HeyGenとは?できることと料金プラン・日本語対応・商用利用の注意点を解説
2026年8月13日
著者:NEXT SCALE編集部
監修者:石丸真平

説明動画やマニュアルを作りたいが、撮影の手間も出演者の確保も現実的ではない。そうした場面で候補に挙がるのがHeyGenです。
台本を入力するだけでアバターが話す動画が生成され、既存の動画を別の言語に差し替えることもできます。一方で料金はクレジット制に移行しており、機能によって消費量が10倍以上違うため、月額だけを見て判断すると想定と食い違います。
ここでは公式ヘルプの記載をもとに、できること、料金の構造、クレジットの実際の減り方、そして業務で使う際に確認すべき点までを整理します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| HeyGenで何ができる? | 台本からアバター動画を作れる | 撮影も編集も不要でテキストから動画を生成。既存動画の多言語化や対話型アバターにも対応する |
| 料金はいくらかかる? | 無料から。有料は月29ドルから | 無料は本数制、有料はクレジット制。個人向けは月29ドルから、法人向けは月149ドルから |
| クレジットはどう減る? | 使う機能で消費量が10倍以上違う | 同じ1分の動画でも、使うアバターの種類によって3から40クレジットまで開きがある |
| 業務で使う際の注意は? | 商用条件と本人同意の確認が必要 | 利用規約上の商用利用の条件に加え、実在の人物を再現する場合の同意取得が前提になる |
この記事でわかること
- アバター動画、動画翻訳、対話型アバターという主要機能の中身
- 日本語での使い勝手と、向く用途・向かない用途
- 無料からEnterpriseまでのプラン構成と価格の考え方
- 機能ごとのクレジット消費量と、繰り越しや追加購入のルール
- 商用利用の条件と、実在人物を扱う場合の注意点
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HeyGenでできること
まず、どういうツールなのかを機能別に整理します。単なる動画生成にとどまらない範囲を持っている点が特徴です。
台本からアバターが話す動画を作る
中心となるのは、テキストを入力するとアバターがその内容を話す動画を生成する機能です。 カメラも撮影スタッフも編集ソフトも必要ありません。
用意されているアバターは、無料プランでも500種類以上、有料プランでは700種類以上から選べます。口の動きや表情は読み上げる内容に合わせて自動で調整されます。
資料やPDFを読み込ませて動画に変換する使い方もでき、社内マニュアルや商品説明の制作で使われています。
自分や自社の人物のアバターを作る
既存のアバターを使うだけでなく、自分の映像から専用のアバターを作ることもできます。短い参照映像から本人に似たアバターを生成する機能が用意されており、一度作れば以降は台本を入れるだけで本人が話す動画を量産できます。
声についても、既存の音声から声質を再現するクローン機能があります。経営者からのメッセージや、担当者による説明動画を継続的に出す用途で使われる部分です。
作成できるアバターの枠数はプランによって決まっており、追加したい場合は別途の枠を購入する形になります。
既存動画の多言語化
HeyGenを広く知らしめたのが動画翻訳の機能です。話している内容を別の言語に置き換えるだけでなく、その言語に合わせて口の動きまで作り直す点が評価されています。
対応する言語と方言は175以上とされており、1本撮影すれば多言語版を展開できます。海外向けの製品説明や採用広報で使われている領域です。
対話できるアバター
台本を読み上げるだけでなく、相手の入力にその場で応答するアバターを作る機能もあります。問い合わせ対応の窓口や、案内役として画面に立たせる用途が想定されています。
なお、この対話型の機能と、外部システムから呼び出すための仕組みは、通常のプランとは別の料金体系になっています。 検討する場合は分けて見積もる必要があります。
同種のツールの中での位置づけ
アバター動画を作るツールは複数あり、比較検討されることの多い製品がいくつか存在します。その中でHeyGenが評価されているのは、アバターの自然さと、動画翻訳で口の動きまで作り直す機能です。
一方で、同じ月額帯の他社と比べると、含まれるクレジット量が必ずしも多いわけではありません。単価の安さで選ぶツールではなく、出来上がりの品質と多言語対応を評価して選ぶ位置づけと考えると判断しやすくなります。
実際に候補が複数ある場合は、同じ台本で試作を作って見比べるのが確実です。無料枠がある製品同士であれば、費用をかけずに比較できます。
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日本語での実力と使いどころ
海外製のツールである以上、日本語でどこまで使えるかは導入判断に直結します。
対応言語と音声の選択肢
無料プランでも30以上の言語に対応し、有料プランでは175以上の言語と方言が使えます。日本語の音声も複数用意されており、内容に合わせて選べます。
画面自体は日本語表示に対応しているため、操作で迷う場面は多くありません。 動画編集の経験がない担当者でも、資料作成に近い感覚で扱えます。
日本語で気をつける点
実務で使う際に確認しておきたいのが発話の自然さです。固有名詞や専門用語、数字の読み方は意図と違う結果になることがあります。
対策としては、台本の段階で読み方をひらがなで書く、区切り位置を調整する、といった手当てが有効です。社外に出す動画では、生成後に必ず通しで聞いて確認する工程を入れてください。
また、日本語は同じ内容でも英語より発話が長くなる傾向があります。多言語版を作る場合、尺が揃わない前提で構成を考えておくと調整が楽になります。
向く用途と向かない用途
向いているのは、話し手が正面を向いて説明する形式の動画です。 具体的には次のような用途が挙げられます。
- 社内向けの研修動画やマニュアル
- 製品やサービスの説明動画
- 採用向けの会社紹介
- 既存動画の多言語版の制作
逆に、人物が大きく動く演出や、複数人が自然に掛け合う構成、映像表現そのものが価値になる制作物には向きません。撮影を置き換えるのではなく、これまで作れなかった量の動画を作るための道具と捉えると、判断を誤りにくくなります。
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料金プランの構成
料金体系はクレジット制へ移行しており、以前の解説記事とは前提が変わっています。公式ヘルプの記載に沿って整理します。
無料プランでできること
無料プランはクレジットを使わず、本数による制限が設けられています。 公式には地域によって1本から3本の無料動画枠と記載されています。
そのほかの条件は次のとおりです。
- 動画の長さは最大1分
- 共有リンクの画質は720p
- カスタムの動画アバターは1枠
- ストックアバターは500種類以上、言語は30以上
無料プランでは生成した動画に透かしが入ります。 機能を確かめる用途には十分ですが、社外に出す制作物には使えないと考えてください。
個人向けの有料プラン
個人向けは2段階に分かれます。
- Creator:月29ドルで月600クレジット。動画は最大30分、1080pで書き出し可能。透かしの除去、音声クローン、175以上の言語、ブランドキットが使える
- Pro:月49ドル・月1,000クレジットから。クレジット量に応じて価格が上がり、最大で月10万クレジットまで選べる。4Kでの書き出しと翻訳台本の編集が加わる
注意したいのは、Proが単一の価格ではない点です。 申し込み時にクレジット量を選ぶ仕組みで、公表されている49ドルは最も少ない段階の金額にあたります。
法人向けのプラン
チームで使う場合はBusinessプランになります。1席目が月149ドルで月1,500クレジット、追加の席は1席あたり月20ドルです。
加わる機能は、動画の最大60分への拡張、一元請求、ワークスペースでの共同編集、下書きへのコメント、シングルサインオン、学習管理システムとの連携、分岐やクイズを組み込んだ動画の作成などです。
さらに上のEnterpriseは個別見積もりで、利用者の一括管理、複数ワークスペースの制御、請求書払い、専任担当者の配置といった条件が用意されています。
各プランの詳細はHeyGen公式ヘルプセンターの料金解説ページに記載されています。改定が続いている領域のため、契約前には必ず最新の記載を確認してください。
旧プランを契約している場合
以前は使い放題の形式のプランがありました。現在契約中であれば、支払いが継続している限りそのまま維持できると案内されています。
ただし一度解約するか、クレジット制のプランへ切り替えると、元のプランには戻せません。既存の契約がある場合は、この点を踏まえて判断してください。
クレジットの仕組みと実際の減り方
月額よりも先に理解すべきなのがこの部分です。同じ1分の動画でも、使う機能によって消費量が大きく変わります。
機能ごとの消費量
公式が公開している主な消費量は次のとおりです。
- 標準的なアバターでの動画生成:1分あたり3クレジット
- 高品質なアバターでの動画生成:1分あたり20クレジット
- 表情や動きを細かく制御する生成:1分あたり40クレジット
- 動画翻訳:1分あたり5クレジット。精度を上げる設定では10、口の動きを合わせない設定では2
- 画像素材の生成:1枚あたり2クレジット
- アバターの学習:1回あたり60クレジット
標準的なアバターと高品質なアバターで、消費量に7倍近い差があります。 月600クレジットのプランで考えると、標準なら200分、高品質なら30分という計算になります。
この違いを知らずに高品質な設定を使い続けると、想定より早く枠を使い切ります。用途によって使い分けるのが前提の設計です。
繰り越しのルール
未使用のクレジットは、契約の形態によって扱いが変わります。
- 月額契約:未使用分は次の1請求サイクルまで繰り越せる
- 年額契約:年間分が一括で付与されるのではなく、購入日を起点に毎月付与される。未使用分は年次の更新日まで積み上がる
無料プランへ戻した場合、残っていたクレジットは繰り越されません。 解約を検討する際は、残量を使い切ってからのほうが無駄がありません。
追加購入ができるプランとできないプラン
足りなくなったときの選択肢はプランによって異なります。単発での買い足しができるのはBusinessプランだけです。
- Creator:追加購入は不可。上位プランへの変更で対応する
- Pro:追加購入は不可。より多いクレジット量の段階へ変更する
- Business:1クレジット0.05ドル、100クレジット5ドルから購入可能。残量が減ったら自動で補充する設定もある
個人向けのプランでは、月の途中で足りなくなると上位への変更しか手がありません。 この点は、契約する段階の選び方に影響します。
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導入前に必要な量を見積もる方法
プランを決める前に、自社に必要なクレジット量を計算しておくと過不足が起きにくくなります。
月間の必要量を計算する
手順は単純です。月に作りたい動画の本数と、1本あたりの長さ、そして使うアバターの種類を決めれば、必要量が出せます。
たとえば、標準的なアバターで5分の説明動画を月に10本作るなら、5分×10本×3クレジットで150クレジットです。ここに翻訳版を加えるなら、1分あたり5クレジットを本数分だけ足します。
作り直しの分も見込んでおいてください。 台本を修正して生成し直すたびに消費されるため、実際には計算値の1.5倍から2倍を見ておくと安全です。
席を増やしてもクレジットは増えない
法人利用で見落としやすいのがこの点です。Businessプランで席を追加しても、クレジットの総量は変わりません。 クレジットはワークスペース全体で共有される仕組みです。
つまり、人数が増えるほど1人あたりが使える量は減ります。制作を担当する人数と、その全員が使う総量の両方を見て判断する必要があります。
関連記事:Genspark料金プラン一覧 無料枠の実態とPlus・Pro・法人向けの選び方を解説
誰が作るかを決めておく
見積もりと同じくらい重要なのが、社内で誰が制作を担当するかという設計です。ツール自体は簡単でも、台本を書く工程と、出来上がりを確認する工程は人の作業として残ります。
実際に運用に乗らない理由の多くは、この2つが誰の仕事か決まっていないことにあります。制作の依頼元、台本の作成者、公開前の確認者を決めてから始めると、動画の本数が安定します。
あわせて、使い回せる型を作っておくと効率が上がります。冒頭の挨拶、本題、締めという構成をテンプレートとして固めておけば、担当者が変わっても品質が揃います。
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業務で使う際に確認すべき注意点
実在の人物に似た映像を作れるツールである以上、技術面とは別に確認すべき事項があります。
商用利用の条件
生成した動画を業務や販促に使う場合、利用規約で商用利用の条件を確認してください。 無料プランは透かしが入るため実務では使えず、有料プランでも用途によって条件が異なる場合があります。
顧客への納品物として使う、広告として配信する、商品に組み込むといった使い方は、社内資料に使うのとは扱いが変わり得ます。契約前に法務部門と共有しておくのが確実です。
実在の人物を扱う場合の同意
自社の役員や社員のアバターを作る場合、本人の明確な同意が前提になります。 顔と声という個人を識別できる情報を扱うため、口頭の了解では不十分です。
少なくとも次の点を書面で確認しておいてください。
- どの用途で、どの範囲まで使うのか
- いつまで使うのか、退職した場合はどう扱うのか
- 本人が取り下げを求めた場合の手順
退職後の扱いを決めていないケースが特に多く見られます。 一度作ったアバターは台本さえあれば動画を作り続けられるため、停止の手順まで含めて決めておく必要があります。
関連記事:AI会話アプリの選び方|3つのタイプの違いと使い分け・利用時の注意点を解説
なりすましのリスクへの備え
独立行政法人情報処理推進機構が公表した情報セキュリティ10大脅威 2026では、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めて候補となり、組織向けの脅威として3位にランクインしました。想定されるものとして、AIが生成した偽の音声や映像を使ったなりすましが挙げられています。
この技術は、使う側だけでなく、悪用される側の立場でも考える必要があります。 自社の経営者の映像が公開されていれば、それを元にした偽の動画が作られる可能性はゼロではありません。
対策として現実的なのは、公式な発信であることを確認できる経路を決めておくことです。送金や重要な指示を映像や音声だけで完結させない、という運用ルールもあわせて整えてください。
| ▼ 社内ルールの整備からご相談ください アバター動画は、同意の取得も停止の手順も決めずに始めると後から回収が難しくなります。 規程づくりから運用の設計まで、あわせてお手伝いします。 ▶ 無料相談はこちら(株式会社ネクストスケール) |
まとめ
HeyGenは、台本を入力するだけでアバターが話す動画を生成できるツールです。自社の人物を再現したアバターの作成、既存動画の多言語化、対話できるアバターまで対応しており、撮影を伴わない動画制作の選択肢になります。
料金はクレジット制で、月額だけを見て判断すると想定と食い違います。 標準的なアバターは1分3クレジット、高品質なものは1分20クレジットと差が大きいため、どの機能をどれだけ使うかから逆算してください。追加購入ができるのは法人向けのプランだけという点も、選び方に影響します。
業務で使う場合は、商用利用の条件に加えて、実在の人物を扱う際の同意と停止の手順を先に決めておいてください。作れる量が増えるツールだからこそ、止め方まで含めた設計が必要になります。
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この記事の監修者
石丸真平
NEXTSCALE コンサルタント / AI活用・業務効率化支援
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