保険業界のAI活用 査定・営業・コールセンターの事例と導入の進め方を解説
2026年8月20日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

事故の写真をAIが解析し、損傷の程度から修理費の妥当性を判断する。告知書の内容をもとに引受の可否を自動で判定する。数年前なら構想の段階だった仕組みが、保険業界では既に実務で動いています。
背景にあるのは、熟練した査定担当者の確保が難しくなっているという構造的な事情です。少子高齢化で労働人口が減る一方、自然災害の激甚化により処理すべき案件は増えています。
一方で、保険という商品の性質上、判断の根拠を説明できないAIは使えません。引受や支払の判断が不公平になっていないか、最終的な責任を誰が持つのか。技術以前に整理すべき論点が多い領域でもあります。
本記事では、保険業界でAIが使われている業務領域と実際の事例、得られる効果、そして導入時に必ず直面する課題と進め方までを、公的機関の資料も参照しながら整理します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| 保険業界でAIは何に使える? | 査定・不正検知・営業・顧客対応が中心 | 引受査定や損害調査の自動化、不正請求の検知、提案の高度化などで導入が進んでいます。 |
| どんな効果がありますか? | 対応時間の短縮と判断のばらつき解消 | 画像解析による損害調査などで工数を削減し、熟練者の経験に頼る業務を標準化できます。 |
| 導入時の課題は何ですか? | 説明可能性・公平性・個人情報の管理 | 判断の根拠を示せるか、不公平が生じないかが問われます。最終責任は人が持つ前提です。 |
| 何から始めるべき? | 定型的で件数の多い業務を1つ選ぶ | 全社展開を目指すより、効果が測りやすい業務に絞ったほうが確実に成果につながります。 |
この記事でわかること
・保険業界でAI活用が加速している背景と、当局の姿勢
・引受査定から顧客対応まで、AIが使われている5つの業務領域
・損害保険・生命保険それぞれの具体的な導入事例と共通点
・説明可能性や公平性など、導入時に必ず問われる論点
・自社で進める場合の対象業務の選び方と、体制の作り方
| 保険業務のどこにAIを入れるべきか、相談したい方へ 査定、営業支援、顧客対応。どの業務から着手すべきかは、扱うデータと体制によって変わります。 現状をうかがったうえで判断材料を整理します。 相談予約はこちら |
保険業界でAI活用が進む背景
まず、なぜ今この領域で導入が加速しているのかを整理します。業界が抱える課題、生成AIの登場による変化、そして当局の姿勢という3点から見ていきます。
業界が直面している構造的な課題
保険業界がAIに向かう最大の理由は、人材の確保が年々難しくなっていることにあります。
少子高齢化により労働人口が減少するなかで、経験豊富な査定担当者や営業職の採用が困難になっています。査定業務は熟練者の経験則に依存する部分が大きく、担当者の退職がそのまま処理能力の低下につながります。
もうひとつが顧客ニーズの変化です。デジタルに慣れた世代が契約層に加わり、24時間の対応や、一人ひとりに合わせた提案が当然のように求められるようになりました。従来の対面営業と窓口対応だけでは応えきれません。
加えて、自然災害の激甚化により、災害発生時に処理すべき案件が短期間に集中する事態が増えています。人員を増やして対応する方式では限界があるというのが、多くの保険会社に共通する認識です。
生成AIの登場で変わったこと
従来から保険業界では、統計的な手法によるリスク算出など、データ分析の活用は進んでいました。そこに生成AIが加わったことで、扱える業務の範囲が大きく広がりました。
変化が大きいのは、非構造化データ、つまり文章や画像を扱えるようになった点です。事故報告書、診断書、事故現場の写真、コールセンターの通話記録。これまで人が読んで判断していた情報を、AIが処理できるようになりました。
画像認識と文字認識を組み合わせることで、多様な書式の帳票を読み取り、査定のプロセスを自動化する取り組みも実用段階に入っています。
つまり、保険業務の中核である「書類を読んで判断する」工程そのものが対象になったということです。これが導入が加速している技術的な背景です。
金融庁の姿勢とルールの整備状況
規制業種であるため、当局の姿勢は導入判断に直結します。この点で、近年の流れは追い風といえます。
金融庁は2025年3月にAIディスカッションペーパーを公表し、金融分野におけるAIの健全な利活用を促進する方針を示しました。その後、官民でのフォーラムを経て、2026年3月に第1.1版へと改訂されています。
内容は金融庁「AIディスカッションペーパー(第1.1版)の公表について」で公開されています。金融機関におけるAI活用の実態と課題が整理された資料です。
注意したいのは、この文書が具体的な対応を求めるルール集ではなく、対話のための論点整理として位置づけられている点です。金融庁は技術中立の立場を取っており、既存の法令や監督指針はAIかどうかにかかわらず適用されます。
過度に萎縮せず積極的に取り組むことが期待されるという趣旨も示されています。当局の姿勢を理由に着手を見送る段階ではない、と読み取るのが実態に近い理解です。
AIが活用されている5つの業務領域
保険業界のAI活用は、顧客との接点と社内業務の両面で進んでいます。実際に導入が進んでいる領域を5つに整理して見ていきます。
引受査定(アンダーライティング)
契約の申し込みを受けて、引き受けるかどうかを判断する業務です。申込書、告知書、健康診断の結果といった情報をもとに、リスクを評価して判定します。
従来は担当者が過去の病歴などを人手で判断していたため、審査員の経験や解釈によって結果にばらつきが生じるという課題がありました。
AIを使うことで、過去の判断事例を学習させて判定を補助したり、入院のリスクを予測して査定を効率化したりする取り組みが行われています。
ただしこの領域は、判定根拠の説明可能性が最も強く問われる部分です。なぜ引き受けられないのかを説明できなければ、顧客への回答が成り立ちません。
保険金の支払査定と損害調査
AI活用が最も進んでいるのがこの領域です。事故報告書、診断書、調査結果、現場の写真といった情報から、支払の可否と金額を判定する業務にあたります。
自動車保険では、損傷箇所の写真を画像解析AIが分析し、修理費の見積もりが妥当かを判断する仕組みが導入されています。従来は人手による目視チェックが中心で、膨大な工数と時間を要していた部分です。
火災保険や地震保険の分野では、被災した建物の損害額の算出を自動化し、早期の生活再建につなげる取り組みも進んでいます。災害時に案件が集中する状況で、処理速度の差が顧客への影響に直結します。
実務での運用は、AIが一次判断を行い、複雑な案件は人の専門家に引き継ぐという組み合わせが主流です。すべてを自動化するのではなく、役割を分けるという設計になっています。
不正請求の検知
不正な請求を見つけ出す業務も、AIの適性が高い領域です。過去のデータから、通常とは異なるパターンを検出するという処理が中核になります。
人が目視で確認する方式では、件数が増えるほど見落としが生じます。すべての案件を機械的にスコアリングし、疑わしいものだけを人が精査する構成にすることで、検知の精度と処理量を両立できます。
近年は、生成AIを悪用した偽造書類や加工画像への対応も論点になっています。検知する側にもAIが必要になっているというのが現在の状況です。
営業・提案の支援
顧客の属性や契約情報を分析し、提案する商品や保障設計の見直し案を導き出す用途です。担当者ごとに差が出やすい提案の質を、一定の水準に引き上げることを狙います。
生成AIの活用が広がっているのが、商談後の記録作成です。営業メモや面談記録の自動生成により、担当者が本来の営業活動に使える時間が増えます。
顧客と営業担当者のマッチングに活用する事例もあります。属性や過去の対応履歴をもとに、相性のよい担当者を割り当てるという発想です。
コールセンター・顧客対応
問い合わせ対応の負荷軽減は、多くの保険会社が最初に着手する領域です。
活用の形はいくつかあります。音声認識による通話内容の文字起こし、対話内容の自動要約、チャットボットによる一次対応、AIによる電話の自動応答などです。
特に効果が大きいのが、通話後の後処理業務です。応対記録の作成に時間がかかっていた部分を自動化することで、オペレーターの負担が直接的に減ります。
社内向けには、規程やマニュアルを検索して回答を提示する仕組みも導入されています。オペレーターが必要な情報を探す時間を短縮し、回答の正確性も高められます。
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関連記事:AIエージェントの活用事例|業務別の使い方と権限設計の注意点【2026年最新】
保険業界のAI活用事例
実際にどのような取り組みが行われているのか、損害保険と生命保険に分けて代表的な事例を紹介し、そこから読み取れる共通点を整理します。
損害保険での事例
東京海上日動火災保険は、外部の技術と連携した画像認識AIを導入し、事故車両の損傷写真から損害の程度を自動で分析する仕組みを構築しました。修理見積書の妥当性をAIが判断し、必要に応じて人の専門家へ引き継ぐ運用です。
あいおいニッセイ同和損害保険は、被災した建物の損害額の算出を自動化する取り組みを進めています。災害時の対応速度を上げ、契約者の生活再建を早めることが目的です。
三井住友海上火災保険は、災害時の被害推定を可視化する防災ダッシュボードの提供や、自動車ローンのスコアリングサービスの実装などに取り組んでいます。
損害保険ジャパンは、社内文書を検索して回答を生成する仕組みをコールセンター業務に導入し、応対の高度化を図っています。
生命保険での事例
東京海上日動あんしん生命保険は、生成AIを使って顧客から寄せられた意見の分類と分析を行う取り組みを実施しました。従来は人が読んで仕分けしていた大量の声を、効率的に整理できるようになった事例です。
楽天生命保険は、入院のリスクをAIが予測することで、引受査定の自動化と効率化を進めています。
第一生命保険や住友生命保険では、営業活動における面談記録の自動生成に生成AIを活用する取り組みが行われています。
SBI日本少額短期保険は、過去の保険金支払事例をAIに学習させ、支払判断を補助する仕組みを導入しました。
事例から読み取れる共通点
これらの事例を並べると、いくつかの共通点が見えてきます。
ひとつめが、AIに完全に任せる構成にしていないことです。一次判断や候補の提示までをAIが担い、最終的な判断は人が行う。この役割分担がほぼすべての事例に共通しています。
ふたつめが、対象業務を明確に絞っていることです。「保険業務全体をAI化する」のではなく、修理見積書の点検、顧客の声の分類、面談記録の作成というように、具体的な工程を切り出して導入しています。
みっつめが、効果を数字で語れる業務を選んでいることです。処理時間、対応件数、記録作成にかかる工数。導入前後で比較できる指標がある業務が選ばれています。
業界を問わないAI活用の進め方については、ネクストスケールのAI活用コラムでも継続的に取り上げています。
保険業界でAIを活用するメリット
導入によって何が得られるのかを、業務効率、判断の質、顧客体験という3つの観点で整理します。
業務効率化と人手不足への対応
最も直接的な効果が、処理にかかる時間と人員の削減です。
画像解析による損害調査では、目視でのチェックに要していた作業時間が大幅に短縮されます。コールセンターの後処理業務では、記録作成の工数がそのまま減ります。
重要なのは、これが単なるコスト削減ではなく、人材確保が難しい状況への対応策である点です。採用したくてもできない職種の業務を機械が引き受けることで、限られた人員を判断が必要な業務に集中させられます。
災害時のように案件が短期間に集中する場面でも、処理能力を人員数に縛られずに確保できる点は大きな利点です。
判断のばらつきの解消
保険業務の多くは、熟練者の経験則に依存してきた属人的な領域です。引受査定における病歴の解釈、支払査定における妥当性の判断がその典型です。
担当者によって判断が変わることは、顧客から見れば不公平に映ります。データに基づいた客観的な基準を持ち込むことで、判断の一貫性を高められるのがAIの価値です。
あわせて、熟練者の知見を組織に残せるという効果もあります。過去の判断事例を学習させることで、退職によって失われるはずだった判断の蓄積を継続的に活用できます。
顧客体験の向上
処理の速度が上がることは、そのまま顧客体験の改善につながります。保険金の支払が遅れることは、顧客満足度に直接影響する要素だからです。
チャットボットやAIによる自動応答を組み合わせれば、営業時間外の問い合わせにも対応できます。24時間の対応を求める層のニーズに応えられるようになります。
提案の面では、顧客ごとの状況に合わせた保障設計を示せるようになります。画一的な商品説明ではなく、個別の事情を踏まえた提案が、担当者の経験に依存せず行えるようになる点が変化です。
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関連記事:人材育成でのAI活用|業務別の使い方と評価に使う際の法的な線引き【2026年】
保険業界でAIを導入する際の課題とリスク
一方で、この業界特有の難しさもあります。説明可能性、個人情報、データ整備という3つの論点を押さえておく必要があります。
説明可能性と公平性
最も重い論点がこれです。引受や支払の判断について、なぜその結論になったのかを説明できなければならないという要請があります。
顧客から「なぜ引き受けてもらえないのか」と問われたとき、「AIがそう判断したから」では答えになりません。判定の根拠を示せる設計になっているかが、導入可否を分ける条件になります。
あわせて問われるのが公平性です。学習に使ったデータに偏りがあれば、特定の属性の人が不利になる判定が生まれる可能性があります。この点は金融庁の資料でも重視されている論点です。
実務上の原則は明確です。精度が高いからAIに任せるのではなく、人の監督とセットで運用し、最終的な責任は人が持つ。この前提を崩さない設計にしてください。
個人情報・機微情報の取り扱い
保険業務が扱うデータは、健康状態、病歴、事故の状況、収入といった機微性の高い情報です。一般的な業務システムとは求められる水準が異なります。
外部のAIサービスを使う場合、そのデータを外部へ送信してよいのかを、自社の規程と関連法令に照らして確認する必要があります。この確認を後回しにすると、構築後に運用できないという事態になります。
対策としては、自社の環境内で処理が完結する構成を選ぶ、送信するデータから個人が特定できる情報を除く、契約でデータの取り扱いを明確に定める、といった選択肢があります。
どの構成を採るかは、扱う情報の機微性によって判断が変わります。設計の初期段階でコンプライアンス部門を巻き込んでおくことが不可欠です。
既存システムとの連携とデータ整備
技術面で最も工数がかかるのが、この部分です。保険会社の基幹システムは長年かけて構築されたものが多く、新しい仕組みとの接続が容易ではありません。
データ側の課題もあります。紙で保管されている書類、部門ごとに異なる形式、担当者しか意味が分からない記録。AIに学習させる前に、データを使える状態に整える工程が必要になります。
この整備にかかる工数は、しばしば見積もりの想定を超えます。AIの導入プロジェクトの実態は、その大半がデータ整備とシステム連携であると考えておくほうが、計画のずれが小さくなります。
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関連記事:AI開発事例15選|業界別・目的別の成功例と費用相場・進め方までまとめて解説
保険業界でAI導入を成功させる進め方
課題を踏まえたうえで、実際にどう進めればよいのかを整理します。対象業務の選定、人とAIの役割分担、そして体制という3点です。
対象業務の選び方
最初に選ぶべきなのは、件数が多く、手順が定型化していて、判断の失敗が致命的にならない業務です。
この条件に当てはまりやすいのが、コールセンターの応対記録の作成、社内の問い合わせ対応、書類の分類といった業務です。成果が数字で見えやすく、万一うまくいかなくても影響範囲が限定される点が重要になります。
逆に、最初から引受査定や支払査定の中核に手を付けるのは避けたほうが確実です。説明可能性と公平性の要件が最も厳しい領域であり、社内の合意形成にも時間がかかります。
周辺業務で実績と知見を積み、社内の理解が得られてから中核業務に進む。この順序が結果的に早い進め方になります。
人が判断する範囲を決める
事例の共通点として挙げたとおり、AIに完全に任せる構成は取られていません。設計の段階で、どこまでをAIが担い、どこから人が判断するのかを明確に決めてください。
実務でよく採られるのは、AIが一次判断とその根拠を提示し、人がそれを確認して確定させるという形です。定型的な案件は確認だけで済み、複雑な案件は人が精査する運用になります。
あわせて、AIの判断を人が覆した事例を記録に残す仕組みを作ってください。この記録が、精度を改善するための最も有用な材料になります。
体制とガバナンスの設計
規制業種である以上、構築の前にガバナンスの枠組みを決めておく必要があります。
決めておくべきなのは、AIの利用範囲を承認する主体、判定の妥当性を定期的に検証する担当、顧客からの説明要求に対応する手順、そして問題が生じた際のエスカレーション経路です。
現場主導で導入が進み、後からルールを整備しようとすると、いったん止めることになります。コンプライアンス部門とリスク管理部門を、企画の段階から巻き込んでおいてください。
金融庁の資料でも、AIガバナンスの構築に向けた金融機関の取り組み状況が論点として扱われています。社内ルールの策定が、先行している事業者の共通した取り組みであることは押さえておく価値があります。
中小規模の保険会社・代理店での取り組み方
ここまで挙げた事例の多くは大手のものです。規模の小さい事業者がどう向き合うべきかを、現実的な観点で整理します。
大手と同じやり方は取れない
大手保険会社の取り組みは、専任のチームと相応の投資を前提としたものです。同じ規模の開発を目指しても、費用と人材の両面で成立しません。
現実的なのは、自社で開発する範囲を限定し、既にあるものを組み合わせるという発想です。事例をそのまま真似るのではなく、そこで解決している課題が自社にもあるかを見る、という読み方をしてください。
特に代理店の場合、扱う業務は募集と顧客対応が中心になります。査定の自動化ではなく、提案資料の作成や問い合わせ対応の効率化のほうが、費用対効果は明確に出ます。
既製のサービスから始める
着手の入口として現実的なのが、汎用の生成AIサービスや、業務向けに提供されているツールを使ってみることです。開発を伴わないため、効果の見極めを短期間で行えます。
ただし、顧客情報を入力してよいかの確認が前提になります。個人が特定できる情報を扱わない範囲、たとえば商品説明の文案作成や社内文書の要約から始めるのが安全です。
この段階で効果と課題が見えてから、自社専用の仕組みを作るかどうかを判断する。いきなり開発に進まないことが、無駄な投資を避ける最も確実な方法です。
効果測定の指標
効果は、その業務にかかっていた時間と、対応できる件数の変化で測るのが分かりやすい入り口です。
応対記録の作成にかかっていた1件あたりの時間、問い合わせの一次対応で解決した割合、提案資料の作成に要していた工数。導入前の数値を先に記録しておくことが、後の評価を可能にします。
コスト側には、ツールの利用料に加えて、担当者が慣れるまでの時間を含めてください。最初の数か月は習熟の期間と割り切って見積もると、判断を誤りません。
AIツールを社内に定着させる進め方については、ネクストスケールのブログ記事一覧もあわせてご覧ください。
まとめ
保険業界のAI活用は、引受査定、支払査定と損害調査、不正検知、営業支援、顧客対応という5つの領域で実務に入っています。人材確保の難しさと案件処理の集中という構造的な課題が、導入を後押ししてきました。
一方で、この業界では説明可能性と公平性が強く問われます。実際の事例を見ても、AIが一次判断を行い、最終的な判断は人が持つという設計がほぼ共通しています。技術の性能より、この役割分担の設計こそが導入の中核です。
進め方としては、件数が多く定型的で、失敗の影響が限定される業務を1つ選んで始める。効果を数字で確認し、社内の理解を得たうえで対象を広げる。この順序であれば、規模を問わず着実に成果へつなげられます。
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参考・出典
・金融庁「AIディスカッションペーパー(第1.1版)の公表について」:https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20260303/aidp.html
・経済産業省「AIガバナンス」:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/ai-governance/index.html
この記事の監修者
石丸真平
NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援
ワイヤー段階では、監修者名、肩書き、プロフィール本文、関連リンク、著者導線がどのように入るかを確認できる構成にしています。実装時には実際のプロフィール文や外部リンク、SNSアカウント情報などに差し替える想定です。

