画像生成AIのプロンプト例 基本の書き方・ジャンル別テンプレート・コツを解説

画像生成AIを使い始めたものの、「思った通りの画像がなかなか出ない」「プロンプトの書き方がわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。画像生成AIの品質は、モデルの性能だけでなく、指示文であるプロンプトの書き方に大きく左右されます。

同じモデルを使っても、プロンプトの構造・キーワード・順序が違うだけで、出力は大きく変わります。逆に言えば、プロンプトの基本を押さえるだけで、業務レベルの画像を安定して生成できるようになります。

本記事では、画像生成AIの基本構造から、ジャンル別のコピペで使えるプロンプト例、ネガティブプロンプトの使い方、業務活用の実践例までを、体系的にまとめました。

確認したいポイント結論詳細
プロンプトの基本は?主題・スタイル・構図・光・品質の5要素で構成先頭に最も重要な要素を置き、カンマ区切りで具体的な英単語を組み合わせるのが基本です。
ジャンル別のプロンプト例は?人物・風景・商品でパターンが異なる被写体・背景・小物・光・雰囲気を順に指定するテンプレート型が実務で扱いやすいです。
品質を上げるコツは?スタイル指定・マジックワード・構図の明示「masterpiece」「8k」などの品質語や、カメラアングル・光の条件で仕上がりが大きく変わります。
業務で活かすコツは?テンプレート化と社内での知見共有うまくいったプロンプトを社内Wikiに蓄積し、担当者に依存しない仕組みを作ることが重要です。

■ この記事でわかること

・画像生成AIのプロンプトの基本構造(5要素)

・人物・風景・商品などジャンル別のプロンプト例(コピペ可)

・画質と表現を上げるスタイル指定とマジックワード

・不要な要素を排除するネガティブプロンプトの書き方と例

・業務で成果を出すためのプロンプト運用と社内定着のコツ

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目次

画像生成AIのプロンプトとは?基本の書き方を押さえる

プロンプト例を見る前に、なぜプロンプトの書き方で画質が大きく変わるのか、その仕組みを理解しておくと、応用が効くようになります。ここでは、基本を整理します。

プロンプトの役割と、クオリティを左右する理由

画像生成AIのプロンプトとは、AIに「どんな絵を描いてほしいか」を伝える指示文のことです。プロンプトの書き方次第で、出力される画像のクオリティが大きく変わるため、画像生成AIを使いこなす上で最も重要な要素になります。

AIは指定されていない要素まで、学習データに基づいて自動補完する特性があります。たとえば「オフィス」とだけ指示すると、散らかった机や暗い照明が描かれてしまうこともあります。必要な要素を明示的に指定するほど、意図に近い画像を得られるのが基本原則です。

また、AIは同じプロンプトでも毎回異なる画像を生成します。これは乱数(シード値)が変わるためで、同じ結果を再現したい場合はシード値を固定するのが定石です。プロンプトだけでなく、シード値や解像度など、生成時の全ての条件をセットで記録しておくと、社内で再現性のある運用ができます。

日本語と英語の精度差と使い分け

プロンプトは英語で書いたほうが精度が高くなる傾向があります。多くのモデルの学習データが英語ベースであるためで、細かいニュアンスまで反映させたい場合は、英語プロンプトを使うのが定石です。

とはいえ、Seedream 4.0など日本語プロンプトに強いモデルも増えており、GoogleやDeepLの翻訳ツールを併用すれば十分に業務で使える水準になっています。「日本語で下書き→英語に翻訳→微調整」の流れが実務で扱いやすい進め方です。

基本の5要素(主題・スタイル・構図・光・品質)

画像生成AIのプロンプトには、定番の構文パターンがあります。「主題+スタイル+構図・アングル+色彩・照明+品質キーワード」の5つの要素を組み合わせるのが基本です。

英語での例:A Japanese woman reading a book in a cozy cafe, digital illustration style, medium shot from 45-degree angle, warm golden hour lighting with soft bokeh, high quality, detailed, 8k resolution(居心地の良いカフェで本を読む日本人女性、デジタルイラスト風、45度アングルからのミディアムショット、暖かなゴールデンアワーの光とソフトなボケ、高品質、細部までディテール、8K解像度)。

AIはプロンプトの先頭にある言葉ほど重要視する傾向があるため、最も表現したい要素を最初に書きましょう。要素はカンマ「,」で区切って並べるのが基本の書式になります。

関連記事:画像生成AIのプロンプトとは?基本構造・書き方のコツ・改善のポイントを解説

ジャンル別プロンプト例【コピペで使えるテンプレート】

ここでは、実務でよく使う3ジャンルのプロンプト例を紹介します。そのままコピーして、必要な部分だけ変えて使えるテンプレートとして活用してください。

人物・ポートレートのプロンプト例

人物画像を生成する際は、「性別・年齢・表情・髪型・服装・光」を順に指定するのが基本です。

例1(明るい女性ポートレート):Smiling young woman in her twenties, short bob hair, white blouse, bright natural light, soft skin texture, portrait shot, professional photograph, 8k(20代の笑顔の女性、ショートボブ、白いブラウス、明るい自然光、柔らかい肌の質感、ポートレートショット、プロ写真、8K)。

例2(ビジネスシーンの男性):Confident businessman in his forties, wearing a navy suit, standing in a modern office, cinematic lighting, medium shot, sharp focus, high quality photograph(40代の自信あふれるビジネスマン、ネイビースーツ、モダンなオフィスに立っている、映画のような照明、ミディアムショット、シャープなフォーカス、高品質写真)。

人物プロンプトのコツは、「見た目」だけでなく「シーンの状況」まで言葉にすることです。単に「businessman」と書くよりも、「モダンなオフィスに立つ40代の自信あふれるビジネスマン」と状況を含めるほうが、AIが文脈を理解しやすく、伝えたい印象に近い画像を生成しやすくなります。

風景・背景のプロンプト例

風景を生成するときは、「手前から奥への空間構成」と「光・空気感」を意識するのがポイントです。

例1(幻想的な山の古城):Ancient castle on a misty mountain, dense forest in the foreground, dramatic clouds, cinematic lighting, golden hour, wide angle shot, highly detailed, 8k(霧深い山の古城、手前の鬱蒼とした森、ドラマチックな雲、映画のような照明、ゴールデンアワー、ワイドアングルショット、細部までディテール、8K)。

例2(夜の街並み):Bustling night market in Tokyo, neon signs, wet streets reflecting lights, steam rising from food stalls, cinematic atmosphere, 35mm film style, atmospheric(東京の賑やかな夜市、ネオンサイン、光を反射する濡れた路面、屋台から立ちのぼる湯気、シネマティックな雰囲気、35mmフィルム風、雰囲気ある)。

風景プロンプトのポイントは、「五感で捉えられる要素」を積極的に盛り込むことです。「湯気が立ちのぼる」「路面が濡れて反射している」といった描写を加えると、AIが情景をよりリアルに再現します。単なる状況説明ではなく、実際にその場に立った時の視覚体験を言葉で描くつもりで書くと、生成品質が一段上がります。

商品・広告バナー用のプロンプト例

商品画像はECサイトや広告バナーで使うため、白背景やスタジオライティングを指定するのが基本です。

例1(EC商品):Minimalist product photography of a leather wallet, pure white background, soft studio lighting, top-down shot, clean composition, commercial quality, 4k(ミニマルな革財布の商品写真、真っ白な背景、柔らかいスタジオライト、真上からのショット、クリーンな構図、商業品質、4K)。

商品プロンプトの実務コツは、「白背景」「スタジオライト」「クリーンな構図」という3点セットをテンプレート化しておくことです。撮影スタジオを借りずに、Amazon・楽天など各ECモールの商品画像ガイドラインに沿った素材を短時間で用意できます。ジャンルごとに定型パターンを社内で共有すれば、担当者が交代しても品質を保てます。

マーケティング活用の全体像は、画像生成AIのマーケティング活用事例も併せて確認してください。

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関連記事:AI画像生成サイトの無料・登録不要はどこまで本当?選び方と商用利用の注意点を解説

スタイル・品質を指定するプロンプトの書き方

同じ被写体でも、スタイル指定を変えるだけで印象がまったく異なる画像が生成されます。ここでは、スタイル・品質・構図を制御するプロンプトのコツを整理します。

スタイル別プロンプト例(写実/アニメ/水彩/印象派)

画風は「photorealistic(写実)」「anime style(アニメ)」「watercolor painting(水彩画)」「oil painting(油彩画)」「impressionism(印象派)」など、目的に応じて指定します。

特定アーティストの画風を参考にしたい場合は、「in the style of [アーティスト名]」と指定できます。例:portrait in the style of Alphonse Mucha, art nouveau, ornate floral frame(アルフォンス・ミュシャ風のポートレート、アール・ヌーヴォー、装飾的な花のフレーム)。ただし、ツールによって特定名が制限される場合があります。

スタイル指定は、「時代」「地域」「作風」の3軸で組み合わせるとバリエーションが広がります。たとえば「1980年代の日本のシティポップ風」「北欧のミニマリストデザイン風」「昭和レトロ」など、具体的なイメージ源泉を明示すれば、AIがそのトンマナを再現しやすくなります。

画質・品質を高めるマジックワード

プロンプトに特定のキーワードを追加するだけで、生成画像の品質が一段階上がる「マジックワード」が存在します。ただし、ツールによって効果が異なるので注意が必要です。

MidjourneyやStable Diffusion系で効くマジックワード:masterpiece, best quality, highly detailed, ultra detailed, 8k, sharp focus, professional, cinematic。これらを品質系プロンプトとして冒頭に並べるのが定番の書き方です。

DALL-E系では、タグ式のキーワードよりも自然な文章で品質を表現するほうが効果的とされています。ツールごとに書き方の癖があるため、使うモデルに合わせて調整するのがコツです。

構図・カメラアングル・光の指定ワード

構図・アングル:wide shot(引きの構図)、close-up(クローズアップ)、medium shot(ミディアムショット)、over the shoulder(肩越し)、bird’s eye view(俯瞰)、low angle(ローアングル)。

光の条件:golden hour(ゴールデンアワー)、blue hour(トワイライト)、cinematic lighting(映画的な照明)、soft natural light(柔らかい自然光)、studio lighting(スタジオ照明)、backlight(逆光)、rim light(リムライト)。これらを組み合わせるだけで、雰囲気の違う画像を量産できます。

特に光の指定は、画像の印象を左右する最も重要な要素の一つです。同じ被写体でも、朝の柔らかい光と夕方のゴールデンアワーでは、まったく別の作品に見えます。プロンプトを書く際は「どんな時間帯・光の中でこのシーンを見せたいか」を最初に決めてから、他の要素を組み合わせるのが実務での近道です。

関連記事:Nano Banana(ナノバナナ)とは?できること・料金・他の画像生成AIとの違いを解説

ネガティブプロンプトの書き方と例

ポジティブなプロンプトが「描きたいもの」を指定する足し算なら、ネガティブプロンプトは「不要な要素」を除外する引き算です。品質を安定させる強力な武器になります。

ネガティブプロンプトの役割

ネガティブプロンプトは、画像生成AIに出力してほしくない要素をあらかじめ指定する指示文です。AIは指定されていない要素まで自動補完する特性があるため、ネガティブプロンプトで「望まないもの」を明示的に排除するのが有効になります。

業務で画像生成を行う際、ネガティブプロンプトは品質のバラつきを防ぐフィルターとして役に立ちます。うまく設計すれば、意図した通りのクリアな画像を短時間で安定して生成できるようになります。

定番のネガティブプロンプト集(コピペ可)

品質低下を防ぐ定番のネガティブプロンプト:low quality, worst quality, blurry, jpeg artifacts, low resolution, pixelated(低品質、最悪の品質、ぼやけている、JPEG圧縮ノイズ、低解像度、ピクセル化)。

人物の破綻を防ぐネガティブプロンプト:bad anatomy, missing fingers, extra digits, extra limbs, deformed hands, disfigured, mutated hands and fingers, fused fingers(不自然な解剖、指が足りない、余分な指、余分な手足、変形した手、崩れた顔、変異した手指、癒着した指)。

画像内の不要な要素を排除するネガティブプロンプト:text, watermark, logo, signature, frame, border(テキスト、透かし、ロゴ、サイン、フレーム、枠)。これらを組み合わせて使うのが実務での定石です。

業務用途では、ネガティブプロンプトも社内で共通のテンプレートを持っておくと便利です。「品質低下対策」「人物破綻対策」「不要要素排除」の3ブロックをまとめたベース版を用意し、案件ごとに必要なものだけ追加する運用にすると、担当者が交代しても品質のブレを最小限にできます。

目的別ネガティブプロンプトの使い分け

ネガティブプロンプトは、用途に応じて使い分けるのが効果的です。人物撮影なら「手指の破綻」対策、風景なら「テキスト・透かし」対策、商品写真なら「余分な小物」対策など、目的別に定型パターンを持っておくと便利です。

また、Stable Diffusion系では強調記法「(negative_word:1.2)」で1.2倍の強さで排除できます。特に排除したい要素があるときに使うと、より効果的にネガティブプロンプトが働きます。

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業務で活かすプロンプト設計と社内定着

個人利用と業務利用では、プロンプトに求められる要素が変わります。ここでは、業務で成果を出すためのプロンプト運用と社内定着のコツを整理します。

マーケティング・EC・広告での実践プロンプト例

マーケティングや広告で使うプロンプトは、「ブランドトーン」「ターゲット感」「用途」を組み込むのがポイントです。

例(若年層向けカフェ広告):Cozy cafe scene with young Japanese woman enjoying a matcha latte, warm autumn atmosphere, soft golden hour light, lifestyle photography style, natural pose, brand-friendly composition, high quality, 4k(若い日本人女性がカフェで抹茶ラテを楽しむシーン、暖かい秋の雰囲気、柔らかいゴールデンアワーの光、ライフスタイル写真風、自然なポーズ、ブランド向けの構図、高品質、4K)。

プロンプト設計の詳細は、生成AIのプロンプト設計基礎も併せて参考にしてください。ツール別のコツはStable Diffusionの基本と使い方も有用です。

属人化を防ぐプロンプトテンプレートの管理

業務利用の失敗パターンは「特定の担当者だけがうまいプロンプトを作れる」状態です。この属人化を防ぐには、うまくいったプロンプトを社内Wikiやドキュメントに集約し、他のメンバーがコピペで再利用できるテンプレートとして管理することが重要です。

生成物の権利や利用範囲の確認は、国立情報学研究所(NII)のAI関連研究リソースなども参照しつつ、AI活用と著作権の実務論点も併せて確認するのがおすすめです。

社内活用と伴走支援のポイント

プロンプト運用は、「テンプレート整備」「レビュー観点の共有」「ライセンス確認の仕組み化」の3点セットで社内定着させることが成果を分けます。個人スキルに依存すると継続性が損なわれるため、組織で使いこなせる体制を作るのが本質的なゴールです。

社内展開のガバナンスは社内AIガバナンス構築のポイント、人材育成の進め方は企業向けAI研修の設計ポイントも併せて参考にしてください。

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まとめ

画像生成AIのプロンプトは、「主題+スタイル+構図+光+品質」の5要素を軸に、目的に応じて調整するのが基本です。同じモデルでも、プロンプトの書き方次第で仕上がりのクオリティが大きく変わります。

ジャンル別のテンプレートを持っておけば、実務で応用が効きます。人物・風景・商品それぞれに定型パターンを用意し、必要な部分だけを差し替える運用が、業務利用では効率的です。ネガティブプロンプトを併用することで、品質のバラつきをさらに抑えられます。

単にプロンプトを覚えるだけでなく、業務プロセスへの組み込みと社内定着まで含めて設計することが、画像生成AIを事業成果につなげる近道です。導入設計から人材育成、ガバナンス構築までを含めた伴走支援を活用すれば、失敗リスクを大幅に下げられます。

生成AI活用の全体像から進めたい方は、生成AIの業務活用ロードマップも併せて確認するとよいでしょう。

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この記事の監修者

石丸真平

石丸真平

NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援

NEXTSCALEのコンサルタントとして、生成AI活用、業務効率化、DX推進に関する支援を担当する想定のプロフィールエリアです。業務整理からツール選定、導入設計、社内定着までを一気通貫で支援する人物紹介として使用します。

ワイヤー段階では、監修者名、肩書き、プロフィール本文、関連リンク、著者導線がどのように入るかを確認できる構成にしています。実装時には実際のプロフィール文や外部リンク、SNSアカウント情報などに差し替える想定です。
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