AIエージェントの活用事例10選 企業の導入効果と業務別の使い方をわかりやすく解説
2026年8月10日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

AIエージェントは、指示された作業を返すだけでなく、目的に向かって自分で手順を組み立て、実行まで進めるAIです。2026年に入り、検証段階を終えて本番運用に移す企業が目立つようになりました。
とはいえ「自社のどの業務に、どう組み込めばいいのか」が見えないまま検討が止まっている企業も少なくありません。判断材料になるのは、すでに成果を公表している企業が、どの業務にどう当てはめ、どれだけの効果を出したかという具体例です。
この記事では、業務別の活用シーンと企業の導入事例を整理し、業種別の使いどころ、中小企業でも始められる形、成果を出している企業の共通点までをまとめました。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| AIエージェントは実際どんな業務で使われている? | 問い合わせ・営業・事務・開発 | 対応の型が決まっていて件数の多い業務を中心に、実行まで任せる形で広がっています。 |
| 導入した企業はどんな成果を出している? | 年間数十万時間の削減事例も | パナソニック コネクトは2025年度に78.8万時間、総労働時間の3.4%削減を公表しています。 |
| なぜいま事例が急に増えている? | 検証から本番運用へ移ったため | チャット利用にとどまらず、業務プロセスへ組み込む段階に入った企業が増えています。 |
| 業種によって使い方は変わる? | 課題の所在に応じて変わる | 製造業は知見継承、小売は問い合わせ対応、金融は確認業務と、効果の出る領域が異なります。 |
| 中小企業でも導入できる? | 1業務に絞れば小さく始まる | 問い合わせの一次受けや定例レポートなど、対象を限れば少人数の組織でも運用できます。 |
| 成果を出す企業の共通点は? | 対象を絞り効果を測っている | 業務を1つに絞り、数値で効果を測り、人の承認を挟む設計にしている点が共通します。 |
| 導入前に注意すべき点は? | 誤情報・権限・運用体制の3点 | ハルシネーション対策と権限の限定、ガイドラインに沿ったルール整備が前提になります。 |
| 何から着手すればよい? | 業務の棚卸しと短期の検証 | 対象業務を洗い出して1つに絞り、30日程度で効果を測る進め方が現実的です。 |
この記事でわかること
- カスタマーサポートから開発・製造まで、業務別のAIエージェント活用シーン8つ
- パナソニック コネクトやトヨタ自動車など、公表されている企業の導入事例と成果
- 製造業・小売・金融など、業種ごとに効果が出やすい業務領域の違い
- 1業務に絞って小さく始める、中小企業向けの現実的な進め方と費用の考え方
- 成果を出している企業に共通する4つの進め方と、導入前に潰しておくべき論点
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AIエージェントの活用事例が増えている背景
検証から本番運用へ移行した2026年
2024年から2025年にかけて、多くの企業が生成AIをチャット形式で試しました。ところが「使ってはいるが業務が本質的に楽にならない」という声が続き、定着しないまま終わったケースも珍しくありません。
転機になったのが、外部ツールと連携して作業そのものを進められるAIエージェントの実用化です。質問に答えるだけの使い方から、業務プロセスの一部を任せる使い方へと位置づけが変わりました。
2026年に公表されている事例の多くは、削減時間や処理件数といった数値をともなっています。効果を測れる形で運用に乗せた企業が増えたことが、事例の充実につながっています。
企業側で高まっている必要性
総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、何らかの業務で生成AIを利用していると回答した日本企業の割合は55.2%にのぼりました。利用そのものは、すでに特別な取り組みではなくなっています。
同じ調査で、日本企業が導入時に最も強く感じている懸念として挙がったのが「効果的な活用方法がわからない」という点でした。技術の有無ではなく、業務への当てはめ方が課題になっている構図が読み取れます。
人手不足も後押ししています。採用が難しい職種ほど、判断をともなう作業をどこまで任せられるかが経営課題として扱われるようになりました。
事例を読むときに押さえたい3つの視点
他社の事例をそのまま真似ても、成果が再現されるとは限りません。見るべきなのは、対象業務、連携しているデータ、効果の測り方の3点です。
同じ「問い合わせ対応」でも、社内向けか社外向けか、参照するデータが整備されているかで難易度は大きく変わります。自社の状況と照らして読み替える作業が欠かせません。
仕組みの前提から確認しておきたい場合は、AIエージェントの仕組みとは?種類・生成AIとの違いをあわせてご覧ください。
業務別のAIエージェント活用事例8選
導入が進んでいる業務を8つに分けて、実際にどこまで任せられているかを整理します。自社の業務と重なる領域から確認してください。
事例1:カスタマーサポートの一次対応
問い合わせ対応は、最も導入が進んでいる領域です。顧客との対話から要件を読み取り、顧客情報の照会、配送方法の変更、返品手続きの受付までを進めます。
シナリオ型のチャットボットでは折り返しが必要だった手続きを、その場で完結させられる点が違いです。24時間対応が可能になるため、営業時間外の取りこぼしも減らせます。
対応履歴が蓄積されると、問い合わせの傾向分析にも使えます。商品説明やFAQの改善に回すことで、問い合わせ件数そのものを減らす動きにつながります。
事例2:社内ヘルプデスクと情報システム部門
パスワードの再設定、端末の不具合対応、社内規程の確認といった問い合わせを引き取る使い方です。社内マニュアルや就業規則を参照しながら、質問の意図を汲んで回答します。
「パソコンが動かない」といった漠然とした相談でも、状況を絞り込む質問を返しながら原因を特定していく動きができます。担当部署に集中していた問い合わせを分散できる効果があります。
対応の過程で手順が文書化されていくため、特定の担当者しか知らない作業が可視化される副次的な効果も生まれます。
事例3:営業活動の準備と商談後のフォロー
商談前の企業調査、想定課題の整理、提案の骨子づくりを任せる使い方です。公開情報や過去の取引履歴を集め、その企業に合わせた切り口をまとめます。
商談後は、議事録の作成、次回アクションの整理、フォローメールの下書きまで進められます。移動時間や事務作業に割かれていた時間を、顧客との対話に振り向けられるのが導入効果です。
過去の商談データから見込み顧客の温度感をスコア化し、アプローチの優先順位づけに使う運用も広がっています。
事例4:マーケティングのリサーチとコンテンツ制作
市場動向の調査、競合の打ち出し方の整理、記事や投稿文の下書きといった作業が対象です。複数の情報源をあたって比較表にまとめるところまでを一連の処理として実行します。
広告文の候補出しや、配信結果を踏まえた改善案の提示にも使えます。人が判断すべきは方向性の決定に絞り、素材づくりを任せる分担にすると効果が出やすくなります。
具体的な使い方はChatGPTを業務で使いこなすための実践ポイントで扱っている内容が、そのまま応用できる場面も多くあります。
事例5:経理・請求まわりの確認作業
請求書と発注データの突き合わせ、経費申請の内容確認、契約条件との整合チェックといった作業に使われています。件数が多く、判断基準が明文化しやすい業務です。
金額や日付の不一致を検出し、該当箇所を指摘したうえで担当者に回す運用が一般的です。金額に関わる処理では、最終判断を人が行う設計にしておくことが前提になります。
事例6:人事・採用のスクリーニングと日程調整
応募書類の要点整理、募集要件との照合、面接日程の調整といった作業が対象です。応募者数が多い時期ほど、担当者の負荷軽減につながります。
評価そのものをAIに委ねるのではなく、確認すべき候補者を絞り込むところまでを任せ、判断は人が行う分担が主流です。公平性が問われる領域のため、判断基準の透明性を保つ設計が求められます。
入社後の研修案内や、社内問い合わせへの回答にも展開できます。
事例7:開発現場でのコード生成とレビュー
課題管理システムの内容を読み取り、修正コードを生成してレビュー依頼まで出す使い方が広がっています。テストコードの作成や、既存コードの説明生成にも使われます。
ログの分析や障害原因の切り分けにも応用できます。開発工数の削減だけでなく、レビュー観点の抜け漏れを減らす効果も報告されています。
事例8:製造・物流の計画立案と異常検知
生産計画の立案、在庫配置の最適化、配送ルートの調整といった業務が対象です。需要予測の結果をもとに、複数の制約を踏まえた案を組み立てます。
設備データから異常の兆候を検出し、対応手順を提示する使い方もあります。現場の判断を代替するのではなく、判断材料を素早く揃える役割として組み込まれる例が中心です。
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企業のAIエージェント導入事例
公表されている企業の取り組みから、代表的なものを取り上げます。数値をともなう事例は、効果の見積もりを立てるうえでの参考になります。
パナソニック コネクト|年間78.8万時間の削減
パナソニック コネクトは、自社向けAIアシスタント「ConnectAI」を国内全社員規模で展開しています。2026年7月の発表によると、2025年度のAI活用による労働時間の削減効果は78.8万時間に達し、年間総労働時間の3.4%に相当しました。
利用回数は361万回で前年度比1.6倍、1回あたりの削減時間は33分、月間ユニークユーザー率は61%と公表されています。議事録作成、コード生成、ログ分析、提案書や仕様書の作成支援といった、成果物づくりに直結する用途へ広がったことが伸びの要因とされています。
同社は今後、経理や営業などの業務データと連携させ、「聞く」から「頼む」へと使い方を進める方針を示しています。2030年までに総労働時間の10%削減を目標に掲げている点も、投資判断の材料として参考になります。
トヨタ自動車|9つのエージェントで技術者の知見を継承
トヨタ自動車は、パワートレーン開発部門に「O-Beya」と名づけたAIエージェントシステムを導入しました。技術者が一つの部屋に集まって知見を共有する同社の「大部屋」方式を、仮想空間で再現する構想です。
振動、燃費、規制といった専門領域ごとに9つのエージェントが用意され、過去の設計データや法令、ベテラン技術者が残した文書を参照して回答します。熟練者の退職にともなうノウハウの断絶という課題に、技術で対処した事例です。
利用した技術者からは、必要な情報にたどり着くまでの時間が大きく短くなったという声が出ています。膨大な社内文書を抱える企業にとって、応用範囲の広い形といえます。
LINEヤフー|生活者向けサービスのエージェント化
LINEヤフーは2026年4月、AIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始しました。買い物、おでかけ、天気など領域ごとに特化したエージェントが、同社サービスと連携して選択肢を提示します。
2026年上期中に20以上のエージェントを展開する計画が示されており、企業や店舗が公式アカウント上でエージェントを構築できる機能も予定されています。消費者との接点そのものをエージェント化する動きとして、BtoC領域では注目度の高い事例です。
金融業界|審査補助と問い合わせ対応への展開
金融機関では、行員向けの生成AI環境を全社規模で整備したうえで、融資審査の補助やコンプライアンス確認といった判断をともなう事務への適用が進んでいます。
コールセンターでは、通話内容をリアルタイムで解析し、適切な担当者へ接続する仕組みも稼働しています。規制が厳しく確認事項の多い業界ほど、確認作業の自動化による効果が大きいという傾向が表れています。
事例から読み取れる共通点
取り上げた企業に共通するのは、対象業務を明確に絞り、効果を数値で公表している点です。削減時間や利用回数を追える形にしているからこそ、次の投資判断につなげられています。
もう一つの共通点は、社内データとの連携を前提にしていることです。汎用的なチャット利用から一歩進めるには、自社の文書やシステムをどこまでつなげるかが分かれ目になります。
業種別に見るAIエージェントの使いどころ
業種によって、効果が出やすい業務は変わります。自社に近い領域から検討の起点を探してください。
製造業
設計情報や品質記録が長期にわたって蓄積されている業種です。過去の不具合事例や規格の確認に時間がかかっていた作業を、大きく短縮できます。
熟練者の知見が文書化されないまま失われる課題に対しても有効です。生産計画や在庫配置の立案支援、設備の異常検知にも展開できます。
小売・EC
問い合わせ件数が多く、対応の型が定まっている領域です。配送状況の確認、返品受付、商品選びの相談といった対応を任せられます。
販売データをもとにした需要予測や、商品説明文の生成にも使われています。繁忙期の対応量の波を吸収できる点が、人員計画の面で効いてきます。
金融・保険
審査、コンプライアンス確認、書類チェックなど、根拠を示しながら判断する業務が多い業種です。確認漏れの削減と処理時間の短縮が同時に狙えます。
判断の根拠を記録に残せる設計にしておくことが、この業種では特に重要になります。監査に耐える形で運用ログを保存する体制が前提です。
医療・介護、自治体
記録作成や書類事務の負担が大きい領域です。面談記録の整理、申請書類の記入補助、制度に関する問い合わせ対応などに使われています。
個人情報の扱いが厳格に求められるため、データの保管場所と学習利用の可否を必ず確認したうえで導入する必要があります。
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中小企業でも始められる活用事例
大企業の事例は規模が大きく、そのままでは当てはめにくく感じられます。少人数の組織でも成立する形を4つ挙げます。
問い合わせ対応を1業務だけ任せる
全社展開ではなく、問い合わせ対応の一次受けだけをAIエージェントに切り出す形です。よくある質問への回答と、担当者への引き継ぎ判断を担当させます。
参照させる文書を絞れば、準備にかかる工数も小さく抑えられます。既存のFAQを整えるところから始められるため、着手のハードルが低い領域です。
定例レポートの作成を自動化する
月次の売上報告や、広告の運用レポートといった定期的な作業が対象です。データの集計、前月との比較、要点の整理までを任せます。
毎月同じ形式で作るものほど効果が出ます。担当者は数値の解釈とコメントに集中でき、作業時間を大きく圧縮できます。
見積書・提案書のたたき台づくり
過去の見積や提案書を参照させ、条件に応じた下書きを作らせる使い方です。ゼロから書き起こす手間がなくなり、確認と修正の作業に集中できます。
金額や納期といった重要項目は、必ず人が確認する運用にしておきます。下書きの精度が上がるほど、営業担当の稼働に余裕が生まれます。
小さく始めるときの費用の考え方
対象業務を1つに絞れば、既存のクラウドサービスを組み合わせる形で始められます。処理量に応じた従量課金が中心のため、規模が小さいうちは費用も限定的です。
見落としがちなのが、参照させる文書を整える工数です。ツールの利用料より、社内データの整備にかかる手間のほうが大きくなるケースが多く、この点を見込んでおく必要があります。
事例から見えた成果を出す企業の共通点
公表されている事例を並べると、うまくいっている企業には共通した進め方があります。4つに整理しました。
対象業務を1つに絞って始めている
全社一斉に広げると、想定外の問題が同時に噴き出して収拾がつかなくなります。成果を出している企業は、繰り返しが多く判断基準が明確な業務から着手しています。
結果の正誤を判定しやすい業務を選ぶことが要点です。効果が測れれば、次の領域へ広げる判断も早くなります。
効果を数値で測る仕組みを持っている
削減時間、利用回数、人が修正した件数といった指標を、導入前から決めている点が共通しています。数値がなければ、投資を続けるかどうかの判断ができません。
着手前のベースラインを計測しておくことも欠かせません。導入後の数値だけでは、効果の大きさを説明できないためです。
人の承認を挟む設計にしている
外部への送信、金額の確定、契約に関わる判断といった処理には、必ず人の確認を挟む構成が採られています。すべてを自動化しない前提が、かえって定着を早めています。
どこまでを任せ、どこから人が判断するかの線引きを明文化しておくと、現場の迷いが減ります。
社内のAIリテラシーを底上げしている
使う側の理解が浅いままだと、過度な期待と不必要な警戒が同時に生まれます。研修を通じて、できることとできないことを共有している企業ほど利用が定着しています。
指示の出し方、出力の確認方法、扱ってよい情報の範囲を整理して展開するのが実務的です。進め方は社内向けAI研修の設計と実施のポイントにまとめています。
導入前に押さえておきたい注意点
成果が公表されている事例の裏側には、対処すべき論点があります。運用開始後に止まらないよう、事前に確認しておく項目を整理します。
ハルシネーションへの備え
生成AIを基盤とする以上、事実と異なる内容が出力される可能性は残ります。もっともらしい文章で返るため、内容を知らない人が見ると気づきにくいのが厄介な点です。
社外に出る文書や金額に関わる処理では、承認を必須にする設計が現実的です。回答の根拠となる資料をあわせて出力させると、確認作業も進めやすくなります。
セキュリティと権限の切り分け
AIエージェントは社内データや顧客情報に触れます。接続先を広げるほど、情報が意図しない範囲に流れるリスクが高まります。
対策の基本は、与える権限を業務に必要な範囲へ限定することです。アクセス記録の保存、通信と保管データの暗号化、外部サービス利用時の学習利用の可否確認を組み合わせます。
社内データの参照精度を高める仕組みについては、RAGとは?社内データを活かす仕組みと構築の流れで解説しています。
ガイドラインに沿った運用体制
国内では、総務省と経済産業省がAI事業者ガイドラインを公表しており、AIを利用する事業者が取るべき考え方が整理されています。社内ルールを作る際の下地として使えます。
判断の根拠を残す、責任の所在を明確にする、問題が起きたときの対応手順を決めておくといった項目は、規模を問わず必要になります。
検証で止めないための評価設計
試験導入までは進んだものの、成果を説明できずに立ち消えになる例は少なくありません。原因の多くは、評価の基準を決めないまま始めたことにあります。
何をもって成功とするかを、着手前に一文で書き出しておくと判断がぶれません。基礎から整理したい場合は生成AIとは?仕組みとビジネス活用の基本も参考になります。
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自社に合う事例の見つけ方と進め方
他社の事例を自社に置き換えるには、順序があります。3つの段階に分けて進めると、検討が空回りしにくくなります。
業務の棚卸しと候補の絞り込み
最初に行うのは、対象業務の洗い出しです。発生頻度、所要時間、判断の複雑さ、参照する資料の有無を並べ、優先順位をつけます。
手順がある程度定まっていて、結果の正誤を判定しやすい業務から着手すると効果を測りやすくなります。責任の重い業務や例外処理の多い業務は後回しが無難です。
全体の流れはAI導入の進め方|検討から定着までの手順で扱っています。
ツールを選ぶときの確認項目
既存システムとの連携可否、入力データが学習に使われるかどうか、第三者認証の有無、運用開始後のサポート体制が主な比較項目です。
回答の根拠を提示できる機能があるかも確認しておきたい点です。長期運用では、内容を検証できる仕組みの有無が信頼性を左右します。
短期間で効果を確かめる進め方
1つの業務に絞り、30日程度の期間を区切って試すのが現実的です。着手前に現状の所要時間を計測し、終了後に比較できるようにしておきます。
削減できた時間、人が修正した回数、対応できなかった件数を記録すると、次の判断材料になります。数値が残っていれば、社内での説明もしやすくなります。
業務効率化の全体像を整理したい場合は業務効率化にAIを使う方法と進め方もあわせてご覧ください。
まとめ
AIエージェントの活用は、カスタマーサポートや社内ヘルプデスクから、営業、マーケティング、経理、人事、開発、製造まで広がっています。共通しているのは、繰り返しが多く判断基準を言語化できる業務ほど成果が出やすいという点です。
企業の事例では、パナソニック コネクトが2025年度に78.8万時間の削減を公表し、トヨタ自動車は9つのエージェントで技術者の知見継承に取り組んでいます。LINEヤフーのように、消費者との接点そのものをエージェント化する動きも始まりました。
成果を出している企業は、対象業務を絞り、効果を数値で測り、人の承認を挟み、社内のリテラシーを底上げしています。導入前には、ハルシネーション対策、権限の切り分け、ガイドラインに沿った運用体制の3点を固めておく必要があります。
事例をそのまま真似るのではなく、対象業務とデータの整備状況を自社に置き換えて読むことが出発点です。まずは1つの業務を選び、短い期間で効果を確かめるところから始めてください。
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この記事の監修者
石丸真平
NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援
ワイヤー段階では、監修者名、肩書き、プロフィール本文、関連リンク、著者導線がどのように入るかを確認できる構成にしています。実装時には実際のプロフィール文や外部リンク、SNSアカウント情報などに差し替える想定です。

