Notionタスク管理のテンプレート活用術 データベースの作り方と選び方・運用のコツ
2026年9月14日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

「Notionでタスク管理を始めたいが、白紙のページを前に手が止まる」「テンプレートを複製してみたものの、項目が多すぎて使いこなせない」。導入の入口でつまずく人は少なくありません。
Notionのタスク管理で成果を分けるのは、機能の知識ではなく設計です。どんな項目を持たせ、どの見せ方で確認するかを決められれば、テンプレートは自社に合う形へ簡単に調整できます。
この記事では、タスク管理データベースの作り方を5ステップで整理したうえで、設定すべきプロパティ、ビューの使い分け、テンプレートの選び方と直し方、そして形骸化を防ぐ運用のコツまでをまとめます。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 何から始めるべき? | データベースの作成から始める | チェックリストではなく、項目を持つデータベースで管理するのが前提です。 |
| テンプレートは使うべき? | 既製品を複製して直すのが早い | ゼロから作るより速く、構造を学ぶ教材としても機能します。 |
| 必要な項目はいくつ? | 最初は5つか6つに絞る | 項目が多いと入力が負担になり、記録されなくなって形骸化します。 |
| 失敗の原因は? | 作るだけで運用の設計をしないこと | 見る場所と更新のタイミングを決めないと、数週間で使われなくなります。 |
この記事でわかること
- Notionでタスク管理する際の前提と、向いているケース・向かないケース
- タスク管理データベースの作り方5ステップ
- 最初に設定すべき6つのプロパティと、増やしすぎないための考え方
- テーブル・ボード・カレンダーなどビューの使い分け
- テンプレートの選び方と、自社向けに直すときの手順
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Notionでタスク管理する前に押さえる前提
Notionでタスク管理を行う場合、チェックボックスを並べたページではなく、データベースを使うのが前提になります。ここを外すと、他のメモアプリと変わらない使い方になります。
データベースにすると、1つのタスクに担当者、期限、ステータスといった情報を持たせられます。そのうえで、同じデータを表、カンバン、カレンダーなど複数の形で表示できます。
まずは向き不向きと、テンプレートを使うかどうかの判断から確認します。
Notionが向くケースと向かないケース
自由度が高いことは利点であると同時に、手間でもあります。導入の判断は、次の観点で行ってください。
- 向くケース:議事録や資料とタスクを同じ場所に置きたい、自社の運用に合わせて設計したい
- 向かないケース:設定する時間が取れない、通知や締切の管理を厳密に行いたい
作ってから使うツールである点が、最大の分かれ目です。設計する時間と役割を確保できないチームでは、途中で形骸化しやすくなります。
問うべきは、Notionが良いツールかどうかではなく、自分たちが作って運用できるかどうかです。
テンプレートを使うか自作するか
結論から言えば、既製のテンプレートを複製して自社向けに直す進め方が最も速くなります。ゼロから作ると、項目の設計だけで時間がかかります。
テンプレートは、構造を学ぶ教材としても有効です。中身を開いてプロパティやビューの組み方を見ると、設計の考え方が理解できます。
一方で、複雑なテンプレートをそのまま使うのは避けてください。使わない項目が多いと、入力の負担だけが残ります。
見た目が凝ったテンプレートほど、扱いが難しくなる傾向があります。選ぶ基準は完成度の高さではなく、自分たちが直せる範囲に収まっているかどうかです。
Notion全体の使い方や他の用途については、Notionの活用事例15選|部門別の使い方とデータベース設計で解説しています。
タスク管理データベースの作り方5ステップ
テンプレートを使う場合でも、この流れを理解しておくと調整がしやすくなります。自作する場合はそのまま手順として使えます。
所要時間は、シンプルな構成であれば30分程度です。
STEP1 管理したい情報を洗い出す
何を記録し、何を見たいのかを先に決めます。誰が、いつまでに、何をするのか。この3点が基本で、そこに必要なものだけを足していきます。
この段階で欲張らないことが重要です。あると便利そうな項目をすべて入れると、入力に時間がかかり、結局記録されなくなります。
現在どう管理しているかも書き出してください。紙のメモ、チャット、表計算ソフトに分散している状態なら、まずそれを1か所に集めることが目的になります。
STEP2 データベースを作成する
ページ内でスラッシュを入力し、データベースを選びます。ページの一部として埋め込む形と、独立したページとして作る形のどちらかを選べます。
チームで使う場合は、独立したページとして作り、共有できる場所に置いてください。個人のページ配下に作ると、他のメンバーから見えにくくなります。
置き場所は後から変更できますが、リンクを共有した後に移動すると混乱を招きます。最初に決めておくほうが確実です。
既存の表計算ソフトでタスクを管理している場合は、CSV形式で書き出してNotionへ読み込む方法もあります。既存のデータを活かせるため、移行の手間が減ります。
STEP3 プロパティを設定する
読み込んだ直後は、すべての項目が文字列として扱われていることがあります。担当者はユーザー、期限は日付、進捗はステータスというように、適切な種類へ変更してください。
種類を正しく設定しないと、絞り込みや並べ替えが機能しません。日付として設定して初めて、期限が近いものだけを表示するといった操作ができるようになります。
STEP4 ビューを用意する
同じデータを複数の見せ方で表示できるのが、Notionのデータベースの強みです。用途に応じてビューを作り分けてください。
最初は、全体を見る表と、自分の担当分だけを表示する表の2つがあれば足ります。必要に応じてカレンダーやカンバンを追加します。
ビューを増やしすぎると、どこを見ればよいかわからなくなります。4つか5つを上限の目安にしてください。
STEP5 入力の型と通知を整える
データベース内のテンプレート機能を使うと、新規作成時に決まった項目が入った状態から始められます。毎回同じ内容を書く手間がなくなります。
期限のプロパティにリマインダーを設定すれば、指定した日時に通知が届きます。担当者を設定しておけば、割り当て時にも通知が飛びます。
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最初に設定すべき6つのプロパティ
項目の設計が、使いやすさをほぼ決めます。ここでは、多くの現場で必要になる6つを紹介します。
最初はこの範囲にとどめてください。運用しながら足りないものを追加するほうが、実態に合った構成になります。
タスク名・ステータス・担当者
タスク名は、動詞で終わる形に統一すると内容が伝わりやすくなります。資料ではなく、資料を作成するという書き方です。
ステータスは、未着手、進行中、完了の3つから始めてください。確認待ちや保留を足すのは、実際に必要になってからで構いません。
担当者はユーザー型に設定します。文字列で名前を入れると、その人のタスクだけを絞り込む操作ができなくなります。
ユーザー型にしておけば、割り当てたときに本人へ通知が届きます。口頭での依頼と記録を二重に行う必要がなくなります。
期限・優先度・プロジェクト
期限は日付型で設定し、リマインダーを活用します。開始日と終了日の両方を持たせると、タイムラインでの表示にも使えます。
優先度は高・中・低の3段階で十分です。段階を増やすと、どれを選ぶかの判断に時間がかかり、結局すべてが中になります。
プロジェクトは、関連する取り組みごとにタスクをまとめるための項目です。別のデータベースと関連づける形にすると、プロジェクト側からもタスクを一覧できます。
個人利用であれば、この項目は不要です。関わる案件が複数あり、それぞれの進捗を分けて見たい場合に追加してください。
増やしすぎないための判断基準
項目を足したくなったときは、それを使って絞り込むか並べ替えるかを自問してください。表示するだけの項目は、本文に書けば足ります。
入力する人の負担も考慮してください。1件の登録に1分以上かかる設計は、忙しい時期に記録されなくなります。
目的別に見るビューの使い分け
同じデータを、見る目的に応じて切り替えられることがNotionの価値です。ビューを作り分けるだけで、使い勝手は大きく変わります。
代表的な5つの表示形式と、それぞれが向く場面を整理します。
テーブル|一覧して編集する
表形式で全項目を確認できます。複数のタスクをまとめて編集したい場面や、全体の状況を俯瞰したい場面に向いています。
絞り込みと並べ替えを組み合わせれば、今週が期限のものだけ、自分の担当分だけといった表示を用意できます。
並べ替えは期限の昇順を基本にしてください。追加した順のままでは、急ぐべきタスクが下に埋もれます。
ボード|進捗の流れを見る
ステータスごとに列を分けて表示する形式です。カードをドラッグして状態を変えられるため、進捗の更新が直感的に行えます。
チームで状況を共有する場面で最も使われる形式です。どこで止まっているかが一目でわかるため、朝会などの場でも活用できます。
カレンダー|期日の分布を確認する
日付ごとにタスクを表示します。特定の週に作業が集中していないか、締切が重なっていないかを確認できます。
日々のやることを管理する用途には向きますが、期限のないタスクは表示されません。テーブルと併用してください。
タイムライン|期間と依存関係を見る
ガントチャートのような形式で、タスクの期間を横棒で表示します。複数の作業が並行して進むプロジェクトの管理に適しています。
開始日と終了日の両方を設定していないと機能しません。使う予定があるなら、プロパティの設計段階で考慮しておいてください。
個人用と共有用を分けて用意する
全員が同じ表示を見る必要はありません。管理者は全体、担当者は自分の分だけというように、立場に応じたビューを用意してください。
自分の担当分だけを表示するビューがあると、毎回絞り込む手間がなくなります。日常的に開く画面を減らすことが、定着の条件になります。
テンプレートの選び方と自社向けの直し方
既製のテンプレートを起点にすると、立ち上げが速くなります。ただし、そのまま使うのではなく、必ず自社向けに調整してください。
ここでは入手方法、選ぶ基準、直す手順を整理します。
公式ギャラリーから探す
Notionは公式サイト上でテンプレートのマーケットプレイスを公開しており、タスク管理やプロジェクト管理のカテゴリにも多数のテンプレートが用意されています。たとえば公式が提供する「タスク&課題管理」のテンプレートは、チーム全体のプロジェクトや課題を、タスクの作成から完了まで管理する構成になっていると説明されています(出典:Notion「タスク&課題管理テンプレート」 https://www.notion.com/ja/templates/tasks-and-issues )。
気に入ったテンプレートは、複製すれば自分の環境で使えるようになります。画面上の複製ボタンを押すだけで、自分のワークスペースにコピーされます。
無料で使えるものも多く、まずはいくつか複製して構造を比べてみることをおすすめします。実際に触ってみないと、自社に合うかは判断できません。
試す場合は、本番とは別の場所に複製してください。運用中のページに混ざると、後から整理するのが手間になります。
選ぶときの4つの基準
テンプレートを比較するときは、次の観点で見てください。
- 自分たちが使う項目が揃っており、余計な項目が少ないか
- 使う予定のビューが用意されているか
- 個人向けかチーム向けか、想定される規模が合っているか
- 日本語に対応しているか、または自分で翻訳できる範囲か
最も重要なのは1つ目です。高機能なテンプレートほど項目が多く、使わない列が並ぶ状態になりがちです。
複製した後に必ず行う3つの調整
複製したままでは、自社の運用と合いません。次の3点は必ず確認してください。
1つ目は、不要なプロパティの削除です。使わない項目は消してしまって構いません。後から必要になれば、また追加できます。
2つ目は、ステータスの名称を自社の言葉に合わせることです。英語のままや、実際の業務で使わない呼び方が残っていると、入力する側が迷います。
3つ目は、サンプルデータの削除です。最初から入っているダミーのタスクを消さずに使うと、実データと混ざって混乱の原因になります。
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用途別のテンプレート構成例
使う目的によって、必要な構成は変わります。ここでは代表的な4つのパターンを紹介します。
自社の用途に近いものを起点に、調整して使ってください。
個人の日次タスク管理
最もシンプルな構成です。タスク名、期限、ステータス、優先度の4項目があれば足ります。プロジェクトや担当者は不要です。
ビューは、今日と今週の2つを用意します。期限で絞り込んだ表示があれば、毎朝開く場所が1つに定まります。
個人利用では、入力の速さが最優先です。思いついたときにすぐ登録できる状態でないと、記録そのものが続きません。
チームのプロジェクト管理
プロジェクトのデータベースと、タスクのデータベースを分けて関連づける構成が基本になります。プロジェクトを開けば関連タスクが一覧できる形です。
タスク側には担当者、期限、ステータス、プロジェクトを持たせます。ビューはボードとタイムラインを中心に据えてください。
進捗率を自動で計算する設定を入れると、プロジェクト側で全体の状況が把握できるようになります。
タスクの粒度は半日から2日で終わる大きさを目安にしてください。大きすぎると進捗が動かず、細かすぎると管理そのものが負担になります。
定例業務と繰り返しタスク
毎週や毎月発生する業務は、繰り返しの設定で自動的に作成される仕組みにできます。忘れる心配がなくなり、作成の手間もなくなります。
手順が決まっている業務では、データベース内のテンプレート機能でチェックリストを持たせてください。担当者が変わっても同じ品質で実行できます。
手順が変わったときは、テンプレート側を直すだけで以降のタスクに反映されます。個別に修正して回る必要がありません。
依頼の受付と進捗の共有
他部署からの依頼を受け付ける用途では、フォームで受け取ってデータベースへ蓄積する形が有効です。依頼する側がNotionの操作を覚える必要がありません。
受付から完了までのステータスを公開しておくと、進捗の問い合わせが減ります。どこまで進んでいるかを依頼者が自分で確認できる状態は、対応する側の負荷も下げます。
他のツールとの連携や通知の自動化まで含めて設計したい場合は、AI業務自動化・GAS開発のサービス内容が参考になります。
タスク管理を深くする機能と外部連携
基本の構成ができたら、運用を楽にする機能を足していきます。最初から全部を使う必要はありません。
追加するのは、実際に困ったと感じた部分だけにしてください。便利そうという理由で機能を増やすと、構造が複雑になって他の人が扱えなくなります。
関連づけで情報をつなぐ
タスクのデータベースと、プロジェクト、顧客、議事録といった他のデータベースを関連づけられます。顧客のページを開けば、その顧客に関するタスクが自動で表示される状態をつくれます。
同じ情報を複数の場所に入力する必要がなくなる点が大きな利点です。更新も1か所で済みます。
自動化で入力の手間を減らす
ステータスが完了に変わったら完了日を自動で記録する、期限が過ぎたら担当者へ通知するといった処理を設定できます。
手作業で行っていた更新がなくなるため、記録の精度も上がります。設定はプランによって使える範囲が異なるため、事前に確認してください。
チャットツールやカレンダーと連携する
普段使っているチャットツールへ通知を飛ばせば、Notionを開かなくても状況が把握できます。通知に気づかないという問題を減らせます。
通知は絞って設定してください。すべての更新を通知すると読み飛ばされ、重要な連絡まで埋もれます。
カレンダーと同期させれば、予定とタスクを同じ画面で確認できます。時間の確保まで含めて管理したい場合に有効です。
AIで整理と要約を任せる
蓄積したタスクの一覧から、今週の進捗をまとめさせる、遅れているものを抽出させるといった使い方ができます。報告資料を作る手間が減ります。
使える範囲はプランによって異なります。本格的に使う場合は、契約しているプランの条件を確認してください。
形骸化させないための運用のコツ
作った直後は使われても、数週間で更新が止まる。これはNotionに限らず起こる現象です。
続く仕組みにするための4つのコツを挙げます。
項目を増やしすぎない
運用しているうちに、あれも記録したいという要望が出てきます。しかし項目が増えるほど、入力にかかる時間は長くなります。
追加するときは、何か1つ減らせないかを同時に検討してください。増やす一方では、必ずどこかで記録されなくなります。
入力の手間を減らす仕組みを入れる
スマートフォンから登録できる状態にしておく、よく使う項目を初期値として設定しておく、テンプレートで型を用意する。こうした工夫が積み重なって定着につながります。
入力が面倒だと感じた時点で、人は別の場所にメモを取り始めます。そうなると、一元管理という目的が崩れます。
必須にする項目は最小限にしてください。タスク名と期限だけ入っていれば登録できる状態にしておき、残りは後から埋める運用が続きやすくなります。
見る場所を1つに決める
複数のデータベースにタスクが分散すると、どこを見ればよいかわからなくなります。タスクは1つのデータベースにまとめ、ビューで切り替えてください。
毎日開く画面を決めておくことも有効です。ブックマークやサイドバーの上部に置き、習慣として開く場所を固定します。
朝や終業前など、確認する時間も決めておくとさらに定着します。仕組みだけでなく、習慣として組み込むことが継続の条件です。
定期的に棚卸しする
完了していないまま放置されたタスクが溜まると、一覧を開く気がなくなります。月に一度、不要なものを整理する時間を設けてください。
この機会に、使われていない項目やビューも削除します。運用しながら構成を軽くしていくほうが、長く使える形になります。
整理の担当者を決めておくと確実です。誰の仕事でもない状態では、いつまでも放置されたままになります。
完了したタスクは削除せず、別のビューへ隠す形にしてください。過去の記録は、同じ作業を再び行うときの参考になります。
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まとめ|既製テンプレートを複製し、項目を削って使う
Notionでタスク管理を行うときは、チェックリストではなくデータベースで管理することが前提になります。1件のタスクに項目を持たせ、複数の見せ方で確認できる状態が出発点です。
最初に設定すべき項目は、タスク名、ステータス、担当者、期限、優先度、プロジェクトの6つです。これ以上増やすと、入力が負担になって記録されなくなります。
テンプレートは、公式のギャラリーから複製して使うのが最も速い方法です。ただし、そのまま使わず、不要な項目の削除、ステータス名の調整、サンプルデータの削除は必ず行ってください。
そして、続けるための設計をすること。項目を増やしすぎない、入力の手間を減らす、見る場所を1つに決める、定期的に棚卸しする。この4つが、形骸化を防ぐ条件になります。
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この記事の監修者
株式会社ネクストスケール 代表取締役




