生成AIパスポートに落ちた 章別正答率の見方と次回で合格するための立て直し方

合格率が8割近い試験で不合格になると、想像以上に落ち込むものです。周囲が受かっている状況であればなおさらで、自分だけができなかったように感じてしまいます。

落ち着いて見ていただきたいのは、5人に1人は合格していないという事実です。決して珍しいことではなく、通知に記載される情報を使えば、次回に向けた立て直しは十分に可能です。実際、1回目で落ちて2回目で合格したという声は多く見られます。

本記事では、通知で確認できる章別の正答率の読み方、落ちた原因として多いパターン、再受験の手続きと日程、次回までの学習計画の立て直し方までをまとめました。何から手をつければよいか整理できる内容にしています。

確認したいポイント結論詳細
落ちるのは珍しい?5人に1人は不合格直近の合格率は約80%で、無対策で通る試験ではありません。
何点だったか分かる?得点は開示されない基準点も総合得点も非開示で、正確な点数を知る手段はありません。
原因は特定できる?章別の正答率で分かる出題範囲の章ごとにどの程度正解できていたかを確認できます。
よくある原因は?特定の章の抜けが最多教材を前から読み進め、後半の章が手薄になるケースが目立ちます。
再受験に制限はある?回数の制限はない資格は無期限で、次回以降の回で改めて挑戦できます。
いつ再受験できる?次回の開催回から可能開催回数は拡大されており、待つ期間は以前より短くなっています。
費用はまたかかる?初回と同額が必要再受験の割引や免除はなく、同じ受験費用が発生します。
何から始めるべき?章別正答率の確認から弱点を特定してから補強すると、前回より短時間で仕上がります。

この記事でわかること

  • 不合格通知で確認できる情報と、章別正答率の読み取り方
  • 落ちた原因として多い4つのパターンと、それぞれの見分け方
  • 再受験の手続き、費用、次回までの期間と申込の締切
  • 弱点を特定してから対策するまでの、3段階の立て直し手順
  • 会社で受験を勧められている場合の、報告と再挑戦の進め方
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目次

落ちても珍しいことではない

最初に前提を整理します。この試験は、無対策で通るほど易しいものではありません

合格率の数字が示していること

直近の回では、受験者21,752名に対して合格者は17,380名、合格率は79.90%という結果が公表されています。裏を返せば、およそ4,300名が合格していないことになります。

合格率が高いという情報だけが広まった結果、準備の量を見誤る受験者が一定数出ています。難易度が低いことと、無勉強で通ることは別の話です。

著作権や個人情報の扱いといった領域は、日常的に生成AIを使っていても判断できません。使い慣れている人ほど油断しやすい部分です。

1回目で落ちて2回目で合格したという体験談は数多くあります。1回の結果で向き不向きを判断する必要はありません。

一度落ちているからこそ、次に合格したときの理解の深さは違ってきます。実務で使う知識として身についている状態になります。

惜しい不合格が多い

体験談として多く見られるのが、あと数問正解していれば通っていたという結果です。知識がまったく足りていないケースは少数にとどまります。

選択肢を2つまで絞れているのに、最後の1つで外している状態がよくある形です。理解の方向は合っているものの、判断の根拠が曖昧なまま選んでいることが原因になります。

章別の正答率が全体的に近い数値で並んでいる場合、この状態にあたる可能性があります。特定の章だけが極端に低いわけではない形です。

この場合、必要なのは学習量を増やすことではありません。判断の精度を上げる方向へ、勉強の仕方を切り替えることが効きます。

同じ教材をもう一周するだけでは、同じ結果になる可能性があります。やり方を変えることが前提です。

資格は無期限で、再受験に制限もない

一度取得すれば期限のない資格であり、再受験の回数にも制限は設けられていません。次回の回で改めて挑戦できます。

開催回数は年3回から拡大されており、待つ期間は以前より短くなっています。日程を確認したうえで、次の目標を設定します。

落ちたことが記録として外部に残るわけでもありません。次回に合格すれば、資格として同じ扱いになります。

関連記事:生成AIパスポートの難易度は?他資格との比較と難しいと感じる4つの要因

通知で確認できる情報

立て直しの起点になるのが、結果とあわせて示される分析の情報です。ここを読み解くことから始めます。

章ごとの正答率が確認できる

設問ごとの正誤や総合の得点は開示されませんが、出題範囲の章ごとに、どの程度正解できていたかは確認できます。弱点を特定する材料になります。

体験談では、特定の章だけ正答率が低かったことが不合格の原因だったという報告が見られます。全体的に足りないのではなく、一部が抜けている状態です。

逆に、最初の章の正答率が最も高かったという声もあります。学習を始めた順番が、そのまま結果に表れやすい構造です。

この情報を見ずに、最初から教材を読み直す進め方は効率が良くありません。どこで落としたかを先に確認します。

章ごとの数値は必ず書き出しておきます。時間が経つと確認しにくくなる場合があるため、早い段階で記録します。

合格の基準点は開示されない

主催団体は、合否の基準点や採点の詳細を開示していません。何点だったのかを正確に知る手段はありません。参考:生成AI活用普及協会(GUGA)「よくある質問」

どこまで届いていなかったかを気にするより、章別の正答率で弱点を特定するほうが実用的です。次に何をすべきかが具体的になります。

何点足りなかったのかを推測しても、対策には結びつきません。手元にある情報で動くほうが早く進みます。

目標の設定については、生成AIパスポートの合格ラインで整理しています。

結果が出るまでの流れ

試験の終了直後に合否は表示されません。受験期間の終了後、翌月の中旬ごろに通知されるのが一般的な流れです。

通知は登録したメールと、会員向けのページで確認できます。採点の状況によって時期は前後するため、正確な日程は公式の案内で確認します。

結果を待つ期間も、次の準備を進められます。合否が出てから動き始めると、次回の申込期限に間に合わない場合があります。

手応えが薄かった場合は、結果を待たずに復習を始める判断もあります。合格していれば知識が定着するだけで、無駄にはなりません。

関連記事:AI検定とは?試験概要と難易度・G検定や生成AIパスポートとの違いを解説

落ちた原因として多いパターン

原因を特定しないまま同じ勉強を繰り返しても、結果は変わりません。よくある4つのパターンを整理します。

パターン1:特定の章だけ抜けている

最も多いのがこの形です。教材を前から順に読み進めた結果、後半の章に手が回らなかったという状態にあたります。

章別の正答率を見て、明確に低い章があればこれに該当します。対策は単純で、その章を重点的に潰すだけで結果は変わります。

必要な時間も限られます。全範囲をやり直すより、対象を絞るほうが短期間で仕上がります。

次回の学習では、順番を入れ替えて後半から始める方法も有効です。時間切れになる章を作らない工夫になります。

最新の動向を扱う章は、教材の後方に配置される傾向があります。改訂で追加された内容も含まれるため、優先度を上げて扱います。

パターン2:選択肢を絞りきれていない

2つまでは絞れるが、最後の判断で外すという状態です。全体的に正答率が7割前後で並んでいる場合、この可能性が高くなります。

原因は、用語を単語として覚えているだけで、違いを説明できないことにあります。似た選択肢が並んだときに判断の根拠がありません。

対策は、なぜ他の選択肢が誤りなのかを言葉にする練習です。正解を覚え直すのではなく、判断の理由を確認する方向に切り替えます。

人に説明してみる方法も有効です。言葉に詰まる箇所が、そのまま理解の浅い部分にあたります。

パターン3:問題文の言い回しに対応できない

教材で見た表現と、本番の問題文の言い回しが違うと答えられない、という状態です。知識を場面に当てはめる練習が不足していることが原因になります。

実務の状況に置き換えた設問が増えているため、暗記だけでは対応しきれません。実際に生成AIを使ってみる時間を学習に組み込むと、判断の感覚が身につきます。

複数の教材に当たる方法も有効です。同じ内容を別の表現で読むことで、言い回しの違いに対応しやすくなります。

業務での使い方は生成AIの活用方法、指示の出し方はプロンプトの書き方でまとめています。手を動かして確認しておくと定着が早まります。

パターン4:時間配分で崩れた

60分で60問という構成のため、1問に時間をかけすぎると後半で足りなくなります。実力はあっても解ききれずに落ちる形です。

最後のほうを急いで解いた記憶がある場合は、これに該当します。知識ではなく進め方の問題のため、演習の方法を変えるだけで改善します。

1問あたりにかけられる時間は平均1分です。考え込む余裕は多くないと理解したうえで臨みます。

次回は、本番と同じ時間を計って解く練習を必ず入れます。迷った問題を後回しにする感覚を、事前に身につけておきます。

見直しの時間を確保できるかも確認します。全問を解き終えた後に戻れる余裕があるかどうかで、最終的な得点は変わります。

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関連記事:生成AIパスポートのカンニングはバレる?失格になる行為と正攻法の合格対策を解説

知識以外が原因だった可能性も確認する

当日の環境や進め方が結果に影響していたというケースもあります。心当たりがないか確認します。

集中できる環境だったか

オンラインでの受験のため、自宅や職場の環境がそのまま影響します。落ち着かない状況で受けると、実力どおりの結果になりません。

次回は、60分間を確実に確保できる時間帯を選びます。同居している家族がいる場合は、事前に伝えておくことも準備の一部です。

受験期間は約1か月あるため、日程には余裕があります。締め切り間際に慌てて受けるより、条件の整う日を選ぶほうが結果につながります。

公共の場所での受験は認められていません。机の上に不要なものを置かないなど、条件も事前に確認しておきます。

通信や機器に問題はなかったか

通信が不安定な環境では、途中で切れる可能性があります。安定した回線を用意しておくことも準備に含まれます

使用する機器の動作確認も、当日ではなく事前に済ませておきます。開始してから問題が起きると、対応する時間が試験時間から失われます。

複数の画面を接続した状態も不可とされています。普段の作業環境のまま受験しないよう、事前に整えておきます。

体調と時間帯

疲れている状態では、判断の精度が落ちます。特に、選択肢を絞り込む場面での判断に影響が出ます。

仕事の後に受けて集中できなかったという場合は、次回は時間帯を変えます。前日に詰め込むより、整った状態で臨むほうが得点は安定します。

久しぶりの試験で環境に馴染めなかった、という声も見られます。演習で本番と同じ形式に慣れておくことが対策になります。

再受験の手続きと日程

次回に向けた手続きは、結果を確認したらすぐに進めます。期限を逃すとさらに待つことになります。

申込の期限に注意する

申込期間は受験期間より前に締め切られます。準備が整ってから申し込もうとすると、次の回に間に合わない場合があります。

結果が届く時期と、次回の申込期限が近いこともあります。日程を先に確認し、申し込んでから対策を立て直す順序が確実です。

締め切りが決まると学習も進めやすくなります。期日のない準備は先延ばしになりがちです。

次回の日程は公式サイトで確認します。開催の予定は事前に案内されるため、結果を待つ間に把握しておきます。

費用は改めて必要になる

再受験にも、初回と同じ受験費用がかかります。割引や免除の仕組みは設けられていません。

学生の場合は割引が適用されます。企業がまとめて申し込む団体での受験にも、割引の制度が用意されています。

1回で確実に通るほうが、費用の面でも負担は小さくなります。次回は余裕を持った準備で臨みます。

公式の教材を購入していない場合は、この機会に用意する選択もあります。出題範囲を網羅した内容になっているとされています。

シラバスの改訂を確認する

出題範囲は年に1回以上の頻度で見直されます。前回と次回で範囲が変わっている可能性があるため、必ず確認します。

改訂があった場合、前回使った教材では対応できない部分が生じます。追加された内容を取りこぼさないよう、受験する回に対応した資料を用意します。

直近の改訂では、検索と組み合わせる仕組みや自律的に動作する仕組み、新しく整備された法制度に関する内容が加わったとされています。

最新の内容は公式サイトから確認できます。学習を再開する前に、この作業を済ませておきます。

次回に向けた立て直しの手順

弱点の特定、集中的な補強、総仕上げという3段階で進めます。前回と同じ勉強を繰り返さないことが前提です。

段階1:弱点を特定する

通知で確認できる章別の正答率を書き出します。正答率が低い章から順に、残りの時間を配分していきます

覚えている範囲で、迷った問題の傾向も振り返ります。用語の意味で迷ったのか、実務への当てはめで迷ったのかによって、対策の方向が変わります。

記憶が新しいうちに書き出すことが重要です。時間が経つほど、どこで迷ったかは思い出せなくなります。

この作業に時間をかける価値があります。原因が特定できていれば、次の学習は前回の半分以下の時間で済む場合もあります。

前回の学習で何にどれだけ時間を使ったかも振り返ります。配分の偏りが、そのまま結果に表れている場合があります。

段階2:弱い章を集中的に補強する

得意な章の復習に時間を使わないことが重要です。正答率が5割の章を8割にするほうが、9割を10割にするより効果が大きくなります。

補強の際は、読むだけで終わらせず問題を解きます。理解したつもりでも、設問の形で問われると答えられない箇所が見つかります。

1つの章に集中する期間を決めておくと進めやすくなります。数日単位で区切り、終わったら次へ移る形にします。

補強した章は、後日もう一度確認します。集中して覚えた内容ほど、時間が経つと抜けやすくなります。

法令やリスクに関する領域が弱い場合は、特に時間を割きます。出題の比重が高く、感覚では判断できない内容が並ぶためです。実務での考え方は生成AI利用時のセキュリティ対策でも整理しています。

段階3:全範囲を通しで確認する

弱点の補強が終わったら、全体を一度通しで確認します。前回できていた章の記憶が薄れている可能性があるためです。

直前には、本番と同じ時間を計って演習します。時間配分の感覚と、範囲全体の状態を同時に確認できます。

前日は詰め込まず、体調を整えることを優先します。60分の集中力を保てる状態で臨むほうが結果につながります。

必要な学習時間の目安は、生成AIパスポートの勉強時間で知識レベル別に整理しています。

2回目は前回の知識が残っているため、必要な時間は初回より短くなります。10時間前後で仕上げられる場合もあります。

演習の質を変える

同じ問題集を繰り返すだけでは、選択肢の位置を覚えてしまう場合があります。初見の問題で判断できるかを確認することが必要です。

間違えた問題は、正解を覚えるのではなく理由を確認します。四肢択一式では、他の選択肢がなぜ誤りかを説明できる状態が目標になります。

正解した問題も、確信を持って選べたかを区別します。たまたま当たった問題を放置すると、本番で同じ箇所を落とすことになります。

演習で安定して8割を超えられる状態が目安になります。1回だけ超えた状態ではなく、繰り返し到達できるかで判断します。

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知識を身につけても、自分の業務にどう当てはめるかは別の課題です。ネクストスケールの研修では、実際の業務を題材にした演習を通じて、その日から使える状態をつくります。
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会社で受験を勧められている場合

社内での取得が推奨されている状況では、個人で受けるのとは別の悩みが生じます。

報告のしかた

結果を伝える際は、次回の受験時期と、そこまでにどう対策するかをあわせて示します。事実だけを報告するより、話が前に進みます。

章別の正答率という具体的な情報があるため、原因の説明もできます。準備不足という曖昧な説明にならずに済みます。

報告のタイミングも早いほうが進めやすくなります。次回の申込期限が近い場合は、費用の確認も同時に必要になります。

合格率が8割の試験である以上、一定数は不合格になります。個人の能力の問題として扱う必要はありません。

周囲に同じ状況の人がいる場合もあります。情報を共有すると、対策の効率も上がります。

再受験の費用負担

会社が費用を負担する範囲を確認します。初回のみ負担する規定になっている場合もあります。

団体での受験を利用している場合は、次回も同じ枠で申し込めるかを担当部署に確認します。個人で申し込むと割引が適用されません。

自費で受け直す場合も、業務に関連する費用として申請できる場合があります。社内の規定を確認しておきます。

企業側が整えるべきこと

受験を推進する立場であれば、不合格者が出る前提で制度を設計しておくことが必要です。再受験の費用と期間を含めて方針を決めます。

業務時間外の自助努力に任せると、取り組む人と取り組まない人に分かれます。週に一定の時間を業務として確保するほうが、結果的に取得率は上がります。

部署単位で学習の時間を設ける方法も有効です。分からない箇所をその場で相談できるため、進度の遅れを防げます。

社内での教育の進め方は、AI研修の選び方と導入手順もあわせてご確認ください。

まとめ

生成AIパスポートに落ちても、5人に1人は合格していないという事実があります。1回目で落ちて2回目で合格した例は多く、1回の結果で判断する必要はありません。

立て直しの起点になるのは、通知で確認できる章別の正答率です。全体的に足りないのか、特定の章だけ抜けているのか、選択肢を絞りきれていないのかによって、必要な対策は変わります。

進め方としては、弱点の特定、弱い章の集中的な補強、全範囲の通し確認という3段階です。再受験には費用と申込の期限があるため、結果を確認したらすぐに日程を押さえ、シラバスの改訂も確認したうえで準備を始めてください。

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この記事の監修者

石丸真平

石丸真平

NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援

NEXTSCALEのコンサルタントとして、生成AI活用、業務効率化、DX推進に関する支援を担当する想定のプロフィールエリアです。業務整理からツール選定、導入設計、社内定着までを一気通貫で支援する人物紹介として使用します。

ワイヤー段階では、監修者名、肩書き、プロフィール本文、関連リンク、著者導線がどのように入るかを確認できる構成にしています。実装時には実際のプロフィール文や外部リンク、SNSアカウント情報などに差し替える想定です。
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