Veo3の料金は?無料枠とプラン・API秒課金の違いと費用を抑える使い分けを解説
2026年8月13日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

Veo3で動画を作りたいが、費用がどうなるのか分からない。調べても月額の話と秒単価の話が混ざっていて、結局いくらかかるのか見えてこない。
混乱の原因は、まったく別の料金体系が2つ並んで存在し、しかもその2つが相互に交換できないためです。 片方の契約がもう片方の枠になることはありません。
ここでは2つの体系を切り分けたうえで、それぞれの費用、無料で試せる範囲、費用を抑える設計、そして業務で使う際の判断までを整理します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| 料金体系はどうなっている? | 交換できない2つの体系がある | クリエイター向けのクレジット制と、開発者向けの秒課金。どちらか一方を選ぶ形で併用はできない |
| プラン経由はいくら? | クレジットの量で段階が分かれる | 月額のプランに毎月のクレジットが付く。動画1本ごとに消費され、使い切ると翌月まで作れない |
| API経由の単価は? | 秒単位で、階層により大きく違う | 品質の階層と音声の有無、解像度で単価が変わる。最も安い階層と最上位では10倍以上の開きがある |
| 費用を抑えるには? | 階層と尺の設計で大きく変わる | 1回の生成が数秒までのため、長い動画ほど回数が増える。階層の選び方と合わせて設計する |
この記事でわかること
- 並存する2つの料金体系と、それが交換できないという前提
- プラン経由でのクレジットの考え方と、アプリごとの制限の違い
- 開発者向けの秒課金の構造と、階層による単価の開き
- 尺と階層の設計で費用が大きく変わる理由
- 古い情報をつかまないための確認点
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交換できない2つの料金体系
最初にここを理解しておくと、以降の話が整理されます。
クリエイター向けと開発者向け
Veo3の費用は、次の2つの体系に分かれています。
- クリエイター向け:月額のプランに含まれるクレジットを消費して生成する
- 開発者向け:生成した動画の長さに応じて、秒単位で支払う
前者は、専用の制作ツールや対話型のアプリから使う形です。後者は、自社のシステムに組み込んだり、大量に自動処理したりする用途で使います。
2つは相互に交換できない
最も重要な点がこれです。月額のプランを契約しても、それが開発者向けの秒数に変わることはありません。 逆に、開発者向けで支払った分がクレジットに加算されることもありません。
つまり、両方を使いたいなら両方に支払う必要があります。 「上位のプランを契約すればAPIも使い放題になるはず」という理解は誤りです。
試算する際は、どちらの体系で使うのかを先に決めてください。ここが曖昧なまま金額を比べても、意味のある比較になりません。
他社の動画生成と比べたときの位置づけ
費用を判断するには、比較対象を置いておく必要があります。動画生成の主要なサービスは複数あり、それぞれ性格が違います。
Veo3の特徴は、映像と音声を同時に生成できる点にあります。 別途で音を付ける工程が要らないため、短い尺の制作では作業量が減ります。
一方、人物が台本を読み上げる形式の動画であれば、その用途に特化したサービスのほうが向きます。編集機能まで含めて回したいなら、映像編集の画面を持つサービスが有利です。
選ぶ際の分かれ目は、作りたい動画に人が出てくるか、音声が必要か、長さはどれくらいかの3点です。 ここを整理せずに単価だけ比べても、判断はできません。
同じ名前でも版が違う
もうひとつの落とし穴が、モデルの版です。 Veo3という名前で検索しても、現在提供されているのは改良された後継の版です。
開発者向けについては、初期の版の呼び出し口が2026年6月末で終了したと案内されています。 つまり、古い記事に載っている単価や呼び出し方は、そのままでは使えません。
料金を調べる際は、記事の公開日と、どの版について書かれているかを必ず確認してください。この領域は改定と世代交代が特に速い部分です。
プラン経由の料金
多くの人がまず検討するのがこちらです。
無料で試せる範囲
専用の制作ツールを使えば、契約せずに試せる枠が用意されています。 公開されている情報では、非契約者に対して一定量のクレジットが日次または月次で付与される形と案内されています。
最も軽い設定であれば、この枠で数本から十数本の動画を作れる計算になります。性能を確かめる用途としては十分です。
ただし対話型のアプリの側では、動画生成に有料プランが必要とされています。 無料で試したい場合は、専用の制作ツールの側から入ってください。
有料プランの構造
有料のプランは複数の段階に分かれており、段階が上がるほど毎月付与されるクレジットが増えます。
公開されている情報では、中位のプランで月1,000クレジット程度、最上位で月10,000から25,000クレジット程度という水準です。1本の動画で消費するのは、階層にもよりますが10クレジット前後からとされています。
クレジットを使い切ると、翌月のリセットまで新規の生成ができません。 追加で買い足せるかは仕様によるため、月間の制作量から必要な段階を逆算しておいてください。
アプリと専用ツールで制限が違う
見落とされやすいのがこの点です。同じプランを契約していても、どこから使うかで生成できる本数が変わります。
対話型のアプリの側は制限が厳しく、1日あたり数本という水準に抑えられていると報告されています。 一方、専用の制作ツールの側では、クレジットの範囲でより柔軟に生成できます。
同じ月額を払っているのに使える量が違うため、本数を作りたいなら専用ツールの側を使ってください。 アプリの制限に不満を感じている場合、プランを上げる前にこちらを試す価値があります。
関連記事:HeyGenとは?できることと料金プラン・日本語対応・商用利用の注意点を解説
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API経由の秒課金
自社のシステムに組み込む場合や、大量に自動生成する場合はこちらになります。
秒単位で課金される
開発者向けの経路では、生成された動画の長さに応じて秒単位で費用がかかります。 月額の定額ではなく、使った分だけ支払う形です。
単価は、選ぶ品質の階層、音声を付けるかどうか、解像度によって変わります。公開されている情報では、軽い階層で1秒あたり0.05ドル前後、最上位の階層で0.40ドル前後という幅があります。 音声を付けると単価は上がります。
階層による差は10倍近くに達します。 すべてを最上位で作る必要はなく、用途に応じた使い分けが費用を大きく左右します。
1回の生成は数秒まで
費用の見積もりで最も影響が大きいのがこの制約です。 1回の生成で作れるのは、最大でも8秒程度とされています。
つまり、16秒の動画を作りたければ2回、30秒なら4回の生成が必要になります。 尺が伸びるほど費用は比例して増えます。
加えて、つないだ部分が自然につながる保証はありません。 作り直しが発生すればさらに回数が増えます。長い動画を作る用途では、この点を織り込んでおいてください。
試算の考え方
計算は単純です。
完成本数 × 1本あたりの生成回数 × 1回の秒数 × 秒単価 + 作り直しの分
作り直しの分を必ず見込んでください。 動画生成は一度で狙いどおりになることが少なく、実務では3回から5回作り直すのが普通です。完成本数だけで計算すると、実際の請求額は数倍になります。
検証段階であれば、新規登録時の試用クレジットで賄える場合があります。まずそこで実際の消費量を測ってから、本番の予算を組むのが確実です。
費用を抑える方法
同じ動画を作るのでも、設計次第で費用は大きく変わります。
階層を使い分ける
最も効果が大きいのがこれです。 品質の階層は複数あり、単価に10倍近い開きがあります。
案出しや構図の確認は最も軽い階層で行い、確定した本番の生成だけ上位の階層を使う。 この分け方だけで、全体の費用は大きく下がります。
音声についても同様です。後から別に付ける前提であれば、生成時は音声なしにするほうが安く済みます。 音声の有無で単価が変わる仕様のためです。
尺を短く設計する
1回の生成が数秒までである以上、尺の設計がそのまま費用に直結します。
SNS向けの短い動画であれば1回で収まりますが、説明動画のように長さが必要なものでは回数が積み上がります。すべてを生成で作るのではなく、生成した短い素材を編集ソフトでつなぐという構成のほうが、費用も制御もしやすくなります。
そもそも動画である必要があるかも検討してください。 静止画に動きを付けるだけで足りる用途であれば、より安い手段があります。
関連記事:画像を動かすAIの使い方|無料で試す手順とツールの選び方・権利面の注意点を解説
試行錯誤の場所を分ける
費用がかかるのは生成するたびです。 秒課金の側で試行錯誤を繰り返すと、その分だけ積み上がります。
実務的な対処は、方向性が固まるまでは月額のプランの側で試し、確定してから秒課金の側で本番を回すことです。 プランの枠内での試行錯誤には追加費用がかかりません。
安価な再販業者への注意
検索すると、公式より大幅に安い単価を掲げる業者が見つかります。これは提供元が用意した割引ではなく、第三者による仲介の仕組みです。
価格差が大きいぶん魅力的に見えますが、業務で使う場合は慎重に判断してください。 データがどこを経由するのか、障害時の責任がどこにあるのか、契約が突然終了しないか。確認すべき点が増えます。
扱う素材に機密性があるなら、経路を増やすこと自体がリスクになります。費用の差と、確認の手間や不確実性を天秤にかけてください。
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見落としやすい落とし穴
費用以外にも、事前に知っておくべき点があります。
透かしが入る
生成された動画には、AIが作ったことを示す識別の仕組みが適用されます。 目に見えないものに加えて、目に見える形で入る場合もあります。
そのまま広告や納品物に使えるかは、この扱いによって変わります。契約する前に、実際に生成した動画を見て確認してください。 プランや経路によって条件が異なる可能性があります。
日本語の扱い
画面は日本語に対応していますが、指示については英語のほうが精度が高い傾向があると複数の報告があります。
一方で、登場人物のセリフを日本語で指定すれば日本語の音声が生成されます。 指示は英語、セリフは日本語という使い分けが実務的です。
思った結果が出ない場合は、同じ内容を英語にして試すと切り分けができます。
生成に時間がかかる
費用の話に隠れがちですが、待ち時間も検討材料です。 高い品質を選ぶほど生成に時間がかかります。
軽い階層であれば短時間で結果を確認できますが、最上位の階層では相応の時間を要します。試行錯誤を繰り返す段階では、この待ち時間が作業効率を大きく左右します。
案出しは軽い階層で素早く回し、本番だけ時間をかける。この使い分けは費用だけでなく、作業時間の面でも効いてきます。
生成が制限される場合がある
安全に関する方針により、特定の内容では生成そのものが行われなかったり、音声が消される場合があります。 未成年が登場する内容などが該当すると報告されています。
業務で企画を立てる際は、この制約を前提に置いてください。 完成間際になって生成できないと分かると、進行に影響します。
業務で使う場合の判断
最後に、会社の仕事で使う場合の観点を整理します。
どちらの体系を選ぶか
判断の軸は、人が作るのか自動で回すのかです。
- 担当者が画面を見ながら作る:プラン経由。費用が読みやすい
- システムに組み込む、大量に自動生成する:秒課金。柔軟だが変動する
- 両方必要:それぞれに契約する。片方でもう片方は賄えない
月に数本を人が作るだけなら、プラン経由で十分です。 秒課金を検討するのは、自動化する明確な理由がある場合に限られます。
契約の名義と経路
個人向けのプランは、会社のアカウントでは契約できません。 法人で使う場合は別の経路が必要になるため、導入の検討時はまずここを確認してください。
担当者が個人契約のまま業務で使い続けると、扱いの前提が変わるうえ、異動や退職の際に引き継げなくなります。 費用が安く見えても、統制のコストで結局は高くつきます。
関連記事:Nano Banana Proの料金は?3つの利用経路とAPI単価・商用利用の注意点を解説
社内で決めておくこと
動画生成を業務に組み込むなら、次の3点を先に決めておくと運用が安定します。
- 読み込ませてよい素材の範囲。自社で権利を持つものに限定するか
- 公開前に誰が確認するのか。透かしの有無と内容の両方を見る
- どの経路で、誰の名義で契約するか
あわせて、生成に使った設定を記録に残す運用を決めてください。 指示の内容、選んだ階層、使ったモデルの版を残しておかないと、同じ雰囲気で追加を作ることも、修正することもできなくなります。
権利面の確認
既存の画像を読み込ませて動画にする使い方では、権利面の論点が伴います。生成物が既存の著作物の権利を侵害するかは類似性と依拠性で判断されますが、既存の著作物そのものを入力する行為は、依拠性が認められる典型例として挙げられています。
考え方の詳細は文化庁が公表しているAIと著作権に関する考え方についてで確認できます。読み込ませてよいのは、自社で権利を持つ素材か、権利処理が済んでいるものに限ってください。
人が写った素材を使う場合は、本人の同意を書面で確認してください。 実際にはしていない動作や発言を作り出せる技術である以上、この確認は欠かせません。
関連記事:AI会話アプリの選び方|3つのタイプの違いと使い分け・利用時の注意点を解説
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まとめ
Veo3の料金には、クリエイター向けのクレジット制と、開発者向けの秒課金という2つの体系があります。この2つは相互に交換できません。 月額のプランを契約しても、それが秒課金の枠になることはありません。
プラン経由では、専用の制作ツールを使えば契約なしで試せる枠があります。同じプランでも、対話型のアプリより専用ツールの側のほうが多く生成できる点は覚えておいてください。
秒課金では、品質の階層による単価の開きが10倍近くあり、1回の生成が数秒までという制約が費用に直結します。 案出しは軽い階層、本番だけ上位という使い分けと、尺の設計が費用を左右します。なお、初期の版の呼び出し口はすでに終了しているため、古い記事の単価をそのまま使わないでください。
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この記事の監修者
石丸真平
NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援
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