JiraとBacklogを比較 機能・料金・使いやすさの違いと選び方を解説

JiraとBacklogを比較 機能・料金・使いやすさの違いと選び方を解説

プロジェクト管理ツールの導入を検討するとき、候補に挙がることが多いのがJiraとBacklogです。どちらもタスク管理やチームの進捗把握に使えるツールですが、設計思想や得意とする領域が異なるため、選び方を間違えると現場で定着しないケースも少なくありません。

Jiraはソフトウェア開発チーム向けに作られたツールで、アジャイル開発やスクラムの運用に強みがあります。一方のBacklogは、エンジニアだけでなくデザイナーや営業、バックオフィスなど多職種が関わるプロジェクトを想定した設計です。

この記事では、JiraとBacklogの機能・料金・使いやすさを具体的に比べながら、どちらが自社のチームに合っているかを判断するための情報を整理しています。ツール選定で迷っている方は、まず以下の表で全体像をつかんでください。

確認したいポイント結論詳細
JiraとBacklogの違いは?設計思想と対象ユーザーが異なるJiraは開発プロセスの最適化に特化し、Backlogはチーム全体の透明性とコミュニケーションを重視した設計になっている
料金体系の違いは?課金方式が根本的に違うJiraはユーザー単価制で人数に応じて増減し、Backlogはプラン定額制でユーザー数無制限のプランがある点が大きな違い
使いやすいのはどちらか?対象者で評価が分かれるエンジニア中心のチームはJiraの自由度を評価し、非エンジニアが多い組織ではBacklogの直感的な操作性が好まれる傾向にある
自社にはどちらが合うか?チーム構成と業務内容で決まるアジャイル開発が中心ならJira、部署横断でタスクを共有する業務にはBacklogが適している。トライアルでの検証が欠かせない

この記事でわかること

・JiraとBacklogそれぞれの基本情報と設計思想の違い

・タスク管理・ガントチャート・Wiki・拡張性など主要機能の比較

・料金プランの仕組みと、ユーザー数ごとの費用感の違い

・UI・操作性・学習コスト・サポート体制の比較

・チーム規模や業務内容に応じた選び方の判断基準

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目次

JiraとBacklogの基本情報

JiraとBacklogは、どちらもプロジェクト管理ツールとして広く使われていますが、開発元の国やターゲットユーザーが異なります。ここでは、それぞれの概要を確認しておきましょう。

Jiraの概要と特徴

Jiraは、オーストラリアに本社を置くAtlassian社が提供するプロジェクト管理ツールです。もともとソフトウェア開発のバグ追跡ツールとして開発された経緯があり、現在もエンジニアリングチームを主な対象としています。

スクラムボードやカンバンボードが標準で搭載されており、アジャイル開発のスプリント管理に特化した機能が充実しています。課題のステータスを細かく定義したり、ワークフローを自由に設計したりできるため、開発プロセスを厳密に管理したいチームに向いています。

一方で、カスタマイズの自由度が高い分、設定に時間がかかる場合があります。初期構築にはツールに詳しい管理者が必要になることが多く、非エンジニアが中心のチームでは使いこなすまでに時間を要する傾向があります。

Atlassian製品群との連携も強みです。ナレッジ管理のConfluence、Gitリポジトリ管理のBitbucket、チャットツールなどと組み合わせることで、開発業務に必要な環境を一通り揃えることができます。

Backlogの概要と特徴

Backlogは、福岡に本社を置くヌーラボが提供する日本発のプロジェクト管理ツールです。有料利用ユーザー数は150万人を超えており、日本国内では特に幅広い業種で導入されています。

Backlogの特徴は、課題管理・Wiki・Git・ファイル共有といった複数の機能がひとつのツールに統合されている点です。別のサービスを契約しなくても、プロジェクトに必要な情報を一箇所に集約できるため、管理ツールを複数使い分けることに抵抗があるチームに適しています。

UIは直感的で、初めてプロジェクト管理ツールを使う人でも操作しやすい設計になっています。スター機能やリアクション機能など、チーム内のコミュニケーションを促す仕組みも組み込まれており、ツール上でのやり取りが活発になりやすい点も評価されています。

なお、ヌーラボは2027年1月からBacklogのプラン体系を改定することを発表しています。現行の4プラン構成から3プランに統合され、料金体系も変更されるため、これから導入を検討する方は最新の料金情報を確認してください。

JiraとBacklogの機能を比較

機能面では、両ツールとも基本的なタスク管理はカバーしていますが、得意とする領域や標準搭載されている機能の範囲に差があります。以下の表と各項目の解説で、違いを確認してください。

比較項目JiraBacklog
提供元Atlassian(オーストラリア)ヌーラボ(日本・福岡)
主な対象ソフトウェア開発チーム多職種の混成チーム
課金方式ユーザー単価制プラン定額制
無料プランあり(10ユーザーまで)あり(10ユーザー・1プロジェクト)
ガントチャートタイムライン表示は標準搭載(高度な計画機能はPremium以上)標準搭載(スタンダード以上)
カンバンボード標準搭載標準搭載
Wiki機能Confluenceと連携標準搭載
Git連携Bitbucket/GitHub等と連携標準搭載
日本語サポートあり(日本法人経由)あり(日本企業が直接提供)

タスク・課題管理の違い

JiraもBacklogも、課題(タスク)の作成・担当者の割り当て・期限設定・ステータス管理といった基本機能は備えています。違いが出るのは、ワークフローのカスタマイズ性です。

Jiraでは、課題の種類(エピック、ストーリー、バグ、タスクなど)を細かく分類でき、それぞれに異なるワークフローを設定できます。たとえば「バグ報告→再現確認→修正中→レビュー中→完了」のように、開発現場の実態に合わせた流れを自由に設計できるのが強みです。

Backlogでは、課題の種類やステータスのカスタマイズは可能ですが、Jiraほどの自由度はありません。その代わり、設定項目がシンプルなため、管理者の負担が軽く、運用の属人化が起こりにくいというメリットがあります。チーム全員が同じルールで使いやすい設計です。

ガントチャートとカンバンボード

ガントチャートは、プロジェクトの作業計画を時系列で俯瞰するための機能です。Backlogではスタンダードプラン以上でガントチャートが標準搭載されており、課題の開始日と期限日を設定するだけで自動的にチャートが描画されます。

Jiraには、ガントチャートに近いタイムライン表示が全プランで標準搭載されています。複数プロジェクトをまたぐ計画や依存関係の管理といった高度な計画機能は、Atlassian自社の「Plans」(旧Advanced Roadmaps)として提供されており、Premium以上のプランで利用できます。Standard以下でより詳細なガントチャートが必要な場合はMarketplaceのアドオンを追加する方法もありますが、追加費用が発生するケースもあるため、導入時には注意が必要です。

カンバンボードについては、どちらのツールも標準で搭載しています。課題をカード形式で表示し、ドラッグ&ドロップでステータスを変更できる点は共通です。Jiraのカンバンボードはスイムレーンやフィルタの設定が細かくでき、Backlogのカンバンは見た目がシンプルで直感的に操作できるのが特徴です。

Wiki・ファイル共有・コミュニケーション機能

プロジェクトの情報共有に欠かせないWiki機能について、BacklogとJiraでは提供方法が異なります。

Backlogでは、Wiki機能がツール内に標準搭載されています。プロジェクトごとにWikiページを作成でき、議事録や仕様書、業務手順書などをツール内で一元管理できます。ファイルの添付や画像の埋め込みにも対応しており、外部のドキュメント管理サービスを使わずに済む点が便利です。

Jiraの場合、Wiki機能は標準搭載されていません。ナレッジ管理にはAtlassian製品のConfluenceを別途利用するのが一般的です。Confluenceは機能が豊富で、ドキュメントの共同編集やテンプレート機能も充実していますが、別サービスの契約が必要になるため、コストと管理の手間が増える点を考慮する必要があります。

コミュニケーション面では、Backlogは課題ごとのコメント機能に加えて、スター機能やリアクション機能を備えています。Jiraにもコメント機能はありますが、コミュニケーション促進の仕組みはBacklogの方が充実している印象です。

カスタマイズ性と拡張機能

カスタマイズ性は、JiraとBacklogで最も差が大きい領域のひとつです。

Jiraは、Atlassian Marketplaceに数千種類のアドオンが公開されており、テスト管理・工数管理・レポート作成・CI/CD連携など、必要な機能をプラグインとして追加できます。ワークフローの自動化ルールも細かく設定でき、チームの業務プロセスに合わせた運用が可能です。

Backlogは、外部連携の幅ではJiraに及びませんが、主要なサービスとの連携は用意されています。Slack・ChatWork・Microsoft Teamsなどのチャットツール、GitHub・GitLabなどのGitサービスとの連携が可能です。APIも公開されているため、独自の連携を構築することもできます。

拡張性を重視する場合はJira、標準機能の範囲で運用をシンプルに保ちたい場合はBacklogが適しています。ツール選定では、自社に本当に必要な機能が何かを事前に洗い出しておくことが重要です。システム開発の進め方については、

関連記事:システム開発の外注とは|メリット・デメリット、費用相場、選び方を解説 もあわせてご覧ください。

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JiraとBacklogの料金を比較

ツール選定において、料金は見逃せない要素です。JiraとBacklogでは課金の仕組みそのものが異なるため、単純な月額の比較だけでなく、ユーザー数や利用期間を踏まえたシミュレーションが必要です。

Jiraの料金プラン

Jiraの料金は、ユーザー1人あたりの月額課金制です。ユーザー数が増えるとボリュームディスカウントが適用され、1人あたりの単価は下がります。10ユーザーまでの無料プランも用意されています。

プラン名月額料金(税別)主な特徴
Free無料(10ユーザーまで)基本機能のみ、ストレージ2GB
Standard約1,200円/ユーザー20,000ユーザーまで、250GBストレージ
Premium約2,300円/ユーザー高度な権限管理、無制限ストレージ
Enterprise要問い合わせ組織全体での管理、専任サポート

※上記は2026年9月時点の概算です。為替レートや契約条件により変動するため、最新の正確な料金はAtlassian公式サイトで確認してください。年間契約の場合、月払いよりも割安になります。

Jiraの料金で注意すべき点は、ConfluenceやBitbucketなど関連サービスを追加すると、それぞれに別途費用がかかることです。Wiki機能やGit連携まで含めたトータルコストで比較する必要があります。

Backlogの料金プラン(現行プラン)

Backlogは、プラン単位の定額制を採用しています。スタンダードプラン以上であればユーザー数に上限がなく、何人で使っても月額料金は変わりません。

プラン名月額料金(税別)主な特徴
スターター2,970円30ユーザー・5プロジェクトまで
スタンダード17,600円ユーザー数無制限・100プロジェクト
プレミアム29,700円ユーザー数無制限・無制限プロジェクト
プラチナ82,500円セキュリティ強化・アクセスログ

※上記は2026年9月時点の現行プランです。ヌーラボは2027年1月1日からプラン改定を実施することを発表しています。新プランでは「エコノミー」「ビジネス」「プロフェッショナル」の3プラン構成となり、料金が変更されます。導入を検討中の方は、最新情報をヌーラボの公式サイトで確認してください。

ユーザー数による費用の比較

JiraとBacklogの費用差は、利用するユーザー数によって大きく変わります。少人数であればJiraの無料プランが有利ですが、30人を超えるチームではBacklogの定額制が割安になる傾向があります。

たとえば50人のチームでJiraのStandardプランを利用すると、月額は約60,000円(1,200円×50人)になります。同じ50人でBacklogのスタンダードプランを使う場合、月額17,600円で済みます。ユーザー数が多い組織ほど、定額制であるBacklogのコストメリットが大きくなる計算です。

ただし、Jiraの無料プランは10ユーザーまで完全無料で利用できるため、少人数のスタートアップやチーム単位での試験導入にはJiraの方が初期費用を抑えられます。また、Backlogも30日間の無料トライアルを全プランで提供しているため、まずは実際に触ってみて操作感を確かめることをおすすめします。

JiraとBacklogの使いやすさ・導入のしやすさ

ツールを選ぶとき、機能や料金に加えて、実際に使う人が迷わず操作できるかどうかも重要な判断基準です。ここでは、UIの特徴・学習コスト・サポート体制・外部連携の観点から比較します。

UIと操作性の違い

Backlogは、日本語を前提に設計されたUIが特徴です。画面構成がシンプルで、メニュー項目も整理されているため、プロジェクト管理ツールを初めて使う人でも操作に迷いにくい設計になっています。課題の登録や更新が少ない手順で完了する点も、忙しい現場では好まれます。

Jiraは、メニューや設定画面の情報量が多く、初見ではどこに何があるか把握しづらいという声が少なくありません。しかし、使い慣れるとフィルタやダッシュボードを自分好みにカスタマイズでき、作業効率が大幅に上がるのも事実です。特にJQLという独自のクエリ言語を使えば、条件を細かく指定して課題を絞り込むことができます。

学習コストとサポート体制

導入直後のつまずきを減らすには、学習コストの高さとサポート体制の充実度を確認しておくべきです。

Backlogは、学習コストが比較的低いツールです。公式のヘルプページや操作マニュアルが日本語で充実しており、導入初期の教育にかかる時間を抑えられます。サポートも日本語で問い合わせでき、日本のビジネス慣習に合った対応が期待できます。

Jiraは、基本操作を覚えるだけならそこまで難しくありませんが、ワークフローの設計やアドオンの導入・設定まで含めると、学習コストは高くなります。Atlassianは日本法人を通じてサポートを提供しており、ドキュメントも日本語化が進んでいますが、細かい設定に関する情報は英語の資料を参照する場面もあります。

外部ツールとの連携

現場で使っている他のツールと連携できるかどうかも、選定の重要なポイントです。

Jiraは、Atlassian Marketplaceを通じて多数のアドオンやインテグレーションが利用でき、Slack・Microsoft Teams・GitHub・GitLab・Jenkins・Zapierなど主要なサービスとの連携が可能です。CI/CDパイプラインとの統合やAPI連携の自由度は業界トップクラスと言えます。

Backlogも、Slack・ChatWork・Microsoft Teamsとのチャット連携、GitHub・GitLabとのGit連携に対応しています。Webhook機能やAPIも公開されているため、自社の業務フローに組み込む運用も可能です。ただし、Jiraほどアドオンの種類は多くないため、ニッチな連携要件がある場合は事前に確認が必要です。

業務効率化のためのツール選定については、

関連記事:AIツール比較|法人利用で見るべき7つの軸と主要ツールの違い、料金の目安 も参考になります。

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チーム規模・業務内容別の選び方

JiraとBacklogのどちらを選ぶかは、チームの構成メンバーやプロジェクトの性質によって変わります。ここでは、具体的なケースごとにどちらが向いているかを整理します。

開発チーム中心ならJiraが向いているケース

ソフトウェア開発が主業務で、チームメンバーの大半がエンジニアという組織には、Jiraが適しています。スクラムやカンバンを使ったアジャイル開発のフレームワークが標準で組み込まれており、スプリントプランニングやバーンダウンチャートの作成が簡単に行えます。

また、複数のプロジェクトを横断して課題を管理する場面や、大規模な開発チームで細かい権限管理が必要な場面でも、Jiraの柔軟なカスタマイズ性が力を発揮します。すでにAtlassian製品(Confluence・Bitbucketなど)を導入している組織であれば、Jiraとの連携でさらに効率的な運用が可能です。

多職種が関わるプロジェクトならBacklogが向いているケース

エンジニアだけでなく、ディレクター・デザイナー・営業・経理など多様な職種のメンバーが関わるプロジェクトでは、Backlogの方が定着しやすい傾向があります。

Backlogは、専門知識がなくても操作できる直感的なUIと、Wiki・ファイル共有・Git連携が一つのツールに統合されている点が強みです。ツールを複数使い分ける必要がないため、ITリテラシーにばらつきのあるチームでも導入のハードルが低くなります。

受託制作会社やWeb制作チーム、マーケティング部門と開発部門が連携するプロジェクトなどでは、Backlogの導入事例が多く報告されています。部署をまたいだ情報共有の仕組みを整えたい場合に有効な選択肢です。

中小企業が導入する際の判断ポイント

中小企業がプロジェクト管理ツールを導入する場合、コストと運用負荷のバランスが特に重要です。判断のポイントを以下に整理します。

まず、ユーザー数が10人以下であれば、Jiraの無料プランで基本的な機能は利用できます。コストをかけずに試してみたい場合には有力な選択肢です。

一方、ユーザー数が30人以上になる見込みがある場合は、Backlogの定額制プランの方が月額費用を抑えられる可能性が高いです。特にスタンダードプラン(ユーザー数無制限)は、人数が増えても追加費用がかからないため、成長フェーズの企業にとって計画を立てやすい料金体系です。

また、社内にツール管理に詳しい担当者がいない場合は、設定がシンプルなBacklogの方が運用しやすいでしょう。Jiraは自由度が高い反面、設計・運用を担う人がいないと機能を持て余すリスクがあります。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公開するDX推進指標でも、ツール導入の前に自社の課題を可視化し、目的に合った選定を行うことの重要性が示されています(参照:

IPA DX推進指標のご案内)。

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JiraからBacklog・BacklogからJiraへの移行時の注意点

すでにどちらかのツールを利用中で、もう一方への切り替えを検討している場合、移行にかかる手間とリスクを事前に把握しておくことが欠かせません。

データ移行の進め方

JiraからBacklog、またはBacklogからJiraへ移行する際は、課題データ・添付ファイル・Wikiページ・メンバー情報などを移し替える必要があります。

BacklogにはJiraからのインポート機能が標準で用意されており、CSVファイルを使った一括移行が可能です。ただし、Jiraのカスタムフィールドやワークフローの設定はそのまま移行できないため、Backlog側で改めて設定し直す作業が発生します。

Jiraへのデータインポートについても、CSV形式やJSON形式での取り込みに対応しています。移行前に以下の点を確認しておくとスムーズです。

・移行対象のデータ範囲(全プロジェクトか、一部プロジェクトか)

・カスタムフィールドの対応表の作成

・ファイルの容量制限の確認

・ユーザーアカウントのマッピング方法

移行作業は、プロジェクトの切れ目に合わせて計画的に実施するのが望ましいです。既存のプロジェクトが進行中の状態で切り替えると、メンバーの混乱やデータの二重管理が発生するリスクがあります。

トライアル期間を活用した検証の進め方

移行を決定する前に、必ず移行先ツールのトライアル期間を活用してください。JiraもBacklogも無料で試用できる期間が設けられているため、実際の業務データを使って操作感や運用フローを検証することが可能です。

トライアル時に確認すべきポイントは、課題の登録・更新の手順、通知設定の使い勝手、メンバーがツールに慣れるまでの時間、そして既存の業務フローとのフィット感です。1〜2週間程度の検証期間を設け、チーム全体で実際に使ってみた上で判断することをおすすめします。

ツール選定や業務プロセスの見直しに不安がある場合は、専門家への相談も有効です。自社の業務に合った運用設計を支援してもらうことで、導入後の定着率が大きく変わります。

関連記事:AI分析ツール比較|4タイプの違いと選び方、導入前に整えるデータの条件

まとめ

JiraとBacklogは、どちらも実績のあるプロジェクト管理ツールですが、設計思想や得意領域が明確に異なります。

Jiraは、ソフトウェア開発チーム向けの機能が充実しており、アジャイル開発やスプリント管理を中心に据えた運用に適しています。カスタマイズ性と拡張性が高く、大規模な開発組織やAtlassian製品群をすでに利用している企業にとって有力な選択肢です。

Backlogは、多職種のチームでの利用を前提とした設計で、直感的な操作性とオールインワンの機能構成が強みです。ユーザー数無制限の定額制プランがあるため、人数の多い組織ではコストメリットも大きくなります。

どちらを選ぶかは、チームの構成・プロジェクトの性質・予算・運用体制によって変わります。無料トライアルを活用し、実際の業務で使ってみた上で、自社に合うツールを見極めてください。

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この記事の監修者

石丸真平

石丸真平

株式会社ネクストスケール 代表取締役

株式会社ネクストスケールの代表。「AI時代に勝てる企業組織を共に創る」を掲げ、法人向けの生成AI研修とAX(AIによる企業変革)の伴走支援を手がける。経営課題の整理からAI活用領域の設計、ツール選定、業務への組み込み、社内定着、ROI測定までを一気通貫で支援。単なる効率化ではなく、経営戦略としてAIを活かす視点での支援を得意とする。Xでは「本当に仕事で使えるAI」をテーマに、実務で使えるノウハウを発信している。
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