の話を進めやすくなります。
- 費用の目安
- 必要な機能、連携先、データ整備、保守の範囲によって変わります。当社の料金例では、単機能ツール・試作と業務に組み込む開発を分けて示しています。
- 注意点
- 生成AIの開発経験は、会社によって差があります。これまでに作ったAIの仕組みのうち、今も業務で使われている例を聞いてください。どこから対応できるかも、最初の相談で確かめましょう。
当社の開発の範囲はAIシステム開発のページにまとめています。
依頼先4. AIコンサル・伴走支援会社:業務の整理から定着まで
- 頼めること
- 業務の棚卸しと、AIを使う業務の選定から頼めます。会社によってはツールの導入、研修、効果の確認まで続けて支援します。含まれる範囲は契約前に確認してください。
- 向く会社
- 取り組む業務や順番から決めたい会社、導入後の効果確認や定着まで支援してほしい会社です。
- 費用の目安
- 月額だけでなく、初期費用と最低契約期間を含む総額で比べます。当社の料金と6か月の基本料金総額もご確認ください。
- 注意点
- 「伴走支援」という名前だけでは、開発や研修が含まれるか分かりません。月額に入る作業を、契約の前に確かめてください。
株式会社ネクストスケールのAX伴走支援(AIを使った業務変革を継続して支えるサービス)のスタートプランには、業務整理、活用方針と評価指標の設計、ツール選定・導入支援、AI活用研修、利用ルールの整備、月1回の定例とチャット相談を含みます。システム開発を含むのはスタンダード以上のプランです。ツール利用料やプランの範囲を超える開発は別途費用がかかります。詳しくはAX伴走支援のプラン別の支援範囲をご覧ください。
依頼先は、同じ6つの質問で比べる
依頼先は、候補を2〜3社に絞ってから、どの会社にも同じ6つの質問をして比べます。候補は、取引中のITベンダー、同業者・取引先からの紹介、自社の業種や業務名での検索などから挙げられます。各社の支援範囲と公開事例を確認し、最初の表の「相談で確かめること」に答えられる会社を候補にします。補助金を使う場合は、事務局のITツール・IT導入支援事業者検索でも登録情報を確認してください。
候補を絞れたら、次の質問を順に聞いてください。答えを並べると、提案の具体さの差が見えます。打ち合わせにそのまま持っていけるようにまとめました。
- 最初の1か月で、何を調べて何を作るかたとえば業務一覧、試す業務、評価方法をいつまでに整理するのかを聞きます。ヒアリング後に何を決め、何を受け取れるかが分かる提案かを確認してください。
- 自社と依頼先は、それぞれ何を担当し、情報をどう扱うか業務の説明、資料の準備、試行、出力の確認を誰が担うかを決め、研修・現場作業を含む社内工数を見積もります。資料を渡す前に、依頼先での保管先と閲覧者、外部AIへの入力可否と承認方法、契約終了時の返却・削除を確認してください。合意内容を契約書や情報の取り扱いに関する書面で確認できるかも聞きます。
- 月額や見積もりに含まれる作業と、追加費用になる作業は何か初期費用、契約期間の総額、ツール利用料、研修・開発・保守の内訳を確認します。「別途見積もり」の項目は、どの条件で費用が発生するかまで聞いてください。下の見積比較の記入表に、各社の回答を並べて整理できます。
- 効果をどうやって確かめるか誰が記録し、どの状態なら社内に広げるかを、自社と依頼先で合意できるかを確かめます。測る項目は成果の確認表をもとに相談してください。
- 自社と同じくらいの規模・業種の支援例があるか公開事例の対象業務、担当者、支援範囲を聞きます。業種が同じかだけでなく、自社と似た作業やデータを扱った経験があるか、今回の担当者にその経験があるかも確認します。
- 契約の途中や終了時に、どう引き継げるか途中解約の条件と精算、成果物の利用権、データ・設定・アカウント・手順書の引き渡しを確認します。終了後に自社で運用できるか、移行支援や保守の費用が必要かまで聞いておきましょう。
見積もりは、同じ希望条件を伝えて比べます。たとえば「営業5人が、毎月の売上集計をAIで進められるようになりたい。期間は6か月、研修は1回1時間・計6回を希望」と伝えます。以下は見積もりを依頼するための架空例で、当社のプラン内容ではありません。希望どおりに対応できない項目は、代案とその理由も記入します。
| 比較する項目 | 共通の希望条件(架空例) | A社の回答欄 | B社の回答欄 |
|---|---|---|---|
| 対象業務・人数 | 営業5人が使う、Excelの月次売上集計 | 対応する業務・人数:__ | 対応する業務・人数:__ |
| 研修・成果物 | 5人で1時間×6回。自社の表で練習し、集計手順と確認項目を残す | 人数・時間・回数/受け取れるもの:__ | 人数・時間・回数/受け取れるもの:__ |
| 業務整理・開発 | 今の集計手順を確認してから進めたい。システム連携の開発は希望しない | 業務整理・設定・開発の範囲:__ | 業務整理・設定・開発の範囲:__ |
| 相談・運用支援 | 研修後に実務で試し、困ったことを質問したい | 相談方法・回答目安・対応期間:__ | 相談方法・回答目安・対応期間:__ |
| ツール代・追加費用 | 必要なAIの契約と、別料金になる作業を知りたい | ツール代/追加作業の条件と費用:__ | ツール代/追加作業の条件と費用:__ |
| 期間と税込総額 | 6か月分の初期費用・研修や支援料・ツール代を含む総額 | 最低期間:__/総額:__/未確定の費用:__ | 最低期間:__/総額:__/未確定の費用:__ |
| 社内工数 | 研修は計30人時。準備・試行・確認に必要な時間も見積もる | 担当者/研修以外の作業と時間:__ | 担当者/研修以外の作業と時間:__ |
表をコピーし、A社・B社の欄を実際の提案内容で埋めてください。業務整理や継続相談が不要なら研修中心の提案、そこまで必要なら伴走支援を含む提案が候補です。未確定の費用や、希望から外れる作業が残る見積もりは、確認してから総額を比べましょう。
依頼先へ状況を伝えるときは、準備の節にある相談用メモを使えます。
候補が絞れたら、提案書の作業範囲や成果物も照合しましょう。生成AI導入支援の提案・成果物を見極めるポイントで、発注前の確認を詳しく解説しています。
相談前に、時間がかかっている業務をメモしておく
相談前には、時間がかかっている業務と、使っているツールをメモしておきましょう。
相談を具体的にするためのメモ
改善したい業務と目的が決まっていれば、「どの業務の時間を、何のために空けたいか」を一文にします。
例:営業の見積書づくりにかかる時間を減らし、訪問件数を増やしたい
まだ業務や目的を絞れない場合は、候補を複数書いておきましょう。
業務を思い出す際には、下の「業務の書き出しシート」を使えます。株式会社ネクストスケールが初回のヒアリングで使っている一覧です。
業務の書き出しシート
業務9項目と「確かめること」を見る
- メール対応1日の件数、返信に時間がかかる種類、見落としの有無
- Excelでの入力・集計毎月くり返す表、手で転記している箇所
- 資料・企画書づくり1本にかかる時間、毎回ゼロから作っているか
- 契約書・報告書などの文書書式がそろっているか、確認でのミス
- 議事録会議の回数、まとめる人と時間
- 問い合わせ・顧客対応よくある質問の割合、返信までの時間
- 広告・SNSなどの販促物文章づくりで止まっている箇所
- 新人教育教える人によって内容が違うか、マニュアルの有無
- 特定の人しかできない業務その人が休むと止まる業務
- 「業務」と「確かめること」の列は、上の一覧と同じ9項目です。
- 困っている業務に○を付け、かかっている時間を月単位でおおまかに書きます。
- 下の欄に、使っている主なツールと、AIを毎日使っている社員の人数を書きます。
Excelで編集できます。Googleスプレッドシートを使う場合は、ダウンロードしたファイルを読み込んでください。この記事からの取得にメールアドレスの登録は不要です。
記入例(架空の業務)
業務:Excelでの入力・集計
困っている:○
かかる時間(月):約8時間
メモ:営業3人分の売上表を毎月手でまとめている。転記と確認に時間がかかる。
相談時に伝えるメモ
シートで書き出した業務を、下の項目に沿って相談先へ伝えます。項目をコピーして使ってください。予算や時期が未定でも相談できます。
困っている業務: 現在の手順・使っているツール: 担当者・社内で使える時間: 予算・希望時期(未定でも可): 相談したいこと:
顧客情報や機密資料を添付する前に、相談先へ共有方法と情報の取り扱いを確認してください。
進め方は5段階:棚卸しから1つに絞って広げる
AI活用は、1つの業務で試してから社内に広げる5段階で進めます。基本の進め方を下に示します。業務や準備状況に応じて、段階をまとめたり行き来したりします。

| 段階 | 期間の目安 | 社内でやること |
|---|---|---|
| 1業務を棚卸しする | 最初の30日(当社の伴走支援の例) | 現場の担当者が、書き出しシートをもとに業務を説明する |
| 21つに絞り、使い方のルールを決める | 最初の30日(同上) | 書き出した業務のうち、時間がかかっていて、失敗しても顧客対応や締め切りへの影響が小さい業務を1つ選び、測る項目と試す前の基準値を記録する。使うツール、入力してよい情報、出力を確認する人を決める。続ける条件となる改善の目安と必要な品質も、試す前に合意する。 |
| 3小さく試す | 2〜4週間 | 選んだ業務で試し、決めた項目を試す前と同じ範囲で記録する |
| 4社内に広げる | 試した結果を見てから | 試行前後を比べ、続ける条件を満たしたら手順を共有する。試行で分かった注意点を利用ルールへ反映する |
| 5測って次を決める | 社内に広げた後、定期的に | 減った時間・件数・使っている人数を確かめ、次に取り組む業務を選ぶ |
期間は当社の進め方の一例です。システム連携やデータ整備が必要な場合は、別途期間を見込みます。
成果は、減った時間・件数・使っている人数で測る
試行前後で、作業の範囲と記録項目をそろえます。社内に広げた後も、下の指標を継続して確かめます。
| 測るもの | 中身 |
|---|---|
| 減った時間 | 確認・手直しを含む処理時間。作業量が違う場合は1件あたりで比較する |
| 件数 | 処理件数と手直しが必要だった件数。品質は件数に対する手直しの割合でも確認する |
| 使っている人数 | 試した担当者のほかに、同じ業務で使い始めた人 |
何を測るかは、社内担当者と依頼先で最初に決めましょう。6つの質問の4つ目で確かめられます。
試した後は、試す前に合意した改善・品質の条件を満たしたかで判断します。確認・手直しを含めても時間や負担が減り、必要な品質を満たしたら社内に広げます。満たさなければ手順や対象業務を見直して再試行し、情報管理や品質の問題を解消できなければ、その使い方は止めます。
社内工数は、打ち合わせ・研修・現場の作業に分けて確認する
支援会社との打ち合わせ以外に、研修を受ける時間と、現場で試す時間も必要です。担当者を決めるときは、次の3つを分けて見積もりましょう。
| 確保する時間 | 主に参加する人 | 契約前に決めること |
|---|---|---|
| 方針決め・進捗確認 | 経営者、社内の推進担当、対象業務の責任者 | 初回ヒアリングと定例会の回数・時間、誰が判断するか |
| AI研修 | 実際にAIを使う社員と推進担当 | 1回の時間・頻度・参加人数、初回研修と継続研修の範囲 |
| 現場での試行・確認 | 対象業務の担当者、出力を確認する人 | 教材・データの準備、試行、手直し、記録、手順共有に使う時間 |
参加者の合計工数は「1回の時間×回数×人数」で計算します。たとえば1回1時間の研修を5人が受けるなら、月1回で月5人時、月4回で月20人時です。これは計算例で、当社プランの標準工数ではありません。準備や実務で試す時間を別に見込み、研修の回数・対象人数・初回研修の扱いを提案書で確認してください。
ツールの先行契約・研修の受けっぱなし・引き継ぎ不足を避ける
つまずきやすい場面は、ツールの契約、研修の終わり方、依頼先の引き継ぎの3つです。
| 場面 | 避けたい進め方 | こう進める |
|---|---|---|
| ツールを先に契約して、使われない | 全社員分のアカウントを先に契約し、使い道は各自に任せる | 試す業務と利用条件を決め、必要な人数から始める。補助金を使う場合は契約時期も確認する |
| 研修だけで、現場に残らない | 一般的な使い方を学んで、研修を終える | 自社の業務を題材にし、研修のあとに試す業務を決めておく |
| 複数の依頼先の間で、話が途切れる | 研修はA社、開発はB社に頼み、社内で全体を見る人がいない | 全体を見る担当者を社内で1人決め、研修で決めたことを開発の要件に引き継ぐ |
公開事例で見る、自社の書類・サービス制作へのAI活用
株式会社ネクストスケールがAI研修と伴走支援を行うKREST様、スターレット様、デアリングマン様の公開事例です。ここでは、研修でどの業務を題材にし、何を作ったかを紹介します。書類の下書きを自分で確認する使い方や、自社サービスを試作する使い方など、AIに任せる作業を考える際の参考になります。
表は公開記事で確認できる研修の取り組みと成果をまとめています。伴走支援の内容・期間、各社の従業員規模・受講人数は比較していません。自社と同じ人数や体制で進められるかは、相談時に確認してください。
表は横にスクロールできます
株式会社KREST様不動産・愛媛県松山市 |
株式会社スターレット様採用支援 |
株式会社デアリングマン様小売 | |
|---|---|---|---|
| 受講前の状況 | ChatGPTのアプリも入れていなかった。重要事項説明書は、取った資料から手作業で打ち込んでいた | AIは文章の添削など検索の延長で使っていた。採用イベントのワークやツールを公開するまで、1〜2か月以上かかることもあった | 無料版のAIを検索に使う程度。複数の商品の書類を手作業で作り、業務によっては約10時間かかっていた |
| 頼んだこと | 6か月の法人向けAI研修(対面研修と、動画などで学ぶeラーニング) | 対面のAI研修。ChatGPT・Claude・Geminiの使い分けと、Claude Code(AIがプログラムづくりを手伝うツール)の導入と基本操作 | 対面のAI研修。実際の書類や請求書・領収書を題材に練習 |
| 研修での成果・受講後の活用 | 査定書の市場調査と下書きをAIにまとめてもらい、自分で添削する進め方に | 自社サービスで活用するすごろく形式のWebアプリやWebサイトを研修内で制作し、数時間でWeb上へのアップロードまで進めた | 約10時間かかっていた書類づくりで、約8時間分の効率化を実感 |
| 変化・お客様の声 | 最終回の頃には、忽那様のほうから「こういうことはできますか」と質問が出るように | 「まさに新卒が1人入ってきたぐらいの衝撃を受けました」(代表取締役 岡田 翔偉様) | 「AIに作業を任せながら、その間に自分は別の業務を進められるようになりました。」(代表取締役 森藤 拓巳様) |
| KREST様の事例を読む › | スターレット様の事例を読む › | デアリングマン様の事例を読む › |
数値の条件にも違いがあります。KREST様は受講前が重要事項説明書、受講後が査定書の例で、同じ書類の前後比較ではありません。スターレット様の「数時間」は研修内の制作・アップロードの例で、従来の企画・修正・ユーザーテストを含む期間とは作業範囲が異なります。デアリングマン様の「約8時間分」はお客様の実感です。研修内容は法人向けAI研修のサービスページで確認できます。
費用と補助制度は、支援範囲・要件・手続きで確認する
主な3つの制度・枠と、相談するタイミング
ツール導入と研修では、利用する制度も手続きも異なります。補助金ありきで依頼先を決めず、必要な支援を整理してから適用できるか確かめましょう。
交付決定は、審査を経て補助金の交付が決まることです。研修の計画届は、訓練内容や日程などを事前に届け出る書類です。それぞれ提出・決定の時期を確かめてから契約や研修を進めます。
| 制度・枠 | 主に検討する場面 | 契約前に確認すること |
|---|---|---|
| デジタル化・AI導入補助金2026:通常枠 | 登録されたITツールを導入する | IT導入支援事業者と対象ツール・経費・公募日程を確認。契約時期は下記参照 |
| 同:インボイス枠・インボイス対応類型 | インボイス対応の会計・受発注・決済ソフトを導入する | 必要な機能と登録ツールの要件を確認。契約時期は下記参照。AIツールなら何でも対象になるわけではない |
| 人材開発支援助成金:事業展開等リスキリング支援コース | 事業展開や業務のデジタル化に必要な研修を受ける | 会社・受講者・研修内容の要件を確認。訓練開始の6か月前から1か月前までに計画届を提出する |
通常枠・インボイス枠とも、申請を終えただけでは発注・契約・支払いに進めません。事務局の「交付決定」を受けてから行います。交付決定前に行った場合は補助を受けられないため、導入を急ぐ場合も手続きの順番を確認してください。
研修の助成金は別の制度です。2026年8月3日以降の計画届では訓練内容などの要件が変更されています。一般的なAI操作を学ぶ研修なら必ず対象になるとは限りません。研修契約前に、業務との関係と最新要件を労働局などへ確認しましょう。
2026年10月22日確認。出典:交付決定後に必要な手続き、デジタル化・AI導入補助金2026公募要領(通常枠)、厚生労働省の助成金パンフレット、2026年8月3日からの変更点。審査があり、受給は保証されません。
補助率・上限額や制度の選び方は、AI導入に使える補助金・助成金の比較記事で確認できます。
補助制度については、対象となる支援・経費の整理から相談できます。当社のClaude・ChatGPT導入支援では、登録済みの支援事業者と連携し、申請準備・交付申請・実績報告を進めます。
研修助成金の申請は、提携社労士が支援します。研修契約とは別に提携社労士と直接契約し、申請支援の手数料がかかります。手数料率・税込総額・支援範囲は、社労士の見積書で確認してください。
受給は審査によるため、受給できない場合も含めた総額で予算を組みましょう。伴走支援の月額料金や開発費への補助を一律に前提としないようにしてください。
株式会社ネクストスケールの料金(2026年10月22日時点)
法人向けAI研修
1名40万円(税込)
6か月。1社5名から、研修料金は計200万円(税込)からです。助成金を検討する場合は、会社・受講者・研修の要件を個別に確認します。提携社労士へ申請を依頼する場合は、別契約の手数料も必要です。
AIコンサル・AX伴走支援
月額33万円〜(税込・税抜30万円〜)
初期費用22万円(税込・税抜20万円)、最低6か月。スタートプランでは、初期費用を含む6か月の基本料金は計220万円(税込)です。
伴走支援に含まれる研修と、法人向けAI研修の料金を比べるときは、対象人数・回数・自社業務を扱う範囲を提案書でそろえて確認してください。参加者の負担は社内工数の確認表で見積もれます。
開発を含むスタンダードプランは月額55万円(税込・税抜50万円)です。初期費用を含む6か月の基本料金は計352万円(税込)。ツール利用料と契約範囲を超える開発費は別途かかります。開発できる範囲を見積もりで確認してください。
料金は税込で表示しています。正式な費用は、対象人数や支援範囲を伺ってお見積もりします。AIツールの利用料や追加開発など、基本料金に含まれない費用も確認してください。プランごとの内訳は料金ページをご覧ください。
株式会社ネクストスケールが合う会社・ほかの依頼先が合う会社
株式会社ネクストスケールの伴走支援は、従業員10〜300名程度の中小・中堅企業を主な対象にしています。研修は1社5名から受講できます。業務を整理するところからAI活用を進めたい会社に向いています。当社は愛媛県東温市に本社を置き、中小企業向けにAI研修、伴走支援、開発を行っています。オンラインで全国に対応し、必要に応じて訪問します。
当社に向いている会社と、ほかの依頼先のほうが合う会社を、理由と一緒に挙げます。自社の段階と依頼先の得意分野が合っているかを確かめてください。
当社と相性がよい会社
- 従業員10〜300名程度の中小・中堅企業業種は問いません。社長と現場で方針を共有し、業務を1つずつ試す進め方を想定しています。
- ChatGPTなどを使い始めたが、会社の利益にはつながっていない個人の使い方を、業務の手順として社内に広げるところから支援します。
- 社内にAIに詳しい人がいない業務の棚卸しから始めるので、専門の担当者がいなくても進められます。
- 研修・開発・コンサルを別々に頼み、業務に定着しなかった研修・開発・コンサルを同じチームで担当し、研修で見えた課題を開発の要件へ引き継ぎやすくします。
ほかの依頼先が合う可能性がある会社
- 従業員1,000名以上の大企業で、全社のAI変革を一括で任せたい複数部門を同時に支援する人員、全社の利用ルールを整える経験、大規模展開の実績を持つ会社が候補です。会社の規模だけで決めず、今回の担当体制と支援実績を確認してください。
- 独自のAIモデルの研究開発そのものが目的当社は、既存のAIを業務に生かす支援が中心です。研究開発は、専門の開発会社が適任です。
- 要件が固まっていて、開発だけを複数社で比べたい当社もAIシステム開発を単独で受けますが、業務の整理から一緒に進める案件が中心です。開発の費用と速さで選ぶなら、開発専門の会社のほうが合う場合があります。
よくある質問
AIに詳しい社員がいなくても頼めますか?
頼めます。業務をよく知る社内担当者を決め、必要なら業務選びから支援する会社へ相談してください。
依頼先は1社にまとめたほうがよいですか?
分けて依頼する方法もあります。その場合は社内で全体を見る人を決め、研修で決めたことを開発へ引き継ぐようにします。
最初の成果が出るまで、どれくらいかかりますか?
対象業務と準備状況によります。最初に業務整理と試行の期間を確認し、成果が出たかを測って判断します。当社の進め方と期間の例をご覧ください。
社内の情報をAIに入れても大丈夫ですか?
ツールの契約条件と社内の承認を確認してから使ってください。支援会社へ資料を渡す場合も、保管・閲覧・外部AIへの入力の扱いを事前に合意します。詳しくは情報入力と漏洩対策をご覧ください。
補助金や助成金は、いつ申請すればよいですか?
制度によって異なるため、契約を進める前に申請時期と手続きを確認してください。対象のツール導入補助金は、申請後も交付決定までは発注・契約・支払いに進めません。
途中で依頼先を変えられますか?
変更の可否と費用は契約によります。契約前に、途中解約の条件・精算・成果物やデータの引き継ぎを確認してください。
株式会社ネクストスケールには、何人くらいの会社から頼めますか?
研修は1社5名からです。伴走支援の主な対象は従業員10〜300名程度で、この範囲を外れる場合は個別に確認します。支援内容が合うかを確認する目安をご覧ください。
相談したら契約しないといけませんか?
株式会社ネクストスケールの無料相談は、相談だけで終わっても問題ありません。業務の状況を伺い、取り組む順番を、当社以外の選択肢も含めてお伝えします。
まずは、時間がかかっている業務を1つ書き出す
改善したい業務が未定なら、業務整理から支援する会社へ。業務が決まっているなら、社員が使う力、ツールの導入、独自の仕組みづくりのうち、必要な支援を選びましょう。方法を選べなければ、複数の方法を比較して提案できる会社へ相談できます。複数の支援を組み合わせる場合は、全体を見る社内担当者を決めます。
相談前には、業務の書き出しシートに、時間がかかっている作業を1つ書けば十分です。絞れなければ、当てはまる業務に○を付けるだけでも相談できます。依頼先には同じ6つの質問をし、費用と作業範囲、効果の測り方、契約終了時の引き継ぎまで比べてください。予算や希望時期、社内で使える時間は相談用メモで伝えられます。
監修者の石丸真平は、中小企業のAI活用方針の設計、法人向けAI研修、業務の自動化を担当しています。支援先の現場で業務を見直し、開発と改善に携わっています。担当分野と経歴は公式プロフィールで確認できます。
監修:株式会社ネクストスケール 代表取締役 石丸真平。制度と料金の確認日:2026年10月22日。
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この記事の監修者
株式会社ネクストスケール 代表取締役




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