AI活用事例16選 技術別の使い方と中小企業でも始められる領域を解説
2026年8月20日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

AIの活用事例を調べると、業界別や業務別に整理された記事が数多く出てきます。ただ、それらを読んでも「自社でも同じことができるのか」という判断まではつきません。
判断の材料になるのは、その事例がどの技術を使い、どんなデータを前提にしているかです。同じ「AI活用」でも、既存の文書があれば始められるものと、数年分のセンサーデータが必要なものが混在しています。
本記事では、AIの技術別に16の活用事例を整理します。あわせて技術ごとに必要なデータと着手のハードルを比較し、少人数の企業でも現実的に始められる領域を示します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| 事例はどう読み分ける? | 使っている技術で判断する | 技術が分かれば、必要なデータと着手のハードルがそのまま見積もれるようになります。 |
| 最も着手しやすい技術は? | 自然言語処理・生成AI | 既存の文書をそのまま活用でき、新たにデータを集める工程を省けるためです。 |
| ハードルが高いのは? | 予測と異常検知の領域 | 一定期間の実績データが蓄積されていなければ、そもそも学習が成立しません。 |
| 中小企業でも始められる? | 文書と問い合わせ業務なら可能 | 既存サービスの利用から着手でき、専門人材がいなくても効果を確認できます。 |
この記事でわかること
- AI活用事例を技術別に読み分けると、自社での実現可能性が判断できる理由
- 自然言語処理から異常検知まで、技術別に整理した16の活用事例
- 技術ごとに必要なデータの種類と、着手のハードルを比較した一覧
- 専門人材がいない企業でも現実的に着手できる3つの領域
- 事例を自社の取り組みに落とし込むための4つのステップ
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AI活用事例を「技術別」に見る理由
事例の読み方を変えるだけで、判断の速度は大きく変わります。業界や業務で分類された事例は探しやすい一方、実現可能性までは分かりません。
ここでは、技術別に見ることで何が判断できるようになるのかを解説します。
同じ「AI活用」でも必要なデータが違う
社内文書を検索する仕組みと、設備の故障を予測する仕組みでは、必要な準備がまったく異なります。前者は既存のマニュアルがあれば始められますが、後者は数年分のセンサーデータが前提になります。
この差は、事例の見出しからは読み取れません。「業務効率化を実現」という表現は両方に使われますが、着手できるかどうかは正反対です。
使われている技術が分かれば、必要なデータの種類と量が推測できます。自社にそのデータがあるかを確認すれば、実現可能性は着手前に判断できます。
技術別に見ると着手のハードルが分かる
技術には、実用化の進み具合に差があります。画像認識と自然言語処理は実用段階に達している一方、複雑な予測モデルは要件によって難易度が大きく変わります。
また、既存サービスの充実度も技術によって異なります。文書処理や問い合わせ対応は選択肢が豊富ですが、自社固有の予測モデルは開発が前提になります。
着手のハードルが分かれば、優先順位も決められます。効果が大きくても実現に数年かかる領域より、今すぐ始められる領域から手をつけるほうが成果は早く出ます。
国内企業の活用はまだ文書業務が中心
総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、日本企業で最も利用率が高い業務は「メールや議事録、資料作成等の補助」で32.1%でした。米国は75.0%、中国は78.0%です。
生成AIの活用方針を定めている日本企業の割合も49.7%で、米国の84.8%、中国の92.8%と比べて低い水準にとどまっています。
つまり、最も着手しやすい領域でさえ活用が広がりきっていないのが現状です。高度な事例を目指す前に、身近な業務への適用に目を向けるほうが実践的といえます。
出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」企業におけるAI利用の現状 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd112220.html
【自然言語処理・生成】の活用事例4選
文章の理解と生成を担う技術です。既存の文書をそのまま活用できるため、着手のハードルが最も低い領域になります。
ここでは、4つの活用事例を紹介します。
事例1:社内文書の横断検索
マニュアル、規程、過去の提案書を対象に、質問へ回答する仕組みです。新たにデータを集める必要がなく、既存の文書資産をそのまま使える点が特徴です。
金融業界では、膨大な社内文書から必要な情報を探す作業に生成AIを活用する取り組みが公表されています。検索時間の短縮と手続きミスの減少につながっています。
必要なデータ:既存の社内文書。整理されていれば追加の準備は少なく済みます。着手のハードルは低い領域です。
事例2:文書の要約とドラフト作成
会議の議事録、報告書、提案書の下書きを生成する使い方です。ゼロから書く時間より、書き出しに悩む時間のほうが長い業務では効果が明確に出ます。
作成時間の短縮に加え、経験の浅い担当者でも一定水準の文書を作れるようになります。修正は人が行う前提の運用が一般的です。
必要なデータ:過去の文書があれば形式を揃えられますが、なくても着手できます。ハードルは最も低い部類です。
事例3:契約書・文書のチェック
契約書の内容を確認し、必要な条項の有無や自社基準との差異を提示します。担当者が全文を読む前に、確認すべき箇所を絞り込める点が価値になります。
特に他社が作成した契約書を確認する場面で効果があります。自社にとって不利な条項や、通常と異なる記載を抽出する用途です。
必要なデータ:自社の契約書ひな形と判断基準。誤りの影響が大きいため、人が確認する工程を必ず残す設計が前提です。
事例4:問い合わせ対応の自動化
FAQと商品情報をもとに、顧客や社員からの質問に応答する仕組みです。営業時間外の問い合わせにも対応でき、定型的な質問を自動処理できます。
従来型のチャットボットと異なり、事前に登録していない言い回しでも意図を読み取れます。シナリオの作り込みが不要になった点が導入を後押ししています。
必要なデータ:FAQまたは既存の対応履歴。答えられない質問を有人へ引き継ぐ設計が定着の条件になります。
関連記事:企業のAI活用の実態|規模別・業種別データで測る自社の位置と次の一手【2026年】
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【画像認識】の活用事例4選
画像から状態を判定する技術です。AI技術のなかでも実用化が最も進んでおり、判定基準が明確であれば高い精度に到達します。
ここでは、4つの活用事例を紹介します。
事例5:製品の外観検査
製品表面を撮影した画像から、傷や欠陥を自動検出します。目視検査は検査員の熟練度や疲労で判定がぶれるため、品質の安定化が長年の課題でした。
熟練検査員の判断基準を学習データとして与えることで、属人化していた検査基準をデータとして残せます。技術継承の観点でも価値があります。
必要なデータ:正常品と不良品の画像を、判定基準ごとに一定量。撮影環境の整備も必要になるため、ハードルは中程度です。
事例6:帳票・書類の読み取り
請求書や申込書の画像から、必要な項目を抽出する使い方です。書式が企業ごとに異なる書類でも、項目の意味を理解して抽出できる点が従来の文字認識との違いです。
紙の書類が残る業務ほど効果が大きくなります。手入力による転記ミスの削減にもつながります。
必要なデータ:読み取り対象の書類サンプル。既存サービスが充実しているため、ハードルは比較的低い領域です。
事例7:現場の安全管理
現場のカメラ映像を解析し、保護具の未着用や立入禁止区域への侵入を検知します。人手による巡回では避けられない監視の抜けを補う用途です。
建設現場や工場での導入が進んでいます。人手が限られる現場ほど、常時監視の価値は大きくなります。
必要なデータ:実際の現場条件で撮影した映像。照明や天候の影響を受けるため、検証には現場データが不可欠です。
事例8:顔認証による本人確認
顔写真と本人を照合し、手続きを自動化する仕組みです。空港の入国手続きでは、混雑緩和と職員の業務負担削減を同時に実現しています。
企業でも、オフィスの入退室管理や工場の作業者確認に応用されています。カードの持ち出しや貸し借りといった問題も解消できます。
必要なデータ:登録用の顔写真。ただし個人情報保護法上の生体情報に該当するため、取得と保管のルール整備が前提になります。
【音声認識】の活用事例3選
音声をテキストに変換する技術です。変換後は自然言語処理と組み合わせることで、要約や分析まで一連の処理が可能になります。
ここでは、3つの活用事例を紹介します。
事例9:議事録の自動作成
会議音声を文字起こしし、要点と決定事項を抽出します。削減できる工数を数値で示しやすいため、投資判断が通りやすい領域です。
会議1件あたりの作成時間に月間の会議数を掛ければ、効果が試算できます。オンライン会議のように音声が明瞭な環境では実用水準に達しています。
必要なデータ:特別な準備は不要ですが、専門用語の登録により精度が上がります。ハードルは低い領域です。
事例10:コールセンターの応対支援
通話内容をリアルタイムでテキスト化し、関連する回答候補を画面に表示します。オペレーターがマニュアルを探す時間が減り、顧客を待たせずに済みます。
通話後の記録も自動生成されるため、後処理の時間も短縮されます。経験の浅いオペレーターほど効果が大きく出ます。
必要なデータ:FAQと過去の応対履歴。既存のコールセンターシステムとの連携が必要になるため、ハードルは中程度です。
事例11:商談内容の分析と記録
商談の音声を解析し、要約とネクストアクションを抽出して顧客管理システムへ登録します。記録が後回しになり、情報が担当者の頭の中に残る状態を解消できます。
蓄積された商談データを分析することで、成約につながりやすい進め方の特徴も把握できるようになります。
必要なデータ:商談の音声記録。録音の同意取得と、システム連携の設計が前提になります。
【数値予測・データ分析】の活用事例3選
過去のデータから将来の傾向を予測する技術です。効果は大きい一方、一定期間の実績データが蓄積されていることが前提になります。
ここでは、3つの活用事例を紹介します。
事例12:需要予測と発注支援
販売実績に天候や曜日、イベント情報を組み合わせ、店舗ごとの需要を予測します。食品ロスの削減と、欠品による販売機会損失の抑制を同時に狙える点が価値です。
小売業では、経験に依存していた発注判断にデータに基づく推奨値が加わります。担当者の異動があっても発注品質を維持しやすくなります。
必要なデータ:数年分の販売実績。この蓄積があるかどうかが着手の分岐点になり、ハードルは中程度から高めです。
事例13:顧客のターゲティング精緻化
購買履歴や行動データから、施策に反応しやすい顧客層を抽出します。年代や性別といった単純な条件による抽出から、行動に基づく抽出へ移行できます。
配信の反応率が改善するだけでなく、効果検証の精度も上がります。過去の配信実績というデータが自然に蓄積されている業務です。
必要なデータ:顧客の行動履歴と施策の反応実績。データが顧客管理システムに揃っていれば、着手しやすい領域です。
事例14:与信・リスク評価の支援
財務データや取引履歴を分析し、取引リスクを評価します。金融業界では融資審査での活用が進み、審査スピードと評価精度の両立が図られています。
この領域で特に重視されるのが判断根拠の説明可能性です。判断の理由を説明できなければ、顧客対応も監督官庁への説明も成り立ちません。
必要なデータ:過去の取引実績と結果。規制対応も伴うため、ハードルは高い領域になります。
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【異常検知】の活用事例2選
通常のパターンとの差異を検出する技術です。正常な状態を学習させる必要があるため、稼働データの蓄積が前提になります。
ここでは、2つの活用事例を紹介します。
事例15:設備の予知保全
センサーが取得する振動や温度のデータから、故障の兆候を事前に検出します。突発的な設備停止は、生産ロスだけでなく納期遅延や緊急対応の費用まで損失が広がります。
計画的にメンテナンスを実施できれば、この連鎖的な損失を回避できます。製造業やインフラ設備で導入が進んでいる領域です。
必要なデータ:センサーによる稼働データの継続的な蓄積。IoT基盤がなければ、その構築から始まるためハードルは高くなります。
事例16:不正・異常取引の検知
取引データから通常と異なるパターンを検出し、不正の可能性を通知します。ルールベースでは捉えきれない、新しい手口への対応が期待される領域です。
金融やECの決済領域で導入されています。人手による全件確認は不可能なため、絞り込みの仕組みとして機能します。
必要なデータ:大量の取引履歴と、過去の不正事例。誤検知への対処設計も必要になり、ハードルは高い部類です。
技術別に見た必要データと着手ハードルの比較
ここまでの事例を、技術別に整理します。自社が着手できる領域を判断するための一覧として活用してください。
以下では、技術ごとの特徴を3つの観点でまとめます。
着手しやすい技術:自然言語処理・生成
既存の文書があれば始められるため、新たにデータを集める工程を省けます。既存サービスも充実しており、無料プランで試せるものも多くあります。
文書の作成、要約、検索、問い合わせ対応が主な用途です。誤りがあっても公開前に人が確認できる業務が多く、リスクも限定的です。
専門人材がいない企業にとって、現実的な着手先はこの領域になります。効果も件数から試算しやすく、投資判断がしやすい特徴があります。
中程度の技術:画像認識・音声認識
判定基準が明確であれば高い精度に到達する一方、学習用のデータ収集や撮影環境の整備が必要になります。準備の工数を見込んでおく必要があります。
帳票の読み取りや議事録作成のように、既存サービスで対応できる用途はハードルが下がります。一方、自社固有の判定を伴う用途は開発が前提です。
既存のシステムとの連携が必要になるケースも多く、この連携部分が工数の中心になることも珍しくありません。
ハードルが高い技術:予測・異常検知
一定期間の実績データが蓄積されていなければ、そもそも学習が成立しません。この条件を満たせるかが、着手できるかどうかを決めます。
データが不足している場合は、記録の仕組みづくりから始めることになります。半年から数年の蓄積を経て効果が見えるという時間軸で計画を組みます。
また、予測結果をどう業務に反映するかの設計も必要です。予測が出ても、それを使う業務手順がなければ成果につながりません。
専門人材がいない企業が着手できる3つの領域
AI人材を採用できない、専任の担当者を置けないという企業でも、着手できる領域はあります。条件は、既存サービスで対応でき、誤りを人が修正できることです。
ここでは、現実的に始められる3つの領域を挙げます。
領域1:文書作成と要約
最も着手しやすく、効果も測りやすい領域です。議事録、報告書、提案書の下書き作成から始められます。既存サービスの法人プランを契約すれば、当日から利用できます。
重要なのは、指示の出し方を社内で揃えることです。目的、想定読者、構成、文字数を指定するだけで、出力の質は大きく変わります。
効果の測定も簡単です。導入前の作成時間と件数を記録しておけば、削減できた工数を金額に換算できます。
領域2:社内文書の検索と問い合わせ対応
社内規程やマニュアルを対象に、質問へ回答する仕組みです。既存の文書をそのまま読み込ませられるため、新たなデータ収集が不要です。
特定の担当者に問い合わせが集中している組織では、効果が明確に出ます。担当者の負担が減り、質問する側も待たずに済みます。
文書が整理されていない場合は、その整理が先になります。この整理自体が、担当者の異動に備える意味でも価値を持ちます。
領域3:帳票・書類の読み取り
請求書や申込書から必要項目を抽出する用途です。既存サービスが充実しており、開発なしで導入できるケースが多い領域になります。
紙の書類が多く残る業務では、削減効果が大きくなります。件数が多いほど投資回収も早まります。
注意点は、金額や契約条件を扱う場合に人が承認する工程を残すことです。確認の対象を絞り込めるだけでも、十分な効果が得られます。
関連記事:ChatGPTの活用事例|シーン別の使い方と指示文の実例・注意点【2026年最新】
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事例の再現でつまずく3つの原因
同じ技術を使っても、成果が出る企業と出ない企業に分かれます。差が生まれるのは技術の選択ではなく、その前後の工程です。
ここでは、着手前に潰しておきたい3つの原因を整理します。
原因1:事例と同等のデータが自社にない
最も多い原因がこれです。事例では成果だけが強調されるため、その裏にあるデータの蓄積量が見えません。数年分の実績があって初めて成立している事例も少なくありません。
特に予測や異常検知の領域では、この差が決定的になります。データがない状態で同じ成果を狙うと、検証の段階で行き詰まります。
対策は、着手前にデータの棚卸しを行うことです。所在、形式、蓄積期間、欠損の有無を確認し、使える状態にないなら記録の仕組みから始めると判断します。
原因2:出力を業務のどこで使うか決めていない
「精度は高いのに現場で使われない」という状態は、出力の使いどころを設計していないことに起因します。既存の作業手順を変えずにAIだけを足すと、確認作業が増えるだけになります。
決めるべきは、AIの結果を誰がいつ確認し、どう判断に反映するのかという流れです。ここまで設計して初めて、業務のなかで機能します。
業務手順書の更新も必要です。AIを使う工程が記載されていないと、担当者が変わったときに元のやり方へ戻ってしまいます。
原因3:効果を測る指標を決めていない
導入したものの、成果を数値で説明できず次の投資判断ができないケースです。着手前の状態を記録していないことが根本的な原因になります。
測定しやすいのは、対象業務にかかっていた時間、月間の処理件数、確認に回った割合といった数値です。いずれも導入前に記録できます。
効果は時間削減だけではありません。対応できる時間帯が広がった、品質のばらつきが減った、経験の浅い担当者が対応できるようになったといった変化も指標として設定できます。
関連記事:AIエージェントの活用事例|業務別の使い方と権限設計の注意点【2026年最新】
事例を自社に転用する4ステップ
事例を眺めるだけでは、自社の取り組みには変わりません。参考にすべきは成果の数字ではなく、そこに至るまでの条件です。
ここでは、転用の手順を4段階で整理します。
ステップ1:自社の課題を書き出す
事例から入るのではなく、業務から入ります。時間がかかっている作業、属人化している判断、品質にばらつきが出ている工程を洗い出します。
洗い出した課題は、効果の大きさと実現しやすさの2軸で優先順位をつけます。効果が大きくてもデータがなければ着手できないため、両方を見て判断します。
この段階で、AIで解決すべきかも検討します。手順の見直しや既存ツールの設定変更で済む課題であれば、そちらのほうが早く確実です。
ステップ2:必要な技術とデータを確認する
課題が特定できたら、その解決にどの技術が必要かを判断します。本記事の技術別の整理が、そのまま判断材料になります。
技術が分かれば、必要なデータも決まります。自社にそのデータがあるか、どの期間分が使える状態かを確認します。
データが不足している場合は、記録の仕組みづくりから始める判断になります。この確認を先送りすると、着手後に行き詰まります。
ステップ3:既存サービスで試す
多くの用途では、既存サービスで実現可能性を確認できます。無料プランや試用期間を使い、実際の業務データで試します。
検証で見るのは、出力の質だけではありません。実際の作業時間が減ったか、確認作業が増えていないかという運用面も観察します。
この段階で、実際に使う担当者に参加してもらいます。開始前に、どの数値をどこまで満たしたら展開に進むかを決めておきます。
ステップ4:業務手順を更新して広げる
成果が確認できたら、業務手順書を更新して展開します。AIを使う工程が手順に組み込まれていないと、担当者が変わったときに元のやり方へ戻ります。
利用ルールも同時に整えます。入力してよい情報の範囲、生成物の確認手順、相談先を明文化して配布します。
展開後は、利用率と成果を定期的に確認します。成果が出た使い方を社内で共有すると、次の適用領域が自然に広がっていきます。
まとめ:技術で読み分けると実現可能性が見える
AI活用事例は、使われている技術で読み分けると、自社での実現可能性を判断できるようになります。技術が分かれば、必要なデータの種類と量が推測でき、着手できるかを事前に見積もれるためです。
着手しやすいのは自然言語処理と生成AIの領域です。既存の文書をそのまま活用でき、新たなデータ収集の工程を省けます。画像認識と音声認識は中程度、予測と異常検知は実績データの蓄積が前提となりハードルが上がります。
国内企業の活用は、統計上まだ文書作成の補助で32.1%という段階です。最も着手しやすい領域でさえ広がりきっていないのが現状であり、身近な業務への適用でも差別化の余地は残っています。
専門人材がいない企業でも、文書作成、社内文書の検索、帳票の読み取りという3領域であれば現実的に始められます。課題を書き出し、必要な技術とデータを確認し、既存サービスで試してから広げるという順序が、最も確実な進め方になります。
社外AI役員サービスご紹介資料
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\3ステップで簡単入力/
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この記事の監修者
石丸真平
NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援
ワイヤー段階では、監修者名、肩書き、プロフィール本文、関連リンク、著者導線がどのように入るかを確認できる構成にしています。実装時には実際のプロフィール文や外部リンク、SNSアカウント情報などに差し替える想定です。

