Power AutomateでTeamsにメンション付き投稿をする方法 設定手順・種類別の使い分け・活用例を解説

Power AutomateでTeamsにメンション付き投稿をする方法 設定手順・種類別の使い分け・活用例を解説

「Power AutomateからTeamsへ投稿できるが、メンションの付け方がわからない」「メッセージは届いても通知されない」「特定ユーザーやタグ、チーム全体にメンションしたい」。こうした悩みは、Power AutomateとTeamsを連携する際によくある課題です。

Power Automateでは、本文に「@ユーザー名」と入力するだけでは正しくメンションできません。専用アクションでメンション情報を取得し、その値をメッセージ本文に組み込む必要があります。設定方法を理解すれば、重要な通知を相手に確実に届けやすくなります。

本記事では、ユーザー・タグ・チームへのメンション設定方法、それぞれの使い分け、業務での活用例、よくあるエラーと対処法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

確認したいポイント結論
手入力でメンションできるか?できない。メンショントークンを取得する専用アクションが必要
個人以外にメンションできるか?できる。タグへのメンションは標準機能で対応。チーム宛てには追加の設定が必要
複数人に同時にメンションできるか?できる。繰り返し処理で複数ユーザーのトークンを取得するか、タグを活用する方法がある
無料で利用できるか?Microsoft 365のライセンスに含まれる範囲で利用可能。追加費用は不要

この記事でわかること

・Power AutomateでTeamsにメンション付き投稿をするための基本の仕組み

・ユーザー・タグ・チームへのメンションそれぞれの設定手順

・複数人に同時にメンションを付ける方法

・承認通知・期限リマインダーなど業務での具体的な活用例

・メンションが機能しないときのよくある原因と対処法

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目次

メンション付き投稿の基本の仕組み ─ なぜ手入力では機能しないのか

Teamsのアプリ上で手動でメッセージを送るときは、入力欄に「@」と打ってユーザー名を選択するだけでメンションが付きますが、Power Automateのメッセージ投稿アクションの入力欄に「@ユーザー名」と直接テキストで書いても、それは単なる文字列として扱われ、Teamsのメンション機能としては一切認識されないという仕様をまず理解しておく必要があります。

メンションを正しく機能させるためには、メッセージの投稿アクションの前に「ユーザーの@mentionトークンを取得する」という専用のアクションを追加し、そこで生成されたトークン(メンション情報が埋め込まれた特殊な文字列)をメッセージ本文の中に動的な値として挿入するという2段階の手順が必要です。この仕組みを理解することが、メンション付き投稿を正確に設定するための最も重要な前提知識です。

メンションの種類と設定手順

種類1:特定のユーザーにメンションする

最も基本的なメンションの形です。設定手順は以下の通りです。

まず、フローの中で「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションの直前に、「ユーザーの@mentionトークンを取得する」アクションを追加し、メンションしたいユーザーのメールアドレスを指定します。次に、メッセージ投稿アクションの本文の入力欄で、動的な値の一覧から先ほど取得した「@mentionトークン」を選択して本文中に挿入します。トークンを挿入した位置に、実際のメンション(@ユーザー名)が表示されます。

種類2:タグのメンバーにまとめてメンションする

Teamsのタグ機能を利用すると、タグに登録されたメンバー全員に対して一括でメンションを送ることが可能です。設定手順は、「ユーザーの@mentionトークンを取得する」の代わりに「タグの@mentionトークンを取得する」アクションを使用し、対象のチームとタグを指定します。取得したタグのメンショントークンをメッセージ本文に挿入すれば、そのタグに所属する全員にメンション通知が届きます。メンバーが入れ替わるたびにフロー自体を修正する必要がなく、タグの構成を更新するだけで対応できるという運用上の大きなメリットがあります。

種類3:チーム全体にメンションする

チーム全体に対するメンション(@チーム名)は、2026年現在、Power Automateの標準アクションだけでは直接的に設定できません。この制約を回避するためには、「Microsoft Graph HTTP要求を送信する」というアクションを使用して、メンション情報を含むメッセージをGraph APIを通じて投稿する方法が必要です。設定には技術的な知識が求められるため、まずはタグを作成してチームの全メンバーをそのタグに登録し、タグへのメンションで代替する方法が、技術的な知識を必要としない、最もシンプルかつ確実な回避策として多くの現場で推奨されています。

種類4:複数のユーザーに個別にメンションする

複数のユーザーにそれぞれ個別のメンションを付けたい場合は、繰り返し処理(Apply to each)を使って、対象ユーザーのメールアドレスの一覧からユーザーごとにメンショントークンを取得し、すべてのトークンを一つのメッセージ本文に結合して投稿する方法で実現します。対象者の一覧をスプレッドシートやSharePointのリストで管理しておけば、フローを修正することなくメンバーの変更に柔軟に対応できるため、運用の保守性が大幅に向上します。

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メンション付き投稿の業務活用例

活用例1:承認完了時に申請者にメンション付きで通知する

Power Automateの承認フローと組み合わせて、上長が申請を承認した際に、申請者をメンションして「承認が完了しました」というメッセージをTeamsのチャネルに自動投稿するフローです。メンション付きで通知されるため、申請者が承認完了に気づかないという問題を防止でき、承認のタイミングを逃さず、次のアクションへの素早い着手を自然に促す効果が期待できます。

活用例2:タスクの期限切れリマインダーを担当者にメンションで送る

SharePointのリストやスプレッドシートで管理しているタスクの中から、期限が当日または翌日に迫っているタスクを自動で抽出し、そのタスクの担当者をメンションして「期限が近づいています」と通知するフローです。リマインダーがメンション付きで届くことで、チャネル内の他のメッセージに埋もれることなく、担当者の目に確実に届きます。

活用例3:日次レポートの完成をチームメンバーに一斉通知する

毎日の売上レポートや進捗レポートが完成したタイミングで、レポートの閲覧が必要なチームメンバー全員をタグでメンションし、「本日の日次レポートが完成しました」と通知するフローです。レポートの完成を見落とすメンバーがいなくなり、チーム全員が同じタイミングで同じ情報にアクセスできるようになるため、部門全体の情報共有のスピードと確実性が大幅に向上します。

活用例4:フォーム回答時に担当者へ即座にメンションで引き継ぐ

ウェブサイトの問い合わせフォームに回答が届いた際に、問い合わせの種類に応じて適切な担当者をメンションし、回答の内容をTeamsのチャネルに自動投稿して即座に引き継ぐフローです。対応漏れを防止し、問い合わせが届いてから初動対応に着手するまでの時間を短縮できるため、対応品質と顧客満足度の両方が同時に改善される効果が期待できます。

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メンションが機能しないときのよくある原因と対処法

原因1:メッセージ本文に@ユーザー名を手入力している

最も多い原因です。メッセージの入力欄にそのまま「@田中太郎」と手入力しても、Teamsはそれを通常のテキストとして表示するだけで、メンション通知は発生しません。必ず「ユーザーの@mentionトークンを取得する」アクションで取得したメンショントークンを、動的な値としてメッセージの本文に正しく挿入してください。

原因2:投稿者を「フローボット」に設定している(タグメンションの場合)

「タグの@mentionトークンを取得する」アクションを使用する場合、メッセージの投稿者を「フローボット」に設定するとエラーが発生することがあります。この場合は、投稿者の設定を「フローボット」から「ユーザー」(フローの実行者自身)に変更するだけで、この問題は簡単に解消されます。

原因3:対象ユーザーのメールアドレスが正しくない

「ユーザーの@mentionトークンを取得する」アクションに設定するメールアドレスが、対象ユーザーの組織内のメールアドレスと一致していない場合、トークンが正しく生成されずメンションが機能しません。動的な値やリストからメールアドレスを取得している場合は、値にスペースや改行が混入していないかも併せて確認しましょう。

原因4:投稿先のチャネル設定が正しくない

メンショントークンは取得できているのに通知が届かない場合、メッセージの投稿先として指定しているチームやチャネルの設定が誤っている可能性があります。メンショントークンを取得した際に指定したチームおよびチャネルの設定と、メッセージを投稿するアクションで指定している投稿先の設定が完全に一致しているかを必ず確認してください。

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まとめ

Power AutomateでTeamsにメンション付きの投稿を行うには、本文へ「@ユーザー名」と入力するだけではなく、専用アクションで取得したメンション情報をメッセージに組み込む必要があります。ユーザーやタグ、複数人へのメンションを活用することで、重要な通知を見落とされにくくできます。

承認完了通知や期限切れリマインド、日次レポート、問い合わせの担当者通知などに活用すれば、初動対応の迅速化や業務効率の向上につながります。メンションが機能しない場合は、トークンの設定、投稿者、メールアドレス、投稿先などを順番に確認しましょう。

Power AutomateやTeamsを活用した業務自動化を検討している方は、業務フロー設計から構築支援、社員研修まで対応するネクストスケールへご相談ください。

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この記事の監修者

石丸真平

石丸真平

株式会社ネクストスケール 代表取締役

株式会社ネクストスケールの代表。「AI時代に勝てる企業組織を共に創る」を掲げ、法人向けの生成AI研修とAX(AIによる企業変革)の伴走支援を手がける。経営課題の整理からAI活用領域の設計、ツール選定、業務への組み込み、社内定着、ROI測定までを一気通貫で支援。単なる効率化ではなく、経営戦略としてAIを活かす視点での支援を得意とする。Xでは「本当に仕事で使えるAI」をテーマに、実務で使えるノウハウを発信している。
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