Suno Studioとは?できることと使い方・料金プラン・商用利用の注意点を解説
2026年8月9日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

Suno Studioは、AI音楽生成サービスSunoが2025年9月に公開したブラウザ上で動く音楽制作環境です。生成した曲をパートごとに分解し、タイムライン上で並べ替えたり音量を整えたりできます。
これまでのSunoは「作って終わり」でした。気に入らない箇所があれば作り直すしかなかったところに、後から手を入れる工程が加わったことで、実務で使える幅が大きく広がっています。
この記事では、Suno Studioで何ができるのかを整理したうえで、必要なプランと料金、基本的な操作手順、外部の制作ソフトとの組み合わせ方、そして商用利用と権利をめぐる現在の状況までまとめます。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| Suno Studioとはどのようなものか? | ブラウザで動くAI搭載の制作環境 | 生成した曲をパートごとに分解し、並べ替えや音量調整、再生成まで画面上で行える |
| 具体的に何ができるのか? | 分解・編集・再生成・書き出し | ステム分離、区間の差し替え、パートの追加、音源やMIDIでの書き出しに対応する |
| 使うにはどのプランが必要か? | フル機能はPremierプラン | Proでは簡易版の編集機能まで。タイムライン編集や外部音源の取り込みはPremier限定 |
| 操作は難しくないのか? | 手順を守れば初心者でも扱える | 分離してから編集し、最後に書き出すという順番を守ることが仕上がりを左右する |
| 外部の制作ソフトと併用できるか? | 書き出して連携できる | 分離した音源やMIDIを他の制作ソフトへ読み込み、録音や仕上げを重ねる流れが取れる |
| 作った曲を商用利用してよいのか? | 有料プランなら可能 | 無料プランは非商用のみ。加入前に作った曲へは遡って権利が付かない点に注意が要る |
| 企業が使う際の注意点は? | 規約と権利関係の確認が要点 | 配信先ごとの方針や、既存曲に似ていないかの確認を公開前の手順に組み込む |
| どのような人に向いているのか? | 量と修正の自由度が要る人 | 映像やSNS向けにBGMを数多く用意する用途では、外注より速く安く回せる |
この記事でわかること
- Suno Studioが従来のSunoと何が違うのか
- システム分離やMIDI書き出しなど、主要な機能でできること
- ProとPremierの違いと、必要になる料金の目安
- 仕上がりを左右する作業手順と、外部ソフトとの組み合わせ方
- 商用利用の条件と、権利をめぐる現在の状況
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Suno Studioとは
Suno Studioは、AIによる生成と従来の音楽編集を1つの画面にまとめた制作環境です。2025年9月に公開され、ブラウザ上で動作するため専用のソフトを用意する必要がありません。
従来のSunoは、指示を入力して出てきた曲をそのまま受け取る形でした。Suno Studioの登場で、出てきたものに手を入れる工程が加わっています。
これまでのSunoとの違い
最も大きな違いは、曲をパートごとに分けて扱える点です。ボーカル、ドラム、ベース、ギターといった要素が別々のトラックに並び、それぞれ独立して調整できます。
気に入らない箇所があったとき、曲全体を作り直す必要がなくなりました。該当する区間だけを差し替える、特定の楽器だけ音量を下げるといった調整が可能になっています。
「作って終わり」から「作ってから整える」へ性格が変わったと言えます。ここが実務で使えるかどうかを分けていた部分です。
▼ 音楽生成AIの種類と選び方は、こちらの記事で解説しています。
音楽制作ソフトとしての位置づけ
画面の構成は、一般的な音楽制作ソフトに近い作りになっています。横方向に時間が流れ、縦にトラックが並ぶタイムライン形式です。
既存の制作ソフトと違うのは、空のトラックに対してAIに演奏を作らせられる点にあります。楽器が弾けなくても、パートを足していく作り方ができます。
操作の中心はドラッグ操作で、専門的な知識がなくても触り始められる設計です。
制作ソフトを触ったことがない場合は、いきなり全機能を使おうとせず、分離した音源の音量を整えて書き出すところから始めると理解が進みます。
2026年に加わった機能
公開後も更新が続いています。2026年2月の更新では、演奏のタイミングを揃える機能や、不要な効果音を取り除く機能などが追加されました。
2026年6月にはパート分離の仕組みが刷新され、およそ100種類の楽器から抽出したいものを指定できるようになっています。混ざり合った音を分けるときの精度が上がりました。
更新の間隔が短いため、画面の名称や配置が変わることがあります。社内向けの手順を作る場合は、見直す前提で運用したほうが混乱を避けられます。
Suno Studioでできること
機能は、曲を分解する工程と、分解した後に手を入れる工程に分かれます。順番を意識すると、それぞれの役割が理解しやすくなります。
ステム分離で曲をパートに分ける
完成した1曲を、ボーカルや各楽器といった要素へ分解する機能です。自動で分ける方式では最大12のトラックに分かれます。
上位のプランでは、抽出したい楽器を指定する方式も使えます。エレキギターだけを抜き出し、それ以外をまとめた音源と2つに分けるといった操作が可能です。
ボーカルだけを取り出して伴奏なしの版を作る、逆にボーカルを抜いた版を用意するといった使い分けもできます。用途に応じた素材を1曲から複数用意できる形です。
Sunoで生成した曲だけでなく、外部から取り込んだ音源を分解することもできます。手持ちの素材を作り替える用途にも使える形です。
区間の差し替えとパートの追加
気に入らない部分だけを作り直せる機能が用意されています。2番の歌詞だけ書き換えて再生成する、間奏を別の展開に差し替えるといった調整ができます。
新しいトラックを追加し、そこにAIで演奏を作らせることも可能です。ドラムとベースだけの状態からボーカルを足していくといった、積み上げ式の作り方が取れます。
同じ箇所について複数の候補を出し、聴き比べてから選ぶ進め方もできます。一発で決めずに済む点は、制作の負担を下げます。
音量や音質の調整
トラックごとに音量、定位、音質の調整ができます。ボーカルが浮いて聞こえる、低音が強すぎるといった問題を、生成し直さずに直せます。
テンポや音の高さも変更できるため、映像の尺に合わせて調整するといった使い方にも対応します。
演奏のタイミングを揃える機能も用意されており、リズムのずれが気になる箇所を後から整えられます。
音源とMIDIでの書き出し
完成した曲は、圧縮形式と非圧縮形式の音源として書き出せます。トラックごとに分けて出力すれば、他の環境で続きの作業ができます。
演奏内容をMIDIという形式で書き出す機能も用意されています。どの音をいつ鳴らしたかという情報だけを取り出せるため、音色を丸ごと差し替えることが可能になります。
AIで骨組みを作り、人が仕上げるという分担が現実的になったのは、この書き出し機能によるところが大きい部分です。
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利用に必要なプランと料金
Suno Studioのフル機能を使うには、上位プランへの加入が必要です。プランによって使える範囲がはっきり分かれています。
プランごとの違い
無料プランは1日50クレジットが付与され、10曲程度の生成に使えます。商用利用はできず、書き出しにも制限がかかります。
Proプランは月10ドル、年払いなら月8ドル相当で、月2,500クレジットと商用利用の権利が付きます。簡易版の編集機能でパート分離や区間の差し替えまで対応できます。
Premierプランは月30ドル、年払いなら月24ドル相当で、月10,000クレジットが付きます。Suno Studioのタイムライン編集や外部音源の取り込みは、こちらが必要です。
パート分離そのものはProから使えるため、分けて書き出すだけであれば下位プランでも対応できます。どこまで作り込むかで必要なプランが決まります。
クレジットの消費のしかた
1曲の生成におよそ5クレジットを消費します。編集そのものにはクレジットがかからず、AIに生成を依頼する操作でのみ減っていく仕組みです。
区間の差し替えやパートの追加は生成にあたるため、作り込むほど消費は増えます。試行回数が読めない制作では、余裕を持った枠を選んでおくと安心です。
月々のクレジットは翌月へ繰り越されません。使う月と使わない月の差が大きい場合は、その前提で計画を立てる必要があります。
どちらを選ぶかの判断
生成した曲をそのまま使う用途であれば、Proで足ります。細かく作り込む前提がある場合にPremierを検討する形が無駄がありません。
料金やプランの構成は変更されることがあるため、契約前に公式の料金ページで最新の内容を確認してください。
▼ AIツールの導入費用と社内での予算の立て方は、こちらで解説しています。
Suno Studioの基本的な使い方
操作そのものより、作業の順番が仕上がりを左右します。手順を逆にすると、やり直しが増えて時間を無駄にします。
曲を用意して読み込む
まずSunoで曲を生成するか、手持ちの音源を取り込みます。ここで大枠の方向性が決まるため、指示の内容には時間をかける価値があります。
後から細かく直せるとはいえ、土台が狙いから外れていると修正の量が増えます。何本か生成して良いものを選んでから編集へ進む流れが確実です。
曲の長さや構成も、この段階で決めておくと後の作業が楽になります。映像に載せる場合は必要な尺を先に把握しておいてください。
パートに分解する
編集を始める前に、まず曲をパートへ分解します。この工程を後回しにすると、加えた調整がやり直しになるためです。
分解した結果を聴き、意図した通りに分かれているかを確認してください。混ざりが残っている場合は、抽出する楽器を指定して分け直します。
分離の精度は曲の作りによって変わります。音が重なり合った密度の高い曲ほど、きれいに分かれにくい傾向があります。
並べ替えと差し替えを行う
分解が済んだら、構成に手を入れます。区間の順番を変える、不要な箇所を削る、気に入らない部分を作り直すといった作業をここで済ませます。
パートを足したい場合も、この段階で行います。空のトラックを追加し、どんな演奏を入れたいかを指示すると候補が生成されます。
構成が固まる前に音量や音質を調整すると、後から作り直したときに設定が無駄になります。順番を守ることが結局は近道になります。
音を整えて書き出す
構成が固まってから、トラックごとの音量や音質を調整します。全体の聞こえ方を確認しながら整える、仕上げの工程です。
最後に用途へ合わせた形式で書き出します。映像に載せるのか、配信に使うのかによって選ぶ形式は変わるため、出力先を決めてから作業してください。
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外部の制作ソフトと組み合わせる
Suno Studio単体でも仕上げまで完結できますが、既存の制作ソフトと組み合わせるとできることが広がります。書き出し機能がその橋渡しをします。
分離した音源を持ち出す
パートごとに書き出した音源は、一般的な制作ソフトへそのまま読み込めます。AIで作った伴奏に人の歌声を重ねるといった作り方が可能です。
使い慣れた環境で仕上げたい場合や、細かい音作りにこだわりたい場合に有効な進め方になります。
社内に制作の担当者がいる場合は、素材づくりをSunoに任せ、仕上げを人が担う分担にすると品質と速さの両方を取れます。
MIDIで演奏内容だけを取り出す
MIDIで書き出すと、音そのものではなく演奏の情報だけを取り出せます。同じフレーズを別の音色で鳴らし直すことができます。
AIが作ったメロディを土台に、音色や表現をすべて自分で組み直す使い方が代表的です。生成物をそのまま使わない前提であれば、権利面の不安も小さくできます。
分離の精度によっては、意図しない音がMIDIに含まれることがあります。書き出した後の手直しは前提として見込んでおいてください。
映像制作との組み合わせ
映像に合わせてBGMを用意する場面では、尺の調整が必要になります。テンポや構成を後から変えられる点は、この用途と相性があります。
同じ曲から雰囲気の違う複数の版を作り、場面ごとに使い分けるといった展開も取りやすくなります。
▼ 動画生成AIの種類と使い分けは、こちらで比較しています。
商用利用と権利をめぐる現在の状況
業務で使うのであれば、機能より先に確認すべきなのが権利の扱いです。この領域は2025年から2026年にかけて大きく動いています。
商用利用の条件
生成した曲を商用で使えるのは、有料プランに加入している場合に限られます。無料プランで作った曲は、個人的な範囲での利用にとどまります。
注意したいのは、後から有料プランへ加入しても、それ以前に作った曲には権利が遡って付かないという点です。業務で使う予定があるなら、制作を始める前に契約しておく必要があります。
契約を解除した後の扱いも規約で定められています。継続して使う予定の曲がある場合は、この条件を確認してから判断してください。
生成物の権利がどこに帰属するかという点も、規約の更新によって表現が変わってきています。長期間使う素材ほど、契約時の条件を記録に残しておくと安心です。
レコード会社との訴訟と和解
2024年6月、大手レコード会社3社がSunoを著作権侵害で提訴しました。著作権のある楽曲を無断で学習に使ったという主張です。
2025年11月にはワーナー・ミュージック・グループが和解し、ライセンス契約を伴う提携へ転換しました。正式に許諾を得た楽曲で学習したモデルへ移行する方針が示されています。
一方で、和解に至っていない会社との係争は続いています。無料プランの制限強化や商用利用の整理は、こうした動きを受けた変更と見られています。
この分野の条件は今後も変わる可能性があります。継続して業務に使うのであれば、規約の更新を定期的に確認する運用が求められます。
日本の著作権法での考え方
日本では、AIの学習段階と生成・利用段階で考え方が分かれます。生成した曲が既存の楽曲に似ており、それを基にしたと認められる場合には、著作権侵害となる可能性があります。
文化庁は、AIと著作権の関係について立場ごとに求められる対応を整理した資料を公表しています。公開前の確認手順を作る際の土台になります。
特定のアーティスト名を指示に含めるような使い方は避けてください。似た曲が出てきた場合、そのまま使わない判断が必要になります。
▼ 生成AIと著作権の関係については、こちらの記事で詳しく整理しています。
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企業が使うときの注意点
社内で運用する段階では、技術より手順の整備が課題になります。担当者ごとに判断が分かれない形を作っておくことが要点です。
配信先ごとの方針を確認する
音楽配信の各サービスは、AIで作られた楽曲の扱いについてそれぞれ方針を定めています。制作の前に、公開したい場所の条件を確認してください。
動画共有サービスへ載せる場合も同様です。表示のしかたや申告の要否が変わることがあるため、素材を作ってから困らないよう先に調べておく必要があります。
▼ 動画コンテンツの運用については、こちらの記事で解説しています。
公開前の確認を手順にする
似た既存曲がないかを確かめる工程を、公開前の手順へ組み込んでください。誰が確認し、判断に迷ったときは誰に相談するのかを決めておきます。
使った指示の内容や生成した日時を記録しておくと、後から経緯を説明できます。制作物の管理という観点でも残しておく価値があります。
入力する素材にも注意する
外部の音源を取り込む機能を使う場合、その素材を使ってよい立場にあるかを確認してください。権利を持たない音源を入力する行為自体が問題になり得ます。
社内で扱ってよい素材の範囲を明文化し、共有しておくと事故を防げます。判断を個人に委ねると基準がばらつきます。
▼ 生成AIを安全に社内利用するためのセキュリティ対策はこちらです。
Suno Studioが向いている用途
万能な道具ではないため、向き不向きを踏まえて使い道を決めると成果につながります。判断の目安を挙げます。
向いている用途
映像やSNS向けのBGMを数多く用意する場面では、効果が出やすくなります。1本ずつ外注していた工程を、社内で完結させられるためです。
雰囲気の候補を素早く出して比べたいときにも向きます。企画の段階でイメージを共有する道具として使えば、後の制作の手戻りを減らせます。
▼ SNSでのコンテンツ運用の考え方は、こちらの記事で解説しています。
向いていない用途
特定のアーティストの雰囲気を狙って作る使い方は避けるべきです。権利の面で問題になりやすく、公開できないものを作ることになります。
細部まで思い通りに仕上げたい制作にも、まだ限界があります。狙った通りに直せない場面は残るため、こだわりの強い用途では従来の制作方法のほうが確実です。
歌詞の細かい発音や抑揚も、意図通りにならないことがあります。歌詞が前面に出る用途では、確認の手間を見込んでおいてください。
社内で使いこなすために
触れる人が1人だけだと、その担当者が動けない期間は制作が止まります。複数名が扱える状態にしておくと運用が安定します。
更新の速いサービスなので、新機能を追える人が社内にいると判断も早くなります。研修などを通じて触った経験を持つ担当者を増やしておくと、次のツールが出たときにも自社で判断できます。
▼ 法人向けの生成AI研修の内容と選び方は、こちらで解説しています。
まとめ
Suno Studioは、生成した曲をパートごとに分解し、並べ替えや音量調整、区間の差し替えまで行えるブラウザ上の制作環境です。「作って終わり」だったSunoを「作ってから整える」道具へ変えました。
フル機能を使うにはPremierプランが必要で、月30ドル、年払いなら月24ドル相当が目安になります。生成した曲をそのまま使う用途であれば、下位のProプランでも足ります。
作業は、分解してから構成を固め、最後に音を整えて書き出すという順番を守ってください。逆に進めると調整がやり直しになり、時間もクレジットも無駄になります。
業務で使う場合は、有料プランへ加入してから制作を始めることと、公開前に既存曲との類似を確認する手順を整えることが前提になります。権利をめぐる状況は動いているため、規約の更新も定期的に確認してください。
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この記事の監修者
石丸真平
NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援
ワイヤー段階では、監修者名、肩書き、プロフィール本文、関連リンク、著者導線がどのように入るかを確認できる構成にしています。実装時には実際のプロフィール文や外部リンク、SNSアカウント情報などに差し替える想定です。

