Makeで業務を自動化する方法 できること・活用事例・料金・始め方をわかりやすく解説
2026年9月14日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

毎日のデータ転記やファイル保存、複数ツールへの同じ情報の入力など、繰り返し発生する単純作業は「Make(メイク)」を活用することで自動化できます。
Makeは、複数のクラウドサービスを視覚的なフローでつなぎ、データの受け渡しや変換、通知、ファイル保存などを自動化できるノーコードの業務連携ツールです。プログラミングの知識がなくても扱いやすく、日常業務の効率化に活用できます。
本記事では、Makeでできることや具体的な活用事例、料金体系、導入方法まで、初めて利用する方にもわかりやすく解説します。
| 確認したいポイント | 結論 |
| Makeで何ができるか? | 異なるクラウドサービス間のデータ連携・転記・通知・ファイル処理などを自動化できる |
| プログラミングは必要か? | 不要。視覚的なフロー図を画面上で組み立てるだけで自動化の仕組みを構築可能 |
| 費用はどのくらいか? | 無料プランあり(月1,000回の処理まで)。有料プランは月額約1,300円から |
| 日本語対応しているか? | 操作画面は英語のみだが、ブラウザの翻訳機能で日本語表示にして操作可能 |
この記事でわかること
・Makeの基本的な仕組みと、自動化できる業務の範囲
・営業・経理・マーケティングなど部門別の具体的な活用事例
・Makeの料金プランと費用の目安
・Makeと他の自動化ツールとの違い・使い分け
・初めてでも迷わず始められる導入ステップ
| \ 業務自動化・DX推進のご相談はネクストスケールへ / ▶ 無料で経営相談する |
Makeの仕組み ─ 「シナリオ」で業務を自動化する
Makeでは、自動化の設定を「シナリオ」と呼びます。シナリオとは、「○○が起きたら、△△のデータを取得して、□□に送る」という一連の処理の流れを、画面上のフロー図として視覚的に組み立てたものです。
たとえば、「お問い合わせフォームに入力があったら→入力内容をスプレッドシートに記録して→チャットツールに通知を送る」という処理を、プログラミングの知識がまったくなくても画面上の操作だけで構築することができます。各処理の単位を「モジュール」と呼び、モジュールを線でつなげていくことで一つの自動化シナリオが完成する仕組みです。この直感的な操作性が、プログラミング経験のない業務担当者にもMakeが広く支持され続けている最大の理由であり、他のツールには簡単には真似できないMakeの核心的な魅力であるといえます。
Makeが接続できるアプリは業界最大級の2,000種類以上にのぼる幅広いラインナップを誇り、主要なクラウドサービスのほぼすべてに対応しています。メール、スプレッドシート、顧客管理ツール、チャットツール、プロジェクト管理ツール、ファイルストレージ、会計ソフトなど、普段の業務で使っているツール同士を目的に応じて自在に連携させ、ツール間でのデータの受け渡しや変換処理を人間の手を一切介さずに正確かつ自動的に実行させることが可能になっており、毎日の業務の中で発生する面倒な繰り返しの手作業を、仕組みの力で根本から効率化してくれる心強い味方です。
Makeで自動化できる業務の具体例
営業部門:リード情報の自動転記と通知
ウェブサイトのお問い合わせフォームに新しいリードが登録されたら、顧客管理ツールに情報を自動追加し、営業担当者にチャットツールで即座に通知するシナリオが構築できます。これまで営業担当者が毎回手動で行っていたデータの転記作業と、口頭やメールでの連絡にかかっていた手間が完全にゼロになり、ウェブサイト上で新しい問い合わせを受け付けてから営業担当者が最初のアクションを起こすまでの時間が格段に短縮され、競合他社よりも一歩早い初期対応が可能となり、受注確率の向上にも直結していきます。
経理部門:請求書の受領と保存の自動化
取引先からメールで届いた請求書の添付ファイルを、Makeが自動的に検知してクラウドストレージの指定フォルダに保存し、件名や金額をスプレッドシートに自動記録するシナリオです。毎月の月末や月初に集中的に発生する経理部門の「メールを開いて→添付を保存して→一覧表に入力する」という繰り返しの手作業を、人間が手を動かすことなく、すべて自動で正確に完結させることが可能になります。
マーケティング部門:投稿スケジュールの自動配信
スプレッドシートに記載した投稿予定日と文面に基づいて、あらかじめ設定した指定の日時になったら各種のソーシャルメディア上に記事や画像を自動的に投稿していくシナリオを構築できます。投稿予定日に配信し忘れるという人為的なミスのリスクを自動配信の仕組みによって未然に防止しつつ、担当者は投稿の企画立案や配信後の効果分析といった、より付加価値の高い業務に時間を集中的に投入できるようになります。
総務・人事部門:入社手続きの自動化
新入社員の入社が決まった時点で、人事管理ツールへの登録、メールアカウントの作成依頼、備品の発注依頼、関係部署への通知を一連のシナリオとして自動化できます。入社のたびに複数の担当者が手動で行っていた手続きが、一つのトリガーをきっかけとして自動的に完結するようになり、これまで発生していた手続き上の抜け漏れや対応の遅延を確実に防止できるようになります。
全社共通:日報・週報の自動集計とレポート生成
各部署のメンバーがスプレッドシートやフォームに入力した日報・週報のデータを、Makeが自動で集計し、見やすいレポート形式に整えて管理者にメールまたはチャットで毎週送信するシナリオです。それまで毎週末に担当者が数時間かけて行っていた集計の手作業が、完全に自動化されることでほぼゼロにまで削減され、管理者は集計作業ではなく報告内容の確認と経営判断に時間を集中できるようになります。
関連記事:業務効率化アイデア55選|部門別30+AI15+明日から3つで成果を出す方法
Makeの料金プランと費用の目安
Makeの料金は「オペレーション数」と呼ばれる処理回数に基づく従量課金制です。1つのモジュールが1回の処理を実行するごとに1オペレーションとして計上され、プランごとに設定された月間上限に基づいて課金される明快な仕組みです。
無料プランで始められる
Makeには月1,000オペレーションまで無料で利用できるプランが用意されており、小規模な自動化であれば費用をかけずに試すことが可能です。「まずは一つの業務を自動化してみたい」という段階では、この無料プランの範囲内で、自社の日常業務に組み込んだときに期待通りの効果が得られるかどうかを、実際に自分の手で操作して十分に検証し、納得のいく判断を下すことができます。
有料プランの目安
有料プランは月額約1,300円(年払い)から利用可能で、プランによって月間のオペレーション数の上限やアクティブシナリオ数の上限が異なります。業務の自動化が進み処理量が増えてきた段階で、自社の利用状況に合わせて上位プランに切り替えていくのが、不要な出費を避けながら利用を拡大していく合理的な進め方です。
なお、料金は変更される場合があるため、最新の料金体系はMake公式サイトで確認してください。
Makeと他の自動化ツールとの違い
Makeの強み:複雑なフローを視覚的に構築できる
Makeの最大の特徴は、条件分岐、繰り返し処理、エラーハンドリングといった複雑なロジックを、視覚的なフロー図の中で直感的に設計できる点です。単純な「AからBへの転送」だけでなく、「条件によってBかCに振り分ける」「複数の処理結果をまとめてDに送る」といった高度な業務自動化にも柔軟に対応できる点が、他の類似ツールと一線を画すMakeの明確な優位性として広く認知されています。
類似のツールと比較すると、単純な連携の手軽さでは他のツールに軍配が上がる場合もありますが、処理の柔軟性と視覚的な設計の表現力という観点ではMakeが最も優れた選択肢であるという評価が多く見られます。
注意点:操作画面が英語のみ
2026年現在、Makeの操作画面と公式ドキュメントは英語のみで提供されています。日本語には対応していないため、英語に不慣れなユーザーにとっては導入を検討する際の最初の心理的なハードルになってしまうことがあります。ただし、ブラウザの翻訳機能を使えば大部分を日本語で理解しながら操作でき、視覚的なフロー図を中心とした操作体系のため、実際に使い始めてみると言語の壁は想像していたよりもかなり低いというのが多くの利用者に共通する実感です。
Makeの活用を始めるための具体的なステップ
ステップ1:無料アカウントを作成する
Make公式サイトからメールアドレスでアカウントを作成するだけで、煩雑な手続きなしにすぐに無料プランでの利用を開始して自動化の体験を始められます。クレジットカードの登録は不要で、月1,000オペレーションの範囲内で自由にシナリオを作成・実行できます。
ステップ2:一つの業務を選んでシナリオを作成する
最初に自動化する業務は、「毎日繰り返している」「手順が決まっている」「2つ以上のツールをまたいでいる」という条件に当てはまるものを選びましょう。テンプレートが豊富に用意されているため、類似のテンプレートを選んで自社の設定に合わせて調整するだけで最初の一つの自動化シナリオが完成する仕組みです。
ステップ3:動作を確認し、対象を広げる
作成したシナリオをテスト実行して正しく動作することを確認したら、本番運用を開始し、効果を実感できた段階で他の業務にも自動化の範囲を広げていきましょう。一つのシナリオの成功体験が「次はこの作業も自動化できそうだ」という前向きな発見につながり、組織全体に好循環が生まれ、業務効率化への意識と取り組みが自然と加速し、企業全体のデジタル活用力が底上げされていきます。
関連記事:AI研修とは|目的・種類・費用・助成金から失敗しない選び方まで
| \ 業務自動化・DX推進のご相談はネクストスケールへ / ▶ 無料で経営相談する |
まとめ
Makeは、異なるクラウドサービス同士を視覚的なフロー図でつなぎ、データの受け渡しや通知、ファイル処理などの繰り返し業務を、プログラミングの専門知識がなくても自動化できる、世界中の企業に採用されているノーコードの業務連携プラットフォームです。営業のリード管理、経理の請求書処理、マーケティングの投稿配信、人事の入社手続き、全社の日報集計など、部門を問わず、社内のほぼあらゆる業務領域における繰り返し作業の自動化に幅広く活用することが可能です。
無料プランで月1,000回の処理まで利用でき、有料プランも月額約1,300円からと手頃なため、中小企業でも月々の経費への影響を最小限に抑えながら、無理のないペースで導入を開始することが可能です。操作画面が英語のみという点は留意が必要ですが、ブラウザの翻訳機能で普段の操作に支障がない水準で十分にカバーすることが可能です。「毎日繰り返している手作業を減らしたい」「ツール間のデータ転記を自動化したい」という方は、まず無料プランで一つのシナリオを作成し、これまで毎日繰り返してきた手作業のうち、どれだけの工程を自動化によって削減できるかを、ぜひご自身の目と手で実際に体験してみてください。「業務自動化の設計を相談したい」という方は、ネクストスケールにお気軽にご相談ください。業務の棚卸しと課題の可視化から、最適な自動化ツールの選定、シナリオの設計支援、社員向けの操作研修まで一気通貫でサポートしています。
AIコンサル・AX伴走支援サービスご紹介資料
この資料でこんなことがわかります!
- 社外AI役員とは
- 支援内容
- 導入の進め方
- 導入実績・効果
\3ステップで簡単入力/
この記事の監修者
株式会社ネクストスケール 代表取締役




